【竜ヶ岳】
5月23日 (土) 曇りのち晴れ
標高 1099m
しろくまさん チー
マピオン地図・・・・・・・・ | 地図上の 「+」 が 竜ヶ岳 |
茶屋川空き地7:30−長池9:00−白谷峠9:45−P962 10:45−竜ヶ岳11:40(昼)12:10
セキオノコバ13:15−静ヶ岳13:35(20)−林道16:00−空き地16:50
しろくまさんとは3月、藤原岳に行って以来♪
木曜日の夜、電話をもらったが、釣瓶岳から帰ったばかりで、仕事もあるし 行けるかなぁ、、
で、翌金曜、つまりが前日の夕刻になって、やっとOKメール
でも、まだこの時は行き先、未定。
20時過ぎの電話で初めて「竜」が浮上して「竜ねぇ、、」 でももう今日の明日だし 「ほな、そういうことで、、」
と了承した、
けど、再度の電話で 「ヒルが出るかも、イイですかぁ?」
って話になるとやっぱしヒルむ。(-。ー;
だって日曜は結婚式(花嫁ではない)
血マルケ美女が忽然と会場に現れたらどうする? なんてことまでを案じながら山日を迎えることになる。
快晴の予報にもかかわらず、ガスまで降りて、外はどっぷり曇り空。
三上山 |
八日市から永源寺ダム湖を越え
茶屋川沿いのガタボコ林道を、水たまりを避けながら、時おりポチャン♪となりながら、
ようようたどり着いた、だだっ広い空き地。
ここですわ。
はぁ
タニウツギやら、ミズキの花が咲いている異様な空間。
そう! ヒルの防御にスパッツだ、と取り出してみたら、穴がぽっかり開いてたりして
ヒル入って、中で遊び放題ちゃう?、、みたいな、、(^。^;
それはさておき(笑)、取り付きはどこでしょう?
花を撮りながら、二手に分かれ、まずは取り付き探しです。
左の傾斜が緩そうですよ、と、適当な植林斜面に取り付いたところで枝のテープが見つかった。
鈴鹿の取り付きはエゲツナイ、、ってな定義も覚悟のバリルート
それにしては、出始めのギンリョウソウなんかを撮っている、、ええかいな。(笑)
20分ほどで傾斜がなだらかになった。
[P533]辺り?
道標とか、展望とかないので、現在地はほぼあなた任せ (^^ゞ
尾根伝いに植林を登っていく。
パラパラとヤマツツジの朱色が目立ち、白い小花はカマツカかな、、
しろくまさんは、こっち系の花が今年お初と見えて、嬉しそうに撮っている。
植林は、いつの間にやら雑木に変わり、癒しモードもいっぱいだけど
相変わらずの林の中で、見通しもなく、テープもほとんどない感じ
方向感覚だけでは心もとない。
枝尾根に入らないよう用心しながら、ようようのターニングポイント。
ここのようです。
はぁ
右折すれば白谷峠まで直線コースのはずですね?
たぶんね。
大丈夫かいな、、、
ヌタ場が出だすと前方に池が見えてきた、どうやらこれが長池、、と、納得できる長ーい池。
けど
池というには浅すぎて、ヌタ場がビヨ〜ンて延びた感じ。
いつの間にやら日が射して、水面に映る緑が瑞々しい。
ええ雰囲気や。
でも、先を急ぎましょう。
タニギキョウは蕾んだままだが、ヤマツツジやカマツカの花つきがよくなってきた、、と思っていたら、
だだっ広い原っぱに出て
枝に「太尾」という、消えかかった札が掛ってた。
正面には竜ヶ岳の尾根、彼方には御在所岳の先端。
もう竜はすぐそこ、、って気もするんだけど、、実はここからが大変だった。
イワカガミが目立ち出すと、根っこの絡むヤセ尾根になり
土が落ちた根っこのスキマから覗き見ている崖下のザレ場、踏んだらブヨブヨ、、
うわぁ〜
そこを回避し、尾根芯を外して斜面をへつれば、湿った落ち葉でズルズル滑って、めっちゃしんどい。
前方にザレ場が見えま〜す
それがどんどん近づいてきて、右手を覗けばそら恐ろしく崩壊していて、(。。;
やっとの思いで鞍部に降り立ち、どうやらここが白谷峠か。
そうみたい。
幹に乱暴に『白谷峠』と彫ってある、まるでザラノだ、と、思い出した。(笑;
飴とチョコで一息ついて、激急なヤセ尾根をたどって行くと、例の「ザレ場」に飛び出した。
花崗岩のザラザラの砂地に、尖ったオブジェが異様に並ぶ
六甲の蓬莱峡や、ロックガーデン、万物相の形相ですな、、
とか、感心してるバアイかよ、(笑)
まさかあれは歩かんだろと、展望を満喫する間も惜しみ?砂地へと入場、、
どんどん足場が悪くなります、
靴が砂に打ち込めない、ズルズル滑ってそのままザーッと落ちていきそう、
這いつくばって立ち往生、、
どうしよぉ、
うわっ ほんま、大変だわ、、これ。
後ろからしろくまさんに押し上げてもらって、ようようピークに這いあがる
と、
目の前に伸びているのはナイフリッジ
短い距離だが ザ・鎌尾根!
ってか、、
手がかりなく、足場ぼろぼろの平均台、、 こ、これを渡るのですか、、
這ったらいいです、その方が安定する、と、背後から、かすれ声で囁くけど
ご冗談!
こんなん這ったら、視線がすり鉢の底になり、数十メートル下の谷底をずっと睨んで渡ることになる。
足が滑ったら一巻の終わり。
未来の自分を予想しただけで、身の毛がよだつ、足が震える。
足なんか上げてる場合ではないのですよ!
おまけに今日は結構な強風、もし横風にあおられて、ここでバランス崩したら、、
神様、私だけはお助けぇ〜〜 (^O^)/
もうワシは必死じゃ。(笑)
とまぁ、かの仙ヶ岳の「犬返しの険」より20倍は怖いだろう難所を、命からがら通過して、、
あぁぁ、無事だったかぁ、、
見上げると、竜がもう目前
もう振り返りません、戻れません、と、前だけを見て、これを登りさえすれば、、の最後の急登
しかし
この登りのしんどかったこと! 辛かったこと!
目眩するほどの激斜面、気を抜く間もなく、ここぞとばかり四つん這い、
普通に登っても四つん這いになるほどの傾斜です、、
登っても登ってもゴールが見えない
左側に回り込みながら、ちょっとでも傾斜の緩いところを探りながら
時間にすること30分、
やっと稜線のP962 まで這いあがって、、ホッ。
結論を申せば、落ち葉カサカサの今日のような日は、どんなに急でもトラバースせず、直登するのが正解!
、、ってことに、後から気づいた。(^^ゞ
チーさんチーさん!
てっきりオバハン遭難してる、、と、思いこんでるしろくまさんが、崖下を覗き込んで呼んでいる。
こっち、こっち!
タイジョウと同じやん。(笑)
見晴らし台で休憩しよう。(^.^)/~~~
P962は先ほどまでの大奮闘が、ウソのように穏やかで、
三重側に向けば風もピタリと止んでて暖かい。
南の鈴鹿や尾張方面も一望、あっちこっちでヤマツツジが満開。
まさにヤマツツジ御殿ですね。
ところでシロヤシオ 一本もないけど?(笑)
そうです。
「竜」と言えばシロヤシオ、しかも今年は大当たり年と聞いてます、木さえあれば咲いているはず、、
ないない なかったなぁ、、
ふむ。
ほんまにここ「竜」やろか?(笑)
琵琶湖 | 静ヶ岳 藤原岳 |
県境稜線に向け、笹の原を扱いでいく。
所々で低木アセビがおごってて、藤原岳が見えてきたなぁ、、
と、思っていたらシロヤシオ!
うぉー、満開やん!
