マキノ高原8時
  
  傍らには、エゴノキや、ヤマボウシなどの白い花、車も数台停まっているけど、
  山姿など、ほとんどない。(笑)
  
  
  
  
  支度して、今日の稜線コースを眺めつつ、スキーゲレンデから登山道に取りつく。
  ザレ場に朽ちた階段が申し訳程度に続いてる、、
  
  間もなく樹林帯に入り、高度をズンズン上げていって、、
  
  
  
  
  タニウツギが、ちょうど今、満開で、
  咲きかけのハナヒリノキやヤマツツジ、タンナサワフタギの白が輝く。
  この花、私のタイプタイプ!
  
  
  
  
  
  調子ヶ滝への分岐を見送り、タニウツギがしなだれ咲く中、
  左に稜線が覗けば
  ホオノキやコバノガマズミの白花が気持ちよさげに揺れていて、、
  
  
  
  50分ほどで武奈ノ木平の東屋。
  ここで小休止
  
  
  
  このルートは、まだ山を始めたばかりの頃に一度、訪れているが
  毎度のことながら、ほとんど何も覚えてない。(^^ゞ
  
  ただ、ここから見上げた 「明王の禿」の強烈な印象だけはしっかり脳裏に焼きついていて、(^◇^)v
  
  ただ、さすがの禿(!)も、この樹木の茂った今だと、迫力に欠ける。
  今日はなぜか鉄塔に惹かれる。(笑)
  
  
  
  
  細い尾根道から沢沿いになると、俄然、花も増えてきて
  いうても今は季節外れで、葉っぱや種がぶら下がってるだけ、、それがなかなか可愛い、、変タイ? (笑)
  
  ふと、昔ここで団体さんに突き飛ばされたことを思い出す。 (^_^;
  
  
  
  盛りを過ぎたイワカガミがポツポツ現れ、3つ目くらいで早くも屈服。
  SIVAさんは、なかなか撮ろうとしない。
  
  知らないよ、もう上に咲いてなくても、と、脅したら、、(^^ゞ
  跪いて撮りだした、、、シメシメ、(笑)
  
  
  
  ユキグニミツバツツジの明るいピンクがあっちこっちで呼んでいる。
  
  
  
  そして足元は、イワカガミの大群落! 
アラ、ヤーダ!(o^∇^o)ノ
  
  
  
  
  SIVAさんは、スミレやキランソウには目もくれないので、すべて私の独り占め。(笑)
  イワカガミを品定めしながら、ジグザグに登っていくと、
  キスミレ!
  
  キスミレやぁ〜〜 (^O^)/
  これも、独り占め。
  
  
    
      
        |  |  | 
      
        | マキノスミレ | オオバキスミレ | 
    
  
  
  チゴユリが瑞々しくなってきた、と思っていたら鉄塔の並ぶ原っぱになり、
  鈴生りのサラサドウダン、こっちの白いのはズミか?
  
  
  
  いずれも遠い、望遠でないと、、
  おっ、足元には器量の良いキスミレと、まぁ、上へ下へと忙しい、、(笑)
  
  
  
  ふと、SIVAさんが藪に分け入っている、、何? ベニドウダン!
  今年は裏だと諦めていた。
  
  めっちゃ嬉しい、、、
ショボイけど、、ヽ(^o^)丿
  
  
  
  再びイワカガミ、サラサドウダン、キスミレ、スミレと、花まみれになりながら
  
  
  
  折戸谷への分岐を過ごし、その先に粟柄峠にお地蔵さん。
  
  素朴な感じが堪りません、、ただし、
  
裏から見たら、ただの岩。
  ↓
  
    
      
        | ※ | 
      
        |  | 
    
  
  
  鉄塔群の笹原に、朱色のレンゲツツジが燃えていて、足元にはタニギキョウがポロポロポロポロ
  
  いっぱいで、踏みそう!(>_<)ゞ
  
  
  
  こんなにガスでもさすが赤坂!
  展望が本領を発揮してきて、山頂にたどり着く。
  
  
  
  いつ抜かれたのか男性が、山頂岩で休んでおられる以外は誰も、、
  
  他はどこも悪天ちゃうか?
  というほど、どっちもこっちも空が暗いが、幸い、今から向かう寒風への稜線は、くっきり明るく
  ワクワクする。
  
  
  どっしりデカい乗鞍岳、すぐそばには三国山、そして明王ノ禿、眼下に集落
  
  ま、これだけ見れれば上出来か。(笑)
  
  
    
      
        |  |  | 
      
        | 左奥=寒風  右奥=大御影山 | 正面=明王の禿  右奥=乗鞍岳 | 
    
  
  
  
  オレンジ食べて一息ついている間に、男性が下っていかれ、山頂は貸切状態。
  360度の展望を満喫し終え、寒風に向け、いざ出発!
  
