【桟敷ヶ岳】
標高895m 歩行時間 (約)6時間20分
5/21 (水) 晴れ
チー
地図・・・・ ← 「↓」 が 桟敷ヶ岳
家6:45→阪急塚口駅6:53→十三→河原町(徒歩5分)→四条(京阪)→出町柳8:30(京都バス)→岩屋橋バス停9:25
岩屋橋9:30→岩茸山11:30→桟敷ヶ岳12:10(昼休)→ナベクロ峠→祖父谷林道→岩屋橋16:35
岩屋橋(バス)17:00→出町柳→四条→河原町→十三→塚口駅19:13→家19:30
交通費 | 450円+210円+550円 | ×2 | =2420円 |
ウエストポーチの中身を整理してたら、「5月末まで」って阪急の回数券が2枚、出てきた。
たしかに思い当たるふしはある。
きっとこれは神のお告げ(!)と、前々から行きたかった桟敷ヶ岳に行くことにする。
今ならば、クリンソウがいいだろう。
ところが
北山のクリンソウ、調べてみたらいろんな所が引っかかってきて、
例によって あっちこっちと目移りし(^^ゞ
クリンソウ
かつて見たのは 鹿の屍が転がる沢の上部に のぉのぉと咲く小群落で
その大胆さに愕然
(゜。゜;
勇気ふりしぼり鹿の骸骨を踏み越えて崖よじ登り、、ゼェゼェハァハァ
動物を寄せ付けぬ谷に かくも優雅に貴女は咲くのか
と
恐悦至極に存じあげた覚えあり ≪_ _≫
そう、クリンソウは雄々しい花。
ならば
桟敷ヶ岳のクリンソウ、どんな風に咲くのだろ?
と
ここはやっぱし初志貫徹、桟敷ヶ岳にこだわることにする。(笑;
・・・・・・・・・・・・
雲ヶ畑行き京都バスは出町柳駅前 8:30発なので
気合入っているわりには、余裕たっぷり家を出て、、駅前まで来て、、どうぞ〜♪
へっ?
私よりちょっと若めのネエチャンがアイスコーヒーを恵んでくれた。
店のキャンペーンらしい、、、それに当たるなんて、よほどツイテるのか、あるいはその逆か?(笑;
と
いただいた紙コップを少々 持て余しギミに(つまりが両手ふさがり)
京都 出町柳駅前のバス停まで、、
氷 ほとんど融けました冷コー、まぁそれなりに美味。
と
それ持ったまま、商売ガタキのハンバーガー屋でトイレ拝借。
朝っぱらから、ファーストフードさまさまだ。(笑)
やっと来たバスは、私を含め三組ほどを ちょっと遠回りしながら鴨川沿いに北上していく。
川べりの黄色い花は、なんとキショウブ、、あっちこっちその群れ!
さすがは京都だ。(笑)
バスは次々とお客を降ろし、雲ヶ畑川と名をかえた川沿いを1時間半ばかりかけ、ようよう終点 岩屋橋。
今日の登山者は私一人かぁ、、ってな現実をあからさまにして去っていく。
まぁ よくあること、ゼンゼン平気や (^_^;/~~~
バス停前で今回も満開のシャガを撮り、橋を渡って岩屋川沿いの舗装路を進んでいく。
傍らにはウツギの清しい白に混じりケマンソウ、ミズタビラコ、ヨツバムグラ、ツルカノコソウなどが
小さな花をつけていて
川べりでは早くもクリンソウがぽつぽつしはじめ、岩にはびっしりヒメレンゲ。
キンポウゲの続く道に ラショウモンカヅラ、マムシグサ、、
派手さはないけど、いみじくも楽しい登山道♪
シロヤブケマン | ヒメレンゲ | ラショウモンカヅラ | ツルカノコソウ |
あっちこっちふらふらと、30分ほどで「桟敷ヶ岳→」
林道を離れ、予定していた「西谷」に入る、、、かの有名な「岩屋不動」は下山の楽しみにしておいて、、
北山の植林帯
点線道のわりに歩きやすい、、と思っていたら、
沢はやがて涸れ、とんでもないゴロ石の急登に変わる。
何じゃこれ!
いや、何の事はない、単にルート外してただけ、、みたい(^^ゞ
しっかりせねば(笑;
やがて、登山道わきに巨岩ゴツゴツの突出地帯となり、それを見上げながら
急登に耐えること1時間
傾斜が緩めば 薬師峠からの道と合流し、、やれやれ、、
でも目指す岩茸山は、もう少し先らしい。
植林が雑木に変わり
左手 眼下に大森のキャンプ場が見えている。
登りつめたエセピークから さらに15分ほどかかって、登山道の左に伸びる急坂登って
やっとホッと岩茸山。
※ | |
え〜〜
ここではとりたててお話しすることもございません(笑)、ので次へ。
その後はなだらかに続く奥山坂の美しい樹林帯を、やっぱし峰床でも見かけたような「穴ぼこ」に会い
惟喬(これたか)親王ゆかりの「都眺めの岩」ってどれだろけ?、、と悩みつつ(゜.゜?
