鉄山〜弥山 標高1563m 1895m 歩行時間(約)8時間10分
5/26 (土) 快晴
Mちゃん ・ チー
地図・・・・ ← + 辺りが鉄山 アバウトな地図
← アバウトな 絵地図 (弥山小屋前に設置)
家5:10→JR塚口駅5:33→大阪→鶴橋(近鉄大阪線 快急)→大和八木→橿原神宮前7:00(Mちゃん車)→R169→R3309→大川口 路肩8:15
鉄山登山口8:25→鉄山10:45(10)→鉄山平11:30(昼30)12:00→修覆山12:50→弥山奥宮13:45(35)14:20→弁天ノ森15:35(10)→奥駈出合16:00→トンネル西口16:50→大川口17:40
大川口(車)17:50→大和八木駅19:00(近鉄大阪線 快速急行)19:18→鶴橋→大阪→JR塚口20:26(車)→食事→家21:30
電車賃: 往路 320円+610円 = 930円 復路 320円+540円 = 860円 計 =1790円
Mちゃんから 月末も行けるよ! とのご連絡が届き、
急きょ 「山リスト」を 作ることになった。
ジャスト 登山適期だし、、と
ちょっとハードな大峰も取り混ぜ 8つくらいを適当に送ったら
M 「鉄山には 是非 行きたい、、けど、ピストンだったら 時間が余る?
鉄山〜弥山〜トンネル西口は 大変かなぁ?」
チ 「えーーーーっ!」
チャレンジャーM(!)の ご提案とあれば、チーも引くに引けませず
(-。-; (゚-゚) (゚.゚) (゚_゚>)
って感じで 約一日 モンモンとしたあげく
ついに
、、んじゃぁ 行けるとこまで 行きますかぁ。
ってなことに なりました。
・・・・・・・・・・・
前夜の雨もすっかり上がって 気分は上々♪
しかし
「おはよー!」
「おはよー! ほんと鉄山で良いの? 昨日 私 変な夢ばっかし見ちゃった」
「あれま 私もだ。」
と、お互い 不安を隠せぬようで、、
吉野を経て クネクネ細道、川迫(こうせい)川に沿って ずんずん遡り
「あっ ここ!」
の登山口 少し奥に 駐車しました。
「これかぁ」
「鉄山・弥山ルートは危険です」
と ネットでは すでに確認済みの立て看板を 恐る恐る再読し
きつい登りに入って行きます。
そうですね、、ダメなら ピストンすれば良いのです。
元々 そのつもりでしたし、、、
「あっ ギンちゃん! 今年 初めて見るわ」
Mちゃんは 早くもお花モード。
しゃぁないなぁ、、、と、チーも一緒に ひざまずき、、
「この分じゃ 縦走なんて 到底ムリよね、、」
と、、苦笑い。
激登りは、容赦なく続きますが
ロープやテープが 随所に付けられ
とりあえず ただ坦々と 高度を稼ぐのみ。
昨日の雨で ぐじょぐじょ地面や ズルズルの根っ子とかには
細心の注意を払いつつ
背後にチラチラ 行者還岳を かえりみて
散り急ぐ シロヤシオとかには 目もくれず(笑)
エッサ ホイサ、、、
ここが ガマンの し所です。
1時間ほどで やっと
撮り甲斐あるシロヤシオと 尖がり行者還の景色に遭遇しました。
おぉ!
少し緩やかになった明るい尾根を 伐採地に向け なおも登っていきます。
「ここかなぁ〜 あれかなぁ〜」
と
期待に胸を膨らませ 無理ちゃうか?
ようやく
ホンモノの伐採地に到着です。
「なーるほどぉ」
大峰がドーンと見渡せ、
且つ
絶好の休憩ポイント
ヽ(^。^)ノ
しかし さっきのドサクサで 「おやつタイム」 は もうやっちゃったので
ここは、写真だけにし そのまま先へと 進みます。
(*。*;
正面のコブを越えたら
いよいよ大峰名物 根っ子絡まり 激登りの スタートです。
登るっきゃないやん!