  
    
      
        |  | 
      
        | 最奥=寒風 | 
    
  
  
  
  粟柄峠から縦走路に入っても、イワカガミやキスミレ、サラサドウダンが、どこまでも尽きない。
  
  
  
  
  行く手には、嫋やかな笹原が気持ちよさげで
  
  稜線の起伏や眼下の琵琶湖の角度など、少しずつ変化していき目が離せない。
  
  ええよなぁ、、ガスでも。(笑)
  
  
  
  
  照らないのがかえって幸いしたか、初夏とは思えぬ爽やかさ。
  眼下には、メタセコイヤの並木も連なる。
  
  
  
  SIVAさんは私を先に行かせてくれようとするが、
  ここまで来ても、まだ花に足止め食らってばかり、先、行っとってんか。(^^ゞ
  
  
  
  振り向けば、三国、赤坂が、仲良く並んで構えてて
  もう、こんなに来たのねと。
  
  
  
  
  イワカガミの赤い新芽が、そろそろ疲れてきた笹の登りに彩りを添え、そして間もなく樹林帯。
  
  林床にはカタクリの葉っぱがあちこちで、
  ここに咲いたら見てみたい。
  
  
  
  ブナ林を抜けると寒風山。
  
  眼下に琵琶湖がどどーっと広がり、気分最高!
  当然、ガスはガスだけど。(笑)
  
  
  
  
  そろそろ12時、お昼かな?
  でも、ここまで来たら、もう大谷山まで行ってしまおうと、気合を入れてひと頑張り。
  
  樹林帯を抜ければ、あれが大谷山か〜
  と、いったふうな山頂が眼前に迫り、いったん下って登り返す、、
  
  こういう稜線伝いが、なんかアルプスみたい! と思うんやけど、チガウ?(笑)
  
  
  
  涼しく、心地よい風が流れて、ほどなく鹿島槍、じゃなかった、大谷山山頂。(笑)
  12時半
  
  
  
  
  山頂には、石庭から登って来られた数人が寛いでおられ
  私たちは琵琶湖からの風を背に受けて、手際よく焼きそばを作っている、、のはSIVAさんで、
  私はヒャラヒャラ、見とるだけだわ。(^^ゞ
  
  
  
  食べている間に薄日が差して
  越えてきた稜線の、はるか向こうの赤坂山がちょこんと覗いているのに気づく。
  かたや大御影山は、屏風みたいにデカい顔。(笑)
  
  
  
  1時間ほど居てたら、ここも貸切になり
  遠くでゴロゴロ鳴っていたのがいつの間にか静かになって、
  
  あれは雷だった?
  いや、きっと自衛隊の演習、、、今ちょうど昼休みや、、(笑)
  
  石庭に下ると林道歩きが長いので、寒風まで返して下山。
  
  
  
  
  薄日が差せば、さっきまでとは趣が異なって、それもまたオツだけど、
  やっぱ晴れたら暑いやんか〜 ((+_+;
  
  と、言っている間に寒風まで戻ってきて、三国赤坂の双耳峰?を見納め、ユキグニミツバに見送ってもらったら
  下山開始、ジャスト14時
  
  
  
  
  いきなり、イワカガミの大群に捕まる。(笑)
  スミレたちも見逃せなくて何度も何度も立ち止まり、もう、SIVAさんにはすっかり見放されて、、(笑)
  
  
  
  
  山の端に寒風を見納めれば、ついにブナ林。
  
  ここは昔の古道だったようで、つづら折れ溝道がブナの美林を縫うように続いているが
  それをショートカットしてガンガン下っとる、
  ので、それに追従。
  
  そしてやっぱし、イワカガミびっしり。
  
  花はもう、僅かに残る程度だが、これが最盛期にはどれほどのモンかと、、そんなもの、
  見たいような見たくないような、、(笑)
  
  
  
  30分強下ると眼下が望める展望地になりちょっと、雨がぱらついてきた。
  
  このまま樹林帯ならヤッケも傘も要らんけど
  最後がゲレンデだから、やっぱり出さなきゃアカンかねぇ、
  
  
  
  
  この雨で褪せてしまいそうな満開のタニウツギを憐れんで
  西山林道への分岐を過ごせば、間もなくスキーゲレンデに飛び出す。
  
  
  
  
  ゴロゴロが早く帰れと威嚇してるが、特にこちらを狙ってるようでもなくて?
  それでもやっぱし急ぎ足。(^^ゞ
  
  
  
  15時半、無事に下山。
  
  トイレを借りたりするうちに、いつの間にやら雨は止み
  代わりに雲の緞帳が、「これでおしまい」と、今日の稜線に蓋をする、、
帰った帰った!ヾ( ̄― ̄)ノ
  
  
  
  赤坂山は、とにかく人が多いというイメージで、
  なかなか足が向かなかったけど、この時期ならではの静かな稜線歩きが楽しめて
  ちょっと惚れ直したぜ〜 (⌒-⌒)v
  
  感謝♪
  
  
  
  
  
  
