4/7 (木) 雨のち曇り
五月山 お花見
花山歩グループ 計7名
地図・・・・ ← 地図上の五月山公園 左半分ほどを徘徊 そして 宴会
チー 家8:45→阪急塚口駅8:53→(十三)→阪急池田9:15
阪急池田駅9:30→池田城跡公園9:45(雨宿り)10:15→五月台10:55(5)→秀望台11:10→緑楓台11:30(花見の宴&昼寝)14:30→朝ドラロケ地→喫茶店→阪急池田駅15:45
チー 阪急池田駅15:46→(十三)→塚口駅16:15→(コープ)→家16:35
交通費 阪急270円×2 合計540円
花山歩 月一例会
「植物観察」と 大義名分をかかげて池田の五月山へ お花見 持ち寄りパーティ に参加表明。
天気予報に 直前まで振り回されて 待てど暮らせど ラチが開かぬ空白の時間
ついに、雨嫌いの隊長も 雨天 強行決行! ← これは たぐいマレな事・・・
果たして 当日は
晴れまにこそ、恵まれねど、寒くもなく 暑くもなく
池田市の二名所を経由しての、有意義な花見の宴 大成功! と あいなった。
以下、とりあえずの植物観察の結果報告と 山行風景 (肖像権を気遣って)
を、プチスナップにて ご紹介させて いただく。
【五月山の桜 4/7 現在】
全山ひっくるめて、大体 五分咲きくらい。
なお、宴会中にも 開花は進んだ もようです・・・
【五月山で 出逢ったお花たち】
桜ばかりが 花では ないぞ。
満開のハクモクレン 昔遊びを楽しむ |
今が盛り モミジの花 |
モミジの花 アップ 新芽と同時 |
タチツボスミレ |
ヒメウズ |
ヒイラギナンテン |
サンシュユ |
【木の幹 観察】
木の幹の特徴を知っていれば、落葉中でも大丈夫! だよね〜
クヌギ 縦縞状 |
クヌギの新芽 葉には鋸歯が |
アベマキ 表面コルク状 |
コナラの幹 アイロンがけ状態 |
ヤマモモ イボ が付いてる |
ソヨゴ 幹がポロポロ |
ヤマコウバシ 葉に鋸歯がない |
ボコボコの エノキ |
【名所・名場面集】
阪急池田駅周辺は 城跡公園や、ミュージカル朝ドラ「てるてる家族」のロケ地など、見どころ満載です。
今日は曇り空なので 人出も少なく、家族的で有意義なランチタイムが楽しめました〜
ほぼ お一人で、お作りいただいた 料理の達人の巻寿司、細巻、おひたし、昼間食っても こんにゃくぅー
数々の手料理 ほんとに ほんとに ごちそう様でした。
ゴージャスな ワイン、お酒、秘蔵の焼酎も 勢ぞろいして まことに 盛りだくさん!!
チーは かろうじて デザートで応戦 いたしましたが、はるかに及ばず
またまたずい分と、借りを作ってしまったようで 恐縮・・・ (^^ゞ
池田城跡公園 お庭には池 背後は展望台 |
雨空に ザックカバーをつけて |
緑楓台での 宴会状況 |
豪勢なお弁当 左端のこんにゃく 大好評! |
ゴージャスワイン |
酒豪のお二人 お次は吟醸酒いきましょか〜 |
食後のお昼寝風景 独りで 再登りする |
朝ドラ てるてる家族 ロケ地 小米朝の古本屋 |
4/9 (土) 快晴
五台山・水分れ公園・清住かたくり園 標高655m 歩行時間(約)5時間30分
ミツ・チー
地図・・・・ ← 地図上のマークの位置が五台山です 分かりにくくて すいません
家6:45→(五合橋のサンクス)→宝塚IC7:00→(中国道)→(舞鶴自動車道)→春日IC7:50→水分れ公園8:00(朝食・花見)9:20
→岩滝寺P(五台山登山口)9:40
五台山P9:45→独鈷ノ滝→不二ノ滝→達磨岩10:20→コル11:20→五台山11:25(昼)12:25→小野寺山→五台山12:55→鴨内峠(林道)13:55→(アスファルト道)→病院前15:15
病院前15:15→清住かたくり園15:30(かたくり鑑賞)16:30→春日IC16:55→西紀SA17:05(休)17:20→宝塚IC18:05→(スーパー)→家18:50
高速料金 1800円×2 合計3600円
かたくり園駐車料 300円
かたくり保護料 200円
《五台山 初登頂》
翌日10日にあるはずだった 「メル友企画」 が延期になった と 聞くやいなや
ミツ君 イソイソと 「山、花見、かたくり」 の キーワードを元に情報収集に取りかかった。
往々にして男のヒトは、「こう!」 と決めたら やる事が早い。
たしか、私たちの結婚の時も そうだった・・・
まぁ、世の中には、もーちょっと考えた方が良かったのでは? と思う事も 多々ある のだけれど・・・
夫をタタキ起して 舞鶴自動車道〜175号線をぶっ飛ばす。
早朝の ガラ空き桜の園 を狙うためだ。
水分れ公園は、その名もズバリ、日本一低い「分水嶺」で知られる川沿いの広場。 (氷上町 JR石生駅から 徒歩すぐ)
何やら今日は、「桜まつり」 がある とかで、
園内 朝も早よぉから 物品の搬入とかで 賑わっている。
「あれぇ