【善防山〜笠松山】

標高251m〜244m

月11日(土) 晴れのち曇り

しろくまさん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  が 善防山 

播磨下里駅910−登山口922−尾根ピーク937−牧場分岐1007−第二頂上1012−善防山1017
周回分岐1048−つり橋1111−展望岩1120(40)−笠松山1235(30)−熊野神社1345−長駅1425


神戸電鉄粟生線の存続が危ぶまれる昨今で、
思い立ったが吉日と、以前から気になっていた加西アルプス・善防山に行くことになった。

電車で行くと加西は遠い。
神戸新開地から神戸電鉄粟生行の各停に乗って、ちんたら粟生(あお)まで、、ここで北条鉄道に乗り換え。

神戸電鉄 北条鉄道

このローカル電車が、まぁなんと、素〜ん晴らしい!
近江鉄道も真っ青?って景色が楽しめて、、ただし、ダイヤは1時間に一本のみ。(>_<)


あれが善防山だろうかと見惚れながら、四つ目が播磨下里駅。
当然のごとく無人駅で、運転手さんに運賃を払って降車。

駅前の、これまた古式ゆかしきトイレを借りて出てくると、
しろくまさんが感激している。
自動販売機、郵便ポスト、電話ボックス、、全部ここで揃うんですねぇ、と。(笑)


駅前の広い車道を左へ、寒いと自然に足が速まる。
えらい車も飛ばしてると思ったら、中国道の加西インターが近いようだ。

しばらく行くと、ため池群で、池の向こうに今日の善防山の全貌が連なって見えている。


石碑に書かれた道標から小道に入って、竹藪を越えるとようやく上り坂になり
ゴツゴツ岩の斜面に変わる。

岩尾根を登るにつれて下界が開け、溜池がまるでパッチワークのよう。


15分ほどで枝尾根に乗って、正面に善防山の似非ピークが聳える。
山頂は、まだあれの裏。

ふと、岩上にコンクリート杭の蓋付き、中に何か?
興味津々、開けてみたけど、、

ゴミ、空き缶

これはアカン! (笑)

周囲の景観は素晴らしく
彼方にはハンサムな笠形山、それの向こう僅かに白い千ヶ峰? 段ヶ峰が霞んでる。


ふと、正面のえせピーク手前に急角度の馬の背がゴツゴツ見えて、
あんなところを登るのか?


岩尾根を伝っていくと、これは何? ってオブジェ
一応、これを火山と名づける。(笑)


ここそこで、たわわに実るカナメモチに魅了され、展望を楽しみ、似非ピークの鞍部まで突き進み


さ〜いよいよ、これかぁ!
と見上げる斜面、、それをいとも軽々しく登っていくしろくまさん、


慌てて追従、、

岩尾根は、予想したほど危険でもなく、凹凸がかえってヤスリになって滑り止め、
だから、あっちこっち見物しながら登れてる。(笑)


あれ、さっきの火山では?
わぁ〜


結構、松が枯れているのが見苦しい、、ま、紅葉と思えば、、思えんか?(笑)

そんなこんなで、スリルと展望を欲しいままにして
いよいよ雑木に入って
「牧場分岐」を過ごし、先ほどの似非ピーク(第二頂上)にたどり着く。
あら、裏からだ。

どこかで登山道を外したみたい、ま、大差ないけど。(笑)

 またまた火山! 善防山山頂 

この似非ピークは藪で、その先の善防山も藪山だけど、ここでちょっと小休止。

案内板に、嘗ての赤松氏の居城、善防山城について記してある。

15世紀に君臨した赤松氏は地の利を生かし
岩が滑るよう竹皮に油を浸み込ませ岩に敷く戦略を立てたが
敵は、その竹皮に火を放ち
またたく間に炎上した城はあっけなく落城。
以降、明治初期まで白骨体が草葉の陰に眠っていたという、、云々、

ヤマコウバシが、名残の紅い葉をとどめ
無念の情を今に伝える?


ただいま10時20分、お昼にするにはまだ早いので
その先に聳えてる「笠松山」の方に向かう。


この辺りからの展望も素晴らしく、笠形山に段ヶ峰、
明神山、七種山、雪彦山、、などの名峰も、見えてる、、んじゃないかな? (^^ゞ

笠松山 背後には七種山など 雪を頂く段ヶ峰

目指す笠松山も、かなりの岩ゴツゴツ帯で、登攀意欲をそそられるけど
あちらの方がメジャーなようで、人の声が響いてる。
そういえば、ここまで誰にも会わなかった。

のんびりと景色を楽しみ、たまには地図を広げてて、彼方の山を物色したり、、

下山ルートや左尾根に周回するルートなどを経て
眼下に吊橋。

ここからの笠松山は、なかなかハンサム!

岩尾根に這い上がっていく人が見える。
その向こうの尾根にも数名、、


とりあえず吊橋まで下って橋を渡り、鎖の下がった一枚岩に取りつく。

難所かと身構えたけど
足を掛ける窪みもあれば、例によって滑らない岩質で、鎖に頼ることもない。


山麓には「石彫アトリエ館」、石彫り体験もできるんだとか。

このエリアは長石の産地で、麓の古法華寺には日本最古(約1300年前)の石仏も安置されているのだと。
石仏ファンは応えられんだろう、わたしは違うけど。(笑)


さすがに採石エリアだけあって、あれは彫ったものか?
と見紛うような造形美がそこここで、左手の採石現場も生々しい。


山頂手前の稜線の端っこで、お昼にする。
今日は、予報の反して快晴だけど、さすがに昼には雲も増え、陰ると寒い。
まだまだ春には程遠い。


鞍部のアトリエを回り込めば、正面に岩壁が迫り、
休憩中のグループの横から岩壁を登りきって振り向けば、善防山とウェーブする岩群のコントラストが絶妙!


景色に見惚れていると、さっきのグループが、こっちに迫ってきておられ、
追われるように笠松山まで。


山頂には展望台。


上ってみたら、360度の大パノラマ。
高々250m足らずで、なんとも贅沢な眺めです。(笑)

 彼方に六甲 手前は善防山 辿った尾根 
今からの尾根 クリーンセンター

気がつくと、狭い展望台が満杯で、急いで下りる。
でもまだ下山する気にならず、展望台の下で話し込んでは、いつ頭上の展望台の底が抜けないかと。

大丈夫よ、だって、さっきも抜けなかったし。(笑)

間もなく誰もいなくなり、私らも13時過ぎ、熊野神社に向けて下山開始。


正面にクリーンセンターの煙突、、、鞍部まで下って激登る。

意外とキツイのが次のコブへの登り返しで、笠松山よりキツイよね?(笑)


こちら側に下りる人は少ないようで、半ばコシダの藪になっているけど
踏跡くっきり迷うようなこともなく、ただし夏場には藪漕ぎ必至、、ゼッタイに来たくない。(笑)


45分くらいで熊野神社、
祠の裏ピークに上がって、善防山に挨拶し、ここからは参道を鳥居の登山口まで。
14時下山で長駅へと向かう。

農道を右に、ブドウ畑の中をのんびりと
次の分岐は左折して車道を渡ったところに、まぁ、この場にピッタリな道標!
汽車マーク、可愛〜い。


振り向けば、善防山〜笠松山、今日の全貌が連なって、(^_^)/~


長駅48分発までまだ、20分もあるから急ぐこともないのだけれど
どんな駅か早く見たくて急ぎ足になっている。