、、ってな中
ごていねいにも テープ尽くし。
どこ登っても 同じとちゃうんか?
と、じゃまくさがって テープを外すと
うわぁ〜ん (^◇^; と 窮地に立たされ、、
スゴスゴ、、
やっぱし、ここは真面目に テープを拾って登ることに。
そうだわ
鉄山をピストンしたら これを下らなきゃならないんだ、、
とか
喘ぎながら閃(ひらめ)いてる(?)と 余計に しんどい(笑;
シャクナゲやら ミヤマカタバミに 挨拶し
ふと 背後に迫っている 若者二人に、先を譲って
ついに これでもかーっ ってなクサリ場見上げ、、
あっ!
ぬちょぬちょ斜面に 思わず足を掬われ
べちょ♪
ウエーン ;^◇^;
気がつけば 膝と肘が 泥だらけぇー
シクシク (/_;)
やだ! もぉ〜
私 ここを下るの ゼッタイ やだ!
とか
若者たちと一緒なら 縦走も恐くない?
とか
カラッポの頭に 貧素な発想が カラカラと空回りする中
ポン!と 音を立て(?)
、、たみたいに
鉄山 到着でした。
ホッ♪
山頂は4人で満杯くらいの 小スペースで
早くも ランチモードの さっきの 『若者たち』に
「縦走は しないんですか?」
と 問いかけ
「しませんよ! ここから戻りますよ。 この先は、危ないっす、、」
とか、釘を刺され
まさに
「君の行く道はぁ〜 果てしなく遠い〜♪」
ってな歌まで 聞こえてきそう、、、?
※ これは 昔のフォークソング『若者たち』の歌詞です。
「ねぇ どーする?」
「じゃぁ ちょっとだけ 行く?」
と、満場一致(?)で 再び 根っ子に捉まり 激斜面を下って
登山 再開でーす (^_^)/~
登りにも増し 下りは 何倍もズルーってなりそう
ほんまに厄介 (^〜^;
・・・お嬢さん 要するに 根っ子下りは かくも悲惨です・・・
を、まさに 体験学習しているようです。
それでも
山頂手前から ずっと続く
艶やかなシャクナゲジャングルは 圧巻で
弥山の壁に向かい
草原のコルを経て
ピークを 一つ越して
ついに
草原が どどーっと広がる斜面の原っぱに たどり着き、、
おぉ!
ここが 鉄山平 かぁ〜
と、振り向けば
まぁなんと 名だたる大峰の山々 越えてきた鉄山などが ポンポンと奇麗に並んで
すごーい!
はぁ〜
と しばし 口ポカーン
(゚o゚)(^O^)
我に返って、シャッターを押しつづけ、、
これぞ納得の 『鉄山パラダイス』
そして モチロン ここでランチ♪
\(~o~)/
日陰を選んで、おもむろに 景色をおかずに
エビピラフなんぞを、、何でか、、(^^ゞ
そう、とにかくここまでは 来るつもりでしたので
3時間も かかってしまいましたが
まぁ 予想通りの 展開でした。
この景色 感動やねぇ〜
「じゃぁ 弥山 行きますかぁ〜」
えっ! な、なんと!
思いもかけない言葉が、つい 自分の口を突いて 出たのでした。
「あっ! こんにちは」
振り向くと 単独行のオジサンです。
「弥山からですか? 弥山は行けますか? テープありますか? この先にエエ所ありますか?」
思い当たることは全て バタバタと たたみ掛けます。
白子谷を遡行してきたというオジサンは ベテラン中の超ベテラン。
「弥山に向かっても何もないです。面白くないです。下にも『行くな』と、書いてあったでしょ!」
とか、バシーン♪
シュン (‐。−;
「じゃぁ もうやめよう!」
Mちゃんまでが 言い出したりして、、
しかし
「そうよね そうしましょう。」
なーんて チーが 言うわけないないです!
