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        | 野洲はまだ曇ってる | 
      
    
  
  
  南彦根で拾ってもらって、一路、保月へと向かう。
  途中のゲートはすでに半開きになっていて、もう誰かが入ってるのかな?
  
  杉峠まで、クニャクニャ林道、上がっていただき
  そろそろ峠かという辺りで急に雪が増えてきて、路肩に一台、車が停まってる、、中には人も。
  
  撤退されるおつもりか?
  訝りながら進んでいくと、杉の倒木が道を塞いで通せん坊。
  我らがM車は崖すれすれで、何とかクリアー、、(拍手!!)
  しかし、その先には雪、さらに雪。
  
  それをこの軽量人が蹴飛ばしたり踏んづけたり、、これでどや!
  けどタイヤは空しくカラ回り。
  覗いてみれば、その先にも雪雪雪のてんこ盛り!
  こりゃ あかん。
  もう、歩くしかない、、そぉかぁ、
  
  今思えば、なんでここで転身しなかったのだろうかと、今でこそ笑えるが、、(笑)
  
  
  
  8時半降車
  支度してたらさっきの車のカップルが上がって来はって、どちらの山へお出かけに?
  なんちゃって。(笑)
  
  旅は道連れ、心強い!
  けど、お二人の速いこと! みるみる小さく消えていく、、
  
  5分ほど上がったところに多賀神木の杉峠
  イザナギ尊がこの地に降臨され、村人の栗飯をおあがりになり、お箸を地面に刺したらそれが、
  この杉のご神木になったのだと。
  右画像がそのお箸↓(笑)
  
  
  その先10分ほどで杉集落
  今はもう廃村だけど、ついこの前まで人が住んでいたような気配すらある、、
  傍らには乗合タクシーの案内板が、1時間前に連絡くれれば多賀大社駅まで行きますと、
  へーそうなんや。(笑)
  
  
  
  歩き出してから林道はずっと雪道で、それに足を取られてボッソボッソとまどろっこしい、
  おまけに太腿が張ってきて
  足首痛いし、めちゃめちゃ疲れる。(@_@;
  
  沢沿いの林道をアップダウン、、雑木、植林と繰り返し
  先行されてるお二人のトレイス辿って、カーブの車道をショートカット、、、しかしこれが雪深、填まりまくり!
  よぉ見たら、先行者のハデに填まりまくった跡がある。(笑)
  
  
  
  花なんて、、ってモードで、オニシバリすら咲いてない。
  
  廃村から15分ほどで宮ノ谷林道出合。
  一瞬、高室山に行く方がマシか?
  
  アカン、全然、トレイスすら付いてない!(涙;
  
  
  
  もう余計なことは考えず先行者の後を辿り、、面倒くさいが一歩ずつ、ボッソボッソとツボ足歩行、、
  ふと正面に白い山やら、雑木のピークが覗いたり
  
  
  
  分岐から50分ほどで、鍋尻山が正面に現れて、そのすぐ先が地蔵峠。
  巨大な杉に囲まれた地蔵峠の祠さん
  
  ここには何度も来ています。(^^ゞ
  
  
  
  今日ばかりはMちゃんも、感慨ひとしお、、じっと見上げて佇んで、、
  画像はなぜかワタクシですけど。(^^ゞ
  ↓
  
  
  もうここまで来ればの保月集落
  すぐそこや!
  と思うのに、まだまだ登らなあかんし、正面の山も近づかんし、、
  でもって、なんであんなに山肌が白いの?
  って、何を今さら!(笑)
  
  
  
  歩き始めて1時間40分ほどで、やっと集落手前の登山口にたどり着き
  先行のトレイスが山に向っているのを確かめ、私らも山へ、
  10時10分
  
  
  
  溝道が明るい植林になり、
  トレイスあるので助かると、真っ青な空を仰ぎつつ
  そのトレイスが 深く踏み抜いた跡になり、ここはヤバいと用心しながら、、(^^ゞ
  
  
  
  雪の下は丸太だろうか?
  被さった雪が昨日の雨で腐ってて、空洞だらけだったり、踏めば下までゴボっと突っ込む。
  下手したら骨折! (>_<)
  
  しかも、頼りにしていた先行者のトレイスが、あろうことか途中で諦め? どんどん下っていっている、、
  あぁ、なんてこと。(゜0゜)
  
  そういえば、以前、反対の𡚴原から登った時も前日の雨で泥んこヌタヌタ、
  それをやっと抜けたら今度は地獄の腐った雪!
  あぁ、あの気の遠くなるような記憶、、
  
  そして今、植林でさえ困難なのに、雑木の雪がどんなだか、、
  撤退するなら今や! と思う。
  
  けどMちゃんは、諦めきれず、もう少し行ってみようと上を向いてる
  それを醒めた目で見てるワタシ、(^^ゞ
  
  無情にも雪は容赦せず
  踏み出してはゴボッと踏み抜き、腿まで埋まって、
  さすがのMちゃんもメゲるやろ、、と思うのに、エイッと這い出してまた一歩、、
  あ、行く気!
  
