【鳳凰三山 その2】

月15日(月) 晴れのち曇り

Mちゃん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  が 観音岳(鳳凰三山・最高点) 

鳳凰小屋445−地蔵岳(オベリスク)−アカヌケ沢の頭−観音岳−薬師岳(昼)
薬師岳小屋−砂払岳−南御室小屋1050−苺平−杖立峠−夜叉神峠小屋(45)−夜叉神の森1537


ただ今の時間、4時40分
外はもう、だいぶ明るくなっている、
東の空が見えそうだ、、と、庭の隅まで行ってみて、



どうする? 待つ? 日の出。
ま、行きましょか。

お互い、ご来光にはあまり興味がないようで、(^^ゞ
それに、今日は行程、長いから、

でも、樹林帯を登りかけたら、木々の間に太陽が、、、あああ出るぅ〜〜〜〜
出るでぇ〜〜、出そぉ〜〜 見てぇ〜〜〜

ここだけ聞いたら何かと思う?(笑)
出た!


日の出を確かめ登りだすと、朝日にシラベが染まって真っ赤っか!
感動! (T_T)


樹林帯を抜けると青空が広がり、天に向かってオベリスクが突き刺さるように聳えてる。
正直、あれがオベリスク?
という形をしてるが、まぁ、あれしか他ないし、、(笑)



あぁ、このザレ場を登るんやなぁ、、それも炎天下
と思うと、身が怯む。

Mちゃんはもう、何かに取りつかれたかのように、オベリスクに猪突猛進で、
私は、あちこちに咲いているブーケのようなタカネビランジに目を停めては立ち止まり、、ウーン、けど、なかなかうまく撮れん

ともう、それだけで疲れてしまってる。(笑)



喘ぎながら振り向くと、観音岳が悠然と、、ふと、その横にうっすら山影、、
もしやあれは、富士ちゃうの?

Mちゃん、富士山見えとるぅ〜〜!

富士山が楽しみと言っていたMちゃん、
しかし、チラ見しただけで、またガシガシと登り続ける
あんなん 富士とは言わんか? (^^ゞ

富士だよね?


私は、いつまでも歯がゆい富士と、だんだん男前になっていくオベリスクを、交互に見ながら、
やっと、オベリスク基部まで登り詰めて、
ザックを下してホッと一息。



えっ まだ登るん?
Mちゃんは、岩場の裏手に周り込み、もっと、オベリスクに近づく気?
わたしゃ行かんでぇ〜 (^_^)/~



と、見送って、また富士の方に向き直り、何とかあれを、ちゃんと撮りたい、、と
ガレた岩場をトラバース。



ふと気づけば、オベリスクの真下におる私。
ここから登れるんちゃうか?

オベリスク直下まで登り詰めれば、岩間にもお地蔵さん。

白花タカネビランジ オベリスク直下


そのお地蔵さんに失敬し、裏手に周ってみたら
おぉ! 甲斐駒や、仙丈や!

そして、ここからの富士が、パーフェクト! ヽ(^o^)丿

富士山        観音岳         笊ヶ岳方面 仙丈ヶ岳    アサヨ峰   甲斐駒岳


、、、とまぁ、こんなところで展望を満喫しすぎ(?)てまして、ちょっと遊びすぎたか?
と、急いで地蔵岳を後にする。

そのすぐ下の鞍部のところが「賽ノ河原」で、
山上に「賽ノ河原」なんて、、異空間! と思っていたけど、実際には、これがなかなか絵になっている、
とりわけ、背後の甲斐駒とよくマッチして、

なーんて、思っているのは私だけ? (^^ゞ



そして、ここから見るオベリスクが、抜群にカッコいい。



トウヤクリンドウ、ホツツジなどの咲く溝道をひと登りすると、「アカヌケ沢の頭」に着いて、
その背後には、待ってましたとばかりに北岳、間ノ岳、農鳥岳、
白峰三山が勢ぞろい。ヽ(^o^)丿

オベリスクの方に向き直れば、左手に
もしやあれは八ヶ岳?
アカヌケ沢ノ頭 背後に白峰三山 八ヶ岳    オベリスク


あちこちに咲き残る、タカネビランジや、ハクサンシャクナゲを愛でながら、岩尾根を越えれば、
白峰三山の居並ぶ景勝地に出て
北岳が威風堂々、まるで、見守ってくれてるよう。それって思い込み?(^^ゞ



鞍部のところが鳳凰小屋との分岐点
振り向くと、オベリスクがもう、あんなに小さく、、あぁ、だいぶ来たなぁ、、

仙丈岳  アサヨ峰    アカヌケ沢ノ頭 オベリスク


観音岳に向け、登り返そうとして、ちょいふらつく。

標高、2800m、、私的には空気の薄いゾーンだろう、

努めて大きく息をして、
屈みこんだらムカッとくるので、、撮りたい花もほどほどに、、(^^ゞ

ミヤマダイモンジソウ トウヤクリンドウ コバノコゴメグサ


ふと左手の富士山が、もうガスに包まれてしまいそう、、

あぁ、
もはやこれまでと諦めてたら、いつの間にやらガスが退き、またくっきり!