と、
少しでも チーをご存知の方なら、
すでに お察しがついているはず
【ご明察!】
だって たった今 やっと行く決心 ついたとこ ですやんか。
で
タイムテーブルノートとか ゴソゴソ取り出し
何々? φ(.. )
弥山〜トンネル西口 2時間
トンネル西口〜車 70分
ってことは 弥山まで 2時間半で 行けたら 何とかなるか,,?
それって 行けるの? やぁ 行けない?
行ける、行けない、行ける、行けない、、
ウダウダ ウダウダ
「行くなら とっとと行かんと 時間 どんどん過ぎますよー!」
ってな感じに、ガン! と 追っ払われて、、
ヘーイ (>。<)/
慌てふためき 鉄山パラダイスを後に。
/
これが 世に言う 楽園追放(!)です (ほんまか!)
さぁ 覚悟の午後の部 スタートです。
はじめは 意外と快適でした。
痩せた根っ子の尾根にさえ、ミヤマカタバミやら フモトスミレが 咲き競い
やがて それが杉木立ちになると、
「テープあった! こっちだわ!」
と、忠実にテープを拾ってくれるMちゃん。
チーは、昨日一日 ボーッと眺めていた地形図を 頭に思い描きながら
それに 追従します。
よく テープに頼り過ぎて
「テープの幻覚」を 見たりするタチなので (^^ゞ
ここはちょっと 斜に構えたりしています。
そろそろ左に曲がる筈
なのに、テープがまだ「右へ」 を指してたり
さらにそれが 行きつ戻りつだったりすると
テープへの好感度↓で 不安いっぱい。
かといって テープを無視すると とんでもないヤブに紛れ込んだり
一度見失うと
次の テープ探しが とても困難なこともあり
こりゃ ガスの時とか マジで遭難しそう、、
こまめに休憩を 取るべきだと 分かっているのに
止まると 恐くて
ただただ 一心不乱に 歩くのみ。
西走していたのが、いつしか磁石が 南を指すようになり
この斜面を登ってみれば? の 正面の丘へ ガシガシやって
「あぁー 石が積んであるぅー!」
「ケルン? 何か書いてある? 修覆山かなぁ」
と、ネットで見たのと同じケルンが
予想以上にこじんまりと チョコン。
なんと、鉄山平から50分。
異例の速さで 修覆山 到着でした。
やればできるのね!
とか?
しばし 寛ぎタイム。
しかし、本当の修羅場は これからでした。
少し下って 沼(ヌタ場?)を 過ごすと、いよいよ倒木地帯に 突入です。
テープの数は ガクンと減って
きっとみんな それどころでは なかったのでしょう。
倒木跨ぎや 倒木潜りを 何度も何度も繰り返し
頼みのトレイスも 突然 消えたり また 浮かんだり、、
うーん
背後の大普賢が 心配そう
マメザクラ(か?)が ガンバレー! と、揺れています。
「Mちゃーん 左やー 左に行ってぇ〜」
と、叫んでいたり
前のピークが 弥山、、、じゃないのか と 分かった時の落胆ぶり。
そのピークに近づけば 倒木地帯に 潅木地帯が加わって
完全に 方角がつかめなくなり
ルートファインディングは さらに 困難、、、
鬱蒼とした この林の向こうに、もし弥山が なかったら、、
ここは 一体 どこなんだろう、、、
とか、思っただけで キゼツしそう。
二人で 必死に探すテープに 一喜一憂し、、
もうちょっとや! もうちょっとや!
と、励まし合って
ようやっと 鬱蒼とした潅木地帯を 抜け出た時
眼前に広がっていたのは、なんと!
