【音羽三山 & 大和三山】
2月23日 (土) 曇り時々雹(ひょう)のち吹雪
標高904m 歩行時間(のべ)6時間
Mちゃん ・ チー
地図・・・ | |
地図の 「↓」 が音羽山 | |
地図の中央が天香久山 | |
家6:10→JR塚口駅6:33→鶴橋→大和八木→橿原神宮前8:00(Mちゃん車)→下居登山口P8:30
登山口8:40→善法寺(音羽観音)9:05(15)→音羽山10:05(10)→経ヶ塚山10:35→
熊ヶ岳11:17→大峠12:00→養鱒場→不動ノ滝12:50(昼)13:30→駐車場14:15
駐車場14:15⇒畝火(おうね)山口神社14:50(畝傍山)15:30⇒万葉の丘15:50
(天香久山)16:15⇒古池16:30(耳成山・お茶)17:20⇒大和八木駅
大和八木駅17:41→鶴橋→大阪→JR塚口18:45→家19:05
電車賃 往路 320円+610円 = 930円 復路 320円+540円 = 860円 計 =1790円 ガソリン代
おそらく今を逃がせば、「定番の雪山」 ってのは今シーズン無しよね、、
とは 思うんだけど、
何だか食指が動かなくて、、、 もしかして更年期?
そんなんで、Mちゃんとの2月定期は、45分も電話してるのに、さっぱりまとまらず、
ついに金曜、つまりが山前夜 21時に、再度のお電話
m(_ _)m
Mちゃん 雪山 行きたい? いや 特に、、
山には行きたい? うん 行きた〜い。
なら! ということで、山には悪いが、こんな時期にしか候補に上がらんだろう、が
一度は行かなあかん
と思ってた「音羽三山」に決まった、、のでありました。
さぁ 準備だ準備♪
三郎ヶ岳から |
音羽三山は、かの「大化の改新」で有名な多武峰、談(かたらい)山の東側に 壁のように連なってる峰々
で
北から音羽山、経ヶ塚山、熊ヶ岳 とまぁ 見てのとおりの凸凹だ(笑)
いつものように橿原で拾っていただき
前にも通ってる?、、らしい(^^ゞ クネクネ道からバス道へ、、下居(おりい)で左折し
坂道をガンガン上がって 林道分岐に駐車。
※ |
今夜には大寒波が押し寄せる という今朝は、幸いなことに、まだナマ暖かく
これがいつまで持つかと案じながら坂道を上がっていく。
丁石がぽつんぽつん
趣のある音羽観音(善法寺)への参道は コンクリート舗装ではあるものの
結構な急勾配。
お寺の坊さんは、これをバイクで上がらはるんやろか、、と 息を切らせて30分
ようよう寺、、
やぁ 立派なお寺や! ちょい休憩♪
たまに雪道 | 未舗装になる、、無常橋 | 善法寺 |
鐘楼のある寺は開山751年という古刹 目の神さんでもあるらしい。
右手には天を突くような古木
これがお葉つきイチョウかぁ、、黄葉もミゴトやろぉ
と
ぐわーんと、見上げ、、
「今から山ですか?」
イヌの鳴き声につられ 尼さんが出てこられて
「これなんですよ」 と、
その「お葉つきの銀杏」とやらを、見せてくださった。
お葉つきイチョウ | 樹齢500年 | 境内にて |
沢筋はぬかるんでるからスパッツがいい、、、と勧められるままに装着し
先ほども、お一人、上がっていかれました。
まぁ こんな日に いてはるんや。
と
すっかり汗も引いたところで、礼を辞して右手 不動堂の方へ。
不動堂の裏に 霊剣アラタカ?な行場が見えてる、、
まもなく道は所々凍った雪道
それが倒木被(かぶ)さる、とんでもない荒れた沢筋へと変わっていく。
先行されてる「お一人」のトレイスを追って、、
健脚の男性かな? 時おり斜面に回避しつつ大股で ぐんぐん登っていってはる。
30分ほど悪戦苦闘の末 やっと笹の尾根道へ
ホッ♪
右折
植林の尾根道、、緩急の登りを繰り返し、、、それに傾斜も加わっていく、、
あーしんど まだ? 「G」は何て?
Mちゃんは立ち止って「G」を覗き、、え〜音羽山は、、、もうちょっと、、みたいよ。
わかった!
