【三俣山】

標高 1747m

10月19日(日)

ミツ・チー

法華院温泉7:45→すがもり峠8:50→三俣山西峰9:20→本峰10:05→南峰10:25→
すがもり峠11:30(35)→長者原13:30

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標高1300mの法華院温泉
夜になるとさすがに冷え込み、老化廊下にはストーブが焚かれ 毛布使い放題、、だったけど
一夜明ければ ピーカンだぜ!

でも最終日だし
3時半のバスで帰らなあかんし、無茶はできんと思います
ということで
ザック担いで長者原への途上に聳える「三俣山」に登ることに、、

思えば一昨日長者原に着いてから、ずーっとこの三俣山を仰ぎ見ていて
どっちから見ても三つの峰に見えるとか
(実際は四峰、正式には五峰)

ふ〜〜ん、、、けど、ここ法華院温泉からは一峰にしか見えまへんなぁ(笑;

法華院温泉   三俣山


とか話しながら ついうっかり三俣山に背を向けて、
いや、こっちじゃないわと引き返す、 そう、今日は法華院温泉の裏手からスタートでした。(^^ゞ

のっけから、ごっつい急登の連続で、ところどころビチャビチャだし

眼下に広がる坊ガツルが「桃」源郷なら
こっちはガッタガタの「ドテカボチャ」 ってとこかしら、、

背後には昨日の大船山
でも今は逆光で、紅葉のカケラも見せてくれない。

正面の三俣山が厳めしい南壁を露わにし、見上げるとビビりそう。
もちろんあれは登りませんよぉ

眼下に坊ガツル      大船山 三俣山



岩に点々とつけられた黄色ペンキを追って進めば正面に、デコボコしている久住山が見えてきて
硫黄の臭いもぷんぷんしてきて、、

30分ほどで北千里ガ浜
その広大な原っぱの果てに、久住山と「すがもり峠」との分岐があります。

ここは4年前の春、おっちゃんたちとツアーで来たんですよぉ、ミヤマキリシマを見に、、
懐かしいなぁ (●^o^●)

でも、雨やってん (T_T)


分岐まで来て すがもり峠・長者原に向かうと、再び黄色ペンキのガレ斜面
4年前に比べると、かなり岩も摩耗してるか。

見下ろせば殺伐とした北千里ガ浜 その向こうには久住山
どっちを向いても男性的な風景で、昨日の「なで肩」とはエライ差や、(笑)


すがもり峠 8:50

以前には小屋があったらしいけど、1995年の硫黄山噴火のあとに壊されて
現在は石の休憩所と「愛の鐘」が掛けてあるのみ。

「愛の…」だってさ!
せっかくなんで、安全を願って 仲良く撞いとこ。
ちんぷんカンカンカン♪

愛の鐘♪


久住山に背を向けて、三俣山の笹の斜面をわっさわっさ登っていく。
人気の山だから?、あっちゃこっちゃトレイスだらけ

でも急なんで、そう易々とは登れない、西峰に着いたらザックをデポして
本峰、南峰へと廻るつもり

眼下 すがもり峠



低気圧が接近していて 今日は結構 風が強い、帽子 飛ぶぅ〜
バランス崩れるぅ〜 おっとっとっと!

抵抗勢力に挑みながら30分
ゼェゼェ登って、西峰の肩までたどり着き、


山上はポカーンとした草の台地
思ってたより広大だ。

あちらにリンドウ、こちらにススキ
西側には飯田高原、長者原も見えている?、その向こうのは黒岩山?
直進すれば西峰の山頂。


鞍部に下りれば少しは強風が凌げるか、、と、北東方向に一旦下って、本峰への登り返し
右手の斜面の紅葉がステキ!
近づこうとしてそっちをめざせば、お隣のW峰に着いてしまった。

あら 本峰は、あっちだ (^^ゞ

右のW峰


このあたりの雰囲気が、どこか鈴鹿の霊仙山に似てる、、雄大ってか、野放図ってか、、

ぐずぐずしてる間に、ガスがどんどん上がってきていて
視界がふさがり、方向感覚なくしそう。

とにかく本峰!
と、左のピークに登り返して
向こうの斜面(北峰か)が真っ赤なのに思わず釘づけ、 ううう ガスちゃん上がってくでぇ〜
ひたすら待ちたい、、けど
寒風が容赦なく吹きつけきて、体がどんどん冷えていく、(T_T)

諦めかけて歩き出せば
ふいに日が射し、眩いばかりの朱色 輝く。

わぁ〜


本峰に着いてもじっとしておれず
とにかく南峰めざして、強風に喘いで、
行き交う人に道を譲って、、ふとその人が 「そこの斜面が最高でしたよ!」と、
m(_ _)m

雲行きを見て全速力で斜面に突進!

おぉ!おぉ!
奇岩の隙間にドウダンの朱


そして斜面では、どっちを見ても紅葉、紅葉
紅葉の饗宴だぜ!

瞬間的に日が射して、真っ赤な紅葉をパッと燃やした。


興奮冷めやらず 強風には弄ばれながら
ようようの南峰。

もう辛抱できないくらいのガスと強風が襲ってきていて、後は無事に戻るだけ。

南峰


「私、西峰に置いてるザックを拾わなあかんから 先 行くね」

言い放ったら一目散!
南峰から本峰へ、、本峰から西峰へ、、

視界が全くなくなってるので、用心には用心
何度か人を呼び止めて
「こっちですよね」と 確認していく。

雨だけはどうぞ降らないで、と 祈りながらアップ&ダウン

西峰にガシガシ登ってザックを背負ったら 一気に下るぞ!(^O^)/


こんなにガスガスなのに、登って来る人がまだ絶えない。
みんな紅葉フェチなんだ(笑)

わずか1時間ほどで、すがもり峠に着いてしまった。
やれやれ、、

だが依然、風が冷たくて、ウインドブレーカーを着こんだり アンパンを齧っったり、、
眼前に立ちはだかったササを見上げて
ひたすらミツを待ってますぅ、、

ガスのすがもり峠


10分、20分 なかなか下りてきません わが亭主。
まさか遭難?
足 挫いたり、、してないよね、、

かれこれ40分、、もうガチガチに冷えてしまって、ため息も涸れてしまって、
トホホ

あぁ!
ダブルストックだ! 白い帽子だ! ひょこひょこと、下りてきたっ!

ヽ(^。^)ノ

足取りも結構 軽そう。
あっ 今、こっちに気づきました、、ストック上げました。

ホーイ(^_^)/

鞍部で迷いかけて坊ガツルの方に下りかけてたらしい、
とにかく無事でよかった。

やっぱりあれか、「愛の鐘」のご利益とか?(笑)

プチハプニングもあったけど、そこからは長者原に向け、つかず離れず?

涸れ沢を渡り一旦、硫黄山林道に出て、その先をしばらくで、右「長者原」の分岐は見落とさぬように。

硫黄山林道  長者原 見上げる 三俣山


下界では すっかり風も止み、のどかに晴れて まるで何事もなかったかのよう、、、

ねぇ お昼、何食べよ?
ぼく チキンライスかハヤシライス、、、そんなもんあるんかいな、、

やっぱ なかった(笑)


・・・ご拝読 深謝!・・・

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