ふいに伐採地、、それに続く鉄塔広場に飛び出して
「わぁ〜 展望やん!」
っと、のけ反る(^^ゞ
すぐ向こうに桟敷ヶ岳が見えている。
しかしながら、他はさっぱりワカラン山(笑;
※ |
ネコにオバン いや、ネコにコバンとは この事か、、と、呆れかえったまま登りつめると
桟敷ヶ岳 12:10
あぁ 腹へったぞ〜
ガイド本の「笹」など、どーこにもない、たった一人では持て余すほどの大広場
もしここがホンモノの桟敷なら、今日の舞台は真っ青だぜ (‐。‐#
ってなこともよぎらせながら、、とりあえずメシ。
※ |
桟敷という名は、前記の惟喬親王が王位継承に敗れ、都を懐かしむために「桟敷(高楼)」を作らせたのが由来とか。
見渡せど展望はわずか東のみ、、
ここから都が見えたのか
こんな山奥で都への想いを募らせられたか
考えてたら落ち着かず(笑) 早々に切り上げ下山の体勢、、そう
北進してナベクロ峠へと向かうことにする。
地味めな山に、ヤマツツジの朱色が艶やかで、
とりわけ日なたでは、いっそう華やか。
雑木を縫ってゆるやかに下っていけば
時として
なんじゃこりゃ? ってな花に 出くわすこともしばしあり(笑;
しゃぁないなぁ、、と 何度か撮らせていただいても全てピンボケだし (^^; ヤレヤレ
カラスシキミ | ウシカバ? |
前方藪で 不意に ガサガサ不穏な物音がして、、慌ててストック引っぱ出して 鈴ジャラジャラ♪
どうも 一人ってのは、、(^^ゞ
いや、別に一人はエエねんけど、 とにかくこの山は、一人では身に余る。(笑;
ナベクロ峠はモミの大木が林立する分岐。
左に折れ、長谷へと下る。
植林帯の激斜面、、その悪路!
どこまでも、枝うちされた北山杉の小枝やら、倒木が、行く手を阻んで大苦戦。
ガンバレー!
しばらく応戦していたが
だんだん悲惨になってきて、、ついに
トタン板の小屋まで下りて見通しつかず、まわれ右して踵を返す。
今回、岩屋不動は諦める!
ナベクロ峠まで戻って祖父谷峠へと方向転換。
この選択は大正解 ヽ(^o^)丿 で、すぐその先にはスパーンと開けた鉄塔広場
わぁ! スゲー!
しかし
なんだなんだ、、そう、そうでした、景色とか見えたって さっぱりわからん山、、であり、、
でも
まぁ 北山で展望あればヨシとしよう!(笑;
※ |
京北方面 |
さーて
これ以上、深入りするのはもう止めて(笑)
プラ階段をズンズン下って、伐採地に植えられたウリハダカエデの林を抜けて
やっと鞍部 「祖父谷峠」まで下りてきまして、、
※ |
ここで右折
桟敷ヶ岳の山麓の小路を進むと やがて流れに沿うように、、
10分ほどで堰堤前に出て
まさに、水を得た魚のように、生き生きと咲く花たちをいとおしみ、、
※ |
道はどんどんしっかりしてきて、小川もどんどん支流を巻きこみ、、
やがてそのうち
待望のクリンソウが、川べりにポツポツ出はじめる。
あっち〜こっちと輝くピンク
我慢できず
何度か沢に踏み込んで、その傍にしゃがみ込み
ガンとして咲くクリンソウ、、水際の際まで葉を広げ、、雨降って 水かさが増したらどうするん?
てな心配をよそに。(笑)
※ | ※ | ※ | ※ |
群れると言ってもせいぜい10株
でも
そのナチュラルさが、この谷には似合いかも?
やがて、祖父谷林道に出合い
双方からの道も合流してきて、舗装路になり、、
林道から眺める川が、どんどん下になっていき
咲き始めたタニウツギやら川べりのクリンソウを、ずーっと下に見下ろすようになり、、
ふと
フェンスが張ってあるのに驚き 私有地か?と、、
いや
はるか眼下にクリンソウが結構な群落を形成している。
おやまぁぁ
これだけしっかりした林道、、盗掘防止のネット、要るか、、
と
フェンス越しのはるかかなたのクリンソウ ちょっと淋しい目線で見ている
気分はちょっぴり惟喬親王?、、んなワケねぇーわ (^^ゞ
気がつけば
辺りにはヤブデマリ、コバノガマズミ、ウツギの白
道端には
ヤブニンジンやら キンポウゲの黄色い花が咲き乱れ
ヤブデマリ | ウツギ | キンポウゲ | ヤブニンジン |
やがて
人里に咲くシャガが出てきて、そろそろゴールだ、、と、思ってるんだが、
それから先の長〜かったこと、長かったこと(笑;
ついに今日一日 誰一人の登山者に会うこともなく、バス停までたどり着く。
ゆっくりとコーヒーすすって 17時のバスを待つ。
『その他 出会った花』
タニウツギ | オヘビイチゴ | チャルメルソウ | ヤマシャクヤク | コケイラン |
[クマイチゴ、ニガイチゴ、ヘビイチゴ、ミヤマハコベ、ミヤマキケマン、カキドオシ、タネツケバナ]
[サワギキョウ、サワハコベ、クルマムグラ、ジシバリ、フジ、フタリシズカ(蕾)、サワフタギ(蕾)など]
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