もうちょっと だよぉ
へーい!
もうちょっとやからねぇ ほーい(汗:
着いたぁ!
ピー♪
鳴った! 鳴るんだ! この子 ( ^^)Y☆Y(^^ )
第一座目 ようようの登頂でした。
音羽山 |
お次は経ヶ塚山か、、30分程度よね
と、相変わらずの植林帯 雪道を鞍部まで下りて
再び始まる激登り。
雪に足を取られつつ、ぼそぼそ埋まるつぼ足 重いぞ、、、疲れるなぁ、、
トップを替わってもらったんで
Mちゃんのトレイスが健脚さんに加わり さっきより、ずい分気丈になったけど、、
ぶわぁ〜〜〜
な、何これ!
ものすごい強風
そいつが杉の大木をわっさわっさ せせら笑うように揺るがして、、
木って こんなに、撓(しな)るんだぁ、
と
真っ暗な空を仰ぐ。
ぶわぁ〜〜〜
ぎやぁ〜〜 飛ぶぅ〜〜
突風は容赦なく 軽量を直撃!
堪え切れず 幹にしがみ付き、その一連の暴風が去るのを じーっと耐えて待っている。
この雪といい、風といい、、ったくの予想外で、、
大寒波 早くも襲来かぁ、、、得体の知れぬこの山で、、これ以上、深入りするなんて、、
ガッシガッシと登るMちゃん
「ねぇ〜 まだ 行くぅ?」
呼び止める。
「遭難」という言葉も 過ぎったり、、
「今 ちょうど中間よね」
あぁ
そう、そうなんよ、、戻るなら あの凍った谷を再び通ることになる。
彼女が以前にも一度、登ってる、、というのが唯一の頼み
登山続行 (^O^)/
時おり脅す凄まじい風音に、立ち向かっていくのは、ほんまに自分か。(笑;
異様な世界に突入していく
泣きそうになるのを、、叱咤激励しながら、、
経ヶ塚山 10時35分
平らな山頂に、ぽつんと石灯籠
着いた。
多武峰の鬼門にあたるこの山には、経文が埋められている、という
立派な灯篭やね
ふと、人のぬくもりを感じたり、、涙ぐみそうになったり、、、(^^ゞ
熊ヶ岳まで 30分ほど、、もう半分過ぎたしね。
と、気を取り直して、植林の尾根を下っていく
急に明るくなった伐採地、、正面には熊ヶ岳
おぉ 美形!
思わずゴックン♪(笑)
熊ヶ岳 |
向きが変わったセイか、、いくぶん風も和らいだ、、
けど、笹やススキが被さってきて、異常に荒れてる激下り
ここはほんまに 「天下の音羽三山」、、、なんか、、ったくの放ったらかし状態で!
鞍部までが15分
残りたったの15分で、、登頂できるとは思えんが、、(笑;
激登りにクマザサが加わり、雪に足を掬われぬよう そいつを掴んで攀じ登る
少しは雪に、馴染んできたか、、
※ |
小さなコブを ふたつみっつ
植林の痩せた尾根道に、、だんだんガスが漂い始め、、、
急ごう! 視界が利かなくなってきた。
尾根を外せば バサン!と笹を踏み抜きそうで、、、、用心しながら急ぎ足(笑;
吹き付けてくるのは霙か雹か、顔に当たって バチバチ痛い!
天気は確実に、悪化してる
もうちょっとや
予定より15分近くも遅れて ようようクマザサ茂った熊ヶ岳
標高904m、、、音羽三山 最高峰、、、にしては、色気ないね (笑;
※ |
後は下るだけかな?
と、思ったんだけど アマかった(!)
伸び放題の笹をバッサバッサ掻き分けて、その笹に足先、突っ込んでは つんのめり
おっとっとっと (。。;
小さなコブをひとつ越え
突然、始まる激下り、、ぱっと開けた伐採地
はたしてその実態は・・・
バッタバッタ 倒れっまくりの倒木地帯
なんじゃこれ!
台風の爪痕が、そのまんまになっている、、
その倒木を逐一 掻い潜り、、やっぱり天下の音羽三山!