さらにデッカイ 倒木地帯の原っぱでした。
(@。@)/
「あの奥だ! あれが ゼッタイ 弥山だから!」
と、豪語してはみたものの、もうすでに ふらふら。
雲一つない この青空の下で、
40分近くも 延々 倒木と格闘している自分に 笑えてくる。
Mちゃんは 勇敢にも 倒木を交わして ドンドン前進していきます。
チーは、気持ちだけが先走って
ふと気がつけば 倒木の海へと ズボズボ ズボズボ・・・
(T_T)
うぇーん 助けてぇ〜 \(-o-)/
命からがら Mちゃんに追いつき
お水をゴックン
ねぇねぇ なんか モーター音みたいなん 聞こえへん?
あっ ほんま! 弥山だ! あれは弥山の小屋の音だ!
と、そこから先は もう無我夢中で 小高いピークに駆け登り
その向こうに
弥山奥宮の祠が ポツン♪
うわぁー あったぁー
助かったぁー
へなへなと 倒れこむような脱力感が 体中に溢れたのでありました。
あまりの感動で しばらく二人 抱き合ったままでした。
祠の表に回って 木のベンチに しゃがみこみ
本当に 何もなかった。
本当に オジサンの言ったとおり 何にもなかった と しみじみ反すうします。
そして、今あるのは ただの達成感だけ、、、
けど それだけがあって 良かった。
良かった。 良かった。 本当に良かった。
国見八方覗に 移動して ちょっと長めの休憩を取りました。
大普賢 行者還 稲村など
Mちゃんと登った山々が
一目りょう然に見渡せています。
そう まるで 何ごともなかったかのように、、、
弥山小屋は 相変わらずの貫禄で 東側は さらに増築中のご様子?
今 14時過ぎという時間に
列をなして 登って来られる方も 結構 多く
小屋泊りなのでしょう、、、いいなぁ〜
と、昨年以上に しっかりと設置されている道標の所から
トンネル西口へと下山します。
道ばたには ワチガイソウやミヤマカタバミが 清楚に咲き
今が盛りのムシカリの白い花が 彼方で揺れて
稲村が バリゴヤが、 そして今日の鉄山が あーんなに下方で 尖っています。
聖宝の宿跡 弁天ノ森と こまめに休憩を取りながら
未だ蕾が目立つ シロヤシオの木を縫うように、、、
奥駈出合から 激下りに入ると シャクナゲ林は まさに旬!
お互い この時期の弥山は 初めてだったので
これは ちょっと サプライズでした。
(^_^)(^^)v
トンネル西口 16:50
やっと やっと 到着です。
さぁ ここからは、問答無用 約5キロの 車道歩きの 始まりです。
暮れなずむ谷間に 見上げるバリゴヤ
鋭角カーブにさしかかれば 鉄山の尖がりも こちらをじーっと見下ろしています。
Mちゃんは フキの採集に余念なく めちゃ元気や(笑)
チーは 早く休みたい一心で 坂を転がるように早足です。
17:40
やっと 大川口に たどり着き
休憩もそこそこに 車に転がり込んで
川迫川沿いを 「帰り 遅くなるわねぇ」 と、一路 走ってもらいます。
Mちゃんの口に わらびもちを放り込みながら
「よくまぁ こんなコース 思いついたよねぇ〜」
と、しみじみ。
「えっ でもこれって 以前 チーさんが言ってたコース なんだよ」
「えーっ! マジ? うっそぉー 私が? 私がほんまに? ほんまにかっ」
もっ 申し訳ないぃぃぃーーー ○│ ̄│_
運転 画像提供 ありがとう!
【出会った花たち(一部 抜粋)】
スミレサイシン? | フモトスミレ | タチツボ(だったか) | ミヤマカタバミ | ワチガイソウ |
ヒメイチゲ(きんぽうげ科) | クリンユキフデ(たで科) | ユキザサ(蕾) | ホウチャクソウ | ツクバネソウ(蕾) |
ツルシキミ | ガクウツギ | ヤマツツジ | マムシグサ |