  慌てて追っかけ、とにかく植林ボーダーまで。
  
  
  
  ここからはカレンフェルトの岩場になって、
  所々、岩と土がむき出しで、足場も確保しやすくなった、ラッキー!
  
  と思ったんだけど、本当に大変なのはそれからで
  行く手には、ただの斜面、しかも雪質がボソボソのモロモロ、、
  
  
  
  あそこ、山頂ですよね?
  いや、あれのまだ向こう、、、と思う。(笑)
  
  この斜面はヤバいなぁ、とか思いながら
  ふと振り向くと、御池岳が何とまぁ!
  
  輝く御池の左には三国岳も覗いてる、、でも、分かるのはその辺りまで、、
  うーん、もっと見たいぞ!
  
  
  
  だったら、とにかく登らんと!
  
  景色に押されて一歩ずつ。
  気を抜くとごぼるけど、超スローでもいつかは山に着けるやろ、
  ガンバレ!
  
  
  
  何度も止まって振り向いて、景色を仰いでまた一歩。
  
  傾斜は容赦なく、急登になる一方で、
  目の前の雪壁は腐り
  まるでシロップがけしたカキ氷みたい、とMちゃん。
  ウマいこと言う!(^◇^;
  
  手をかければボロボロと、足を置けば腿まで填まり、、一歩も前に進めへん。(笑)
  
  あぁ、この難所をどうすれば、
  
  こんな絶景パノラマの中、足掻いているのは私らだけ、
  なんと滑稽!
  惨めな自分に笑けてしまう。(笑)
  
  
  
  
  確実に広がっていく展望や、隣で頑張っているMちゃんや、昔の自分?に励まされ
  気を取り直して一歩ずつ、疲れたらまた振り向いて
  景色を確かめまた一歩。
  
  
  
  Mちゃんはどこ?
  見回すと、どんどん左に逸れていってる。
  でも尾根に乗ってから修正できるはず、、だから私は私の道を行く、、ふと頭上に人の声。
  
  まぁなんと!
  リタイヤされたはずのお二人が、山頂をすでに極められ早くも下山されていく。
  やっぱり登ってはったんや
  私らも、リタイヤせんで良かったんや。(笑)
  
  いつの間にか稜線に座り込んでるMちゃんが、展望に見惚れてる、
  あっ、登ったんや!
  
  
  
  
  ここまで来ればもう後は、なだらかな稜線を辿るだけ。
  とにかく展望満喫や!
  
  
  
  雑木の尾根をしばし進めば見覚えのある鍋尻山頂。
  
  でも山頂表示は雪の中?
  かろうじて個人の小さなプレートが、虎ロープにぶら下がってる。
  
  
  
  
  そして霊仙山は、あの日と同じ壮大なスケールで存在感をひけらかし、伊吹の前に立ちはだかって、、
  カッコいい!
  
  
  
  
  霊仙をもっとダイレクトに見たいから、斜面をズルズル滑り下り、
  もうここで精いっぱい、、
  
  
  
  こっちもいいよ~と、Mちゃんが呼んでる
  登り返してそっちへ行く、、うーん、もうちょっと右か、、右、右、、ボソッ!
  うわぁ!
  あれぇ~~~ \(>_<)/
  
  
    
      
        |  ※ | 
      
      
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  腰まで填まったぁ~、\(^◇^)/
  
  あぁ、来てヨカッタ、
  よくぞメゲてる私をここまで引っ張り上げてくれました。m(_ _)m
  
  夢見心地で大展望にうっとり~
  
  
  
  
  まだまだ見惚れていたいけど、この強い日差しにどんどん雪が解けていく、雪崩になったら一大事!
  そう思うと落ち着かなくて、お昼は下山してから食べようか
  Mちゃんから栗まんじゅうを戴いて、、
  
  
  
  展望にも暇乞い。
  
  
  
  たった20分いただけなのに、もう雪は、だいぶ解けてて、
  こんなロープあったっけ?
  と、いつの間にやらむき出しになったロープを伝って、朝のトレイスを丁寧に、、
  
  ふとMちゃんは、もう、あんなに小さい。
  待ってぇ~~~~!(^0^)/
  
  
  
  下山はホントに一気だった、保月まで、たったの35分。
  森閑とした雪の廃村に人の気配なく。
  先行されてるカップルも、村には寄らずそのまま戻っていかれたようで、、
  
  私らは雪の解けた僅かなスペースに腰を下ろし
  遅い遅いお昼を戴く。
  なんか今日は食欲ないわ、と、言いながらもMちゃんは、ペロリと平らげニコッてしてる。(笑)
  まだ私、一口食べたとこなのに、、(゜0゜;
  ちょっとそこらで遊んでて。(笑)
  
  
  
  保月の電信柱にも乗合タクシーのダイヤが貼ってある。
  ここも1時間前に連絡すれば、多賀大社駅まで行きますと、、
  へぇ~ してみよか?(笑)
  
  
  
  
  
  〔目覚めたばかりの福寿草〕