すんなりとは終わられへん。(笑;
※ | ※ |
登り返して反射板、、
霞んでいるのは大和平野か、、、
正面に見え隠れしているのは龍門ヶ岳かな、、
あちらへの縦走は諦めよう。
鞍部に下って大峠
着いたぁ 助かったね。
※ |
大峠には「女坂伝承地」という立派な石碑があり
これは
神武天皇の時代に 「女軍」をこの地に配した記念碑だそうで、
(女性ではないだろうけど、、)
「峠」といっても まだやっぱしここでは落ち着かん、ので、、お昼は養鱒場で?
いや もう不動ノ滝まで、行ってしまお。
と
やがてコンクリート舗装になって、針道(はりんど)の集落になって、、
あぁ 下界は晴れてるのね(笑)
不動ノ滝そばで、お食事してたら おじさんたち4.5名が、山の方からドヤドヤ、、
「どっからですか?」
「音羽山や〜」
やぁ ほんなら私らのトレイスを、辿ってきはったんやね。
そういえば、健脚の先行さんは、もうとっくに下山されてるんやね。
今日は3組か。
さて、不動ノ滝
なかなか見応え ございます。
↓
向かいには不動明王が祀ってあって、その傍らには、破(わり)不動
談山が鳴動した時に破裂した(!)大石ですって。
バス道を ゆるゆる戻って 45分ほどで駐車場。
不動明王 | 丁石道の案山子さん |
今 14時過ぎ、、、もう一座 どう?
えー どこへ?
大和三山とか、、ダブル三山、、、なんちゃって わーい(^_^)/
・・・・・・・・・・・・・・・・・
大和の国はMちゃんのお庭です。
大和三山は畝傍山、天香久山、耳成山の三山で、いずれも200m弱、、ですが
かくも有名なのは
中大兄皇子が万葉集の中に
「畝傍山をめぐり、天香久山と耳成山が争った」と、記されていて
↓
これは、額田王をめぐって、ご自身と大海人皇子(弟)が争った
つまりが<三角関係>だった、、ってお話?
ほんじゃ
まず額田王、、じゃなかった畝傍山へ
住宅地をぬって、思わぬところに神社、、に駐車。
階段道だけど、、、と 二上山を垣間見ながら15分ほど遊歩道を上がったところに
ひっそりとした山頂広場。
大和平野の向うには、二上山から葛城、金剛と、ダイトレの稜線が ずずーと連なり
その背後には高野山
北側には、生駒山も見えています。
なかなかの好展望♪
畝火山口神社(登山口) | 高野山 | 金剛 葛城 | 二上山 |
それではお次 天香久山へ
向かう途中で、「音羽三山」の、ガタガタ稜線。
↓
「万葉の丘」の所に着けて、早春の野辺を愛でつつ鬱蒼とした雑木を、10分ほどで天香久山。
木々の間に、かの畝傍山ちゃんが、窺えます。
ぽー(●^o^●)
樹林 | 畝傍山 |
場所移動して いよいよ最後ですよ〜 耳成山、、、は、古池の裏手の駐車場につけ
耳成山口神社への直登階段はパスし、遊歩道の方をチョイス
えらい ぐるぐる巻いてるねぇ
なんか、目ぇ〜も 回ってきましたぁ (@。@;
天香久山同様に、畝傍山が垣間見えてる、、
愛しい人(山?)を密かに窺う 気分はちょっぴりストーカー? (笑)ゞ
畝傍山 | 灯篭の道 |
耳成山口神社の境内から灯篭道を下山。
古池のそば 耳成山公園の東屋で、お茶にしてたら、みるみる曇ってあっという間に猛吹雪!
うわぁ〜
間一髪だったよねぇ
と
寒風の吹き荒ぶ中 寒さに凍えて茶を啜る、、、スンマセン(^^ゞ
古池から耳成山 |
飲み終える頃には雪も止んで、、すぐ近くの八木駅まで送っていただく道すがら
いやぁ 今日一日、想定外のハプニング続きで、どうなることかと思ったよ。
あれ以上の寒さでも悪天でも、よう登れんかった、、私。
クスン(/_;)
でも、
下りてみて気づいたの。
「結局、私はこういう雪山に 登りたかったんや」 って、、
、、、いうてもおそらく 誰も信じてくれへんやろけど。(^^ゞ
大和三山とは
Mちゃんからの戴きもの→ \(^o^)/
運転 ご案内 画像提供ありがとう。
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