それからは、ポツンポツンとシロヤシオ
大喜びで追っかけてアセビの藪に突進し、強靭な枝に捉まって身動き取れなくなってたり、、(笑;
それでも懲りずに、シロヤシオ
見つけるたびに突進してます。(^^ゞ
今度は腰までのびた笹に阻まれ、ここでもまたまた立ち往生。
ようよう県境の一般道に飛び出して、まるで高速道路みたいにスイスイだ、、
と、どなたかのレポの一文を思い出す。
竜ヶ岳山頂11:40
北東のスロープには、一面のシロヤシオ。
点々とシロヤシオ。
羊の群れの咲きっぷり。
4年前と同じだ。
今年の2月に来た竜は、雪山だったが日だまりはポカポカで、
彼方には、アルプスの白い尾根が、すーっと糸を引いたように伸びていた。
それに比べて今日は北風ピープーで
あの日よりも寒いよね?
(それはないやろけど)
三重側向いて風を凌いで食事したら、とっとと下山しまっせぇ〜!
えっ もう下りるんですか?
まったり系のしろくまさんは不満そう、ですけど(笑)
三重県側 | 御在所 雨乞 |
僅かに下ったところで意気揚々と登ってくる紳士と目が合った、
あっ、コトさんや!
来はったんやぁ〜 と大騒ぎ。
うしろからコトはんが全速力で駆け上がってきて、そのうしろには津ッチョさんにTさん、、(笑)
いやぁ、みなさん、お揃いで、、ヽ(^。^)ノ
寒さもぶっ飛び、しばらくその場で立ち話。
今からお昼だという皆さんとお別れし、私らは静ヶ岳へ向かいます。
山がシロヤシオに囲まれて、すっぽりと埋まってるって感じ♪
静ヶ岳 御池岳 |
治田峠分岐から縦走路に入ると、一転して木立の中。
木漏れ日がキラキラと美しい。
お天気も味方してくれている。
再びヤマツツジのエリアに戻って、、
点在するヌタ場や小池
モリアオガエルの卵が重たそうに、ぶらぶらしている。
どこか台高にも似てる、、
ステキやねぇ♪
登りがなければなお良いんだけど。(笑)
セキオノコバを越え20分ほどで静ヶ岳
初登頂だ。
竜の斜面には点々とシロヤシオ
手前には赤々とヤマツツジ。
竜ヶ岳 | 釈迦 御在所 雨乞 |
名のごとくに静かな山頂は風もなく穏やかで、ここならマッタリできそうや。
14時前、下山開始です。
できるだけ車の近くに下りたいよね、、
でも、下山路の方が行きよりもさらにルート探しが難しそう、
左手にデッカイ竜の山容を見ながら、西に派生した尾根をたどってP1047をめざす。
展望のよいヤセ尾根は快適だったが、すぐに強靭なアセビがせり出してきて、仕方なく斜面に回れば、、
滑って滑って 歩きにく〜い。
たまに踏み跡が現れるけど、すぐに消えたり、倒木に遮られて通せん坊、、
イワカガミが絨毯状、だけど、あんまり花がないみたい、、
おまけに踏みそう、(^^;
御池岳 | 大きなブナ |
P1047から、P814方向に矛先を変える。(表示なし)
デッカイ竜が後方になり、朝、悪戦苦闘してたナイフリッジが、リアルに覗いてる。
銚子 静ヶ岳 竜ヶ岳 | 中央 朝の難所 |
尾根を忠実にたどるつもりが
地形の緩い所など、どっち側にも行けそうで、方向感覚、鈍っております。
チーさん、もっと左に寄った方がいいみたい、、
と、背後から軌道修正してもらいながら、
ヤマボウシ |
ヤマツツジにカマツカ、ギンリョウソウと、だんだん最初の花が出てきて、眼下に林道が見えてきた。
無事下りてきたんやぁ、、と、思うと、モー烈にお腹が空いてきた。
けど、
ここからまだ林道歩きが1時間ほど残ってて、、
ミズキ | 茶屋川橋 | ヤマイバラ |
いいんですよ林道は、慣れている。
けど、気を抜くと夕方でもヒル(?)なので、、とっとと歩いて、茶屋川は眺めるだけにします。
めっちゃ綺麗な流れですけど、、
ヒメレンゲ | 茶屋川(愛知川本流) | ヤマゴボウ |
不思議な一日でした。
あの羊の群れは、やっぱり竜に相違ない、、とは思ってますが、、
そういえば
アフターハイクで、水汲んで帰りました、、一人でお茶沸かしましたぁ、、ゴメ〜ン!(^^ゞ
京の水とある。 |