富士山ガンバレー (^O^)/

観音岳へのキツイ登り 富士山    薬師岳


観音岳に8時10分
2840m 鳳凰三山の最高峰。


三角点まで登ってみると、北岳が感動的にデカい。

振り向けば、今、辿った道とオベリスク、
行く手には、薬師岳と富士山、 
拍手!!

アサヨ峰  小太郎山   甲斐駒   アカヌケ沢の頭  オベリスク 北岳と (^^)v 富士山  薬師岳  櫛形山        南アルプス南部


朝は小屋で、チビアンパン一個だけだったので、日陰に座ってパン休憩。

お昼ご飯は、薬師岳にする?
と言っても、そこから薬師岳は、もう、40分ほどの距離だけど。(笑)

岩のスキマを縫うように、快適な尾根歩き。
思いがけなく富士山が、目に飛び込んできて、ハッとする、、



カラマツやダケカンバの根元には、ゴゼンタチバナが身を寄せるように咲き残ってて
タカネビランジも群れている。



本当に、薬師岳まで40分ほどで着いてしまって
お昼に?

いや、まず、さっき隠れそうだった富士山を、見にいこう
と、最高点をめざす。

攀じ登って、どや?
うーん、こりゃぁ、断末魔やなぁ、、(^◇^)



白峰三山も、北岳以外は、もうほとんどガスに隠れてて
そろそろ潮時って感じ。

トウヤクリンドウがポロポロする中、ハイマツ帯を扱いで薬師岳山頂表示まで戻ったら
昨夜、小屋でもらったお弁当。

これが何でか?美味しくて、(^^ゞ

白峰三山 トウヤクリンドウ 北岳も…


食べ終わって振り向けば、もう北岳さえもガスまみれ
帰ってええよ、と言っている?  再度の思い込み、(笑)

またね〜、(^_^)/~

鞍部の薬師岳小屋までは、たった5分だけど、ちょっとした下り坂
でも小屋に、美人オネエサンがいるので、オッチャンたちは、わざわざ見に下りていく。(笑)



私らは、小屋でトイレを借りたら、そのまま砂払岳への岩稜を登り、
夜叉神峠までの、長〜い長い下りに入る。
約5時間か



今、10時
下山するタイムリミットが12時だったから、まだ2時間も早いけど、
尾根にいてもどんどんガスるばかりだし、
もう、思い残すこともないし

と、途中、何度も休憩を取ることにして、おもむろに下りだす。

ガマの岩、、南御室小屋、、苺平、、、



名のあるところでは、十分すぎるほど休憩をとって、、
飽きるほど、シラベの林を見上げながら、、
あぁ、これが、南アルプスかぁ、、



たまに、登りになると足に来る。(笑)

所々に張り紙があり、
薬師岳小屋、南御室小屋に泊まる場合は、16時までに連絡するよう
書いてある。

こっちから登る方が楽だろうと、思っていたが
こちらも、体力勝負のようす。

シロバナノヘビイチゴ ヤマオダマキ


山火事跡の展望所で、シロバナノヘビイチゴを見つけ、口に入れると、濃厚ジューシー!
まるでバター炒めした苺みたい。(←?)

騒いでいたら、子供連れのお母さんとすれ違い
苺平まで、後どのくらい?
ここが杖立峠との中間くらいだから、杖立からここまでと、同じくらいかかります。

あぁ、まだ半分かぁ、、と辛そう、、時間配分、難しいですよね、、ガンバッテね。



リンドウは、さすがにまだ一輪も咲いてないけど、これが咲くと、もう秋だものね、、(笑)

杖立峠で、また少し休んで、
まだまだ続く樹林帯。



夜叉神峠小屋1410
どうしよう、まだめちゃくちゃ早いわ。(^^ゞ



この分なら15時台のバスに乗れそうで、
そっちの方から登ってこられた甲府在住のオジサンと雑談、もう、身体が冷えるほど休んだつもりが

それでも登山口に着いたら
15時台のバスが、まだ、停まってて、、



一瞬 乗ろうかと顔を見合わせ、、でも、早く甲府に着いたって、夜行バスは22時発だし、、
夜叉ヶ森鉱泉で汗を流す?  貸切だよ、きっと。
うん、そうやね。




ご拝読 深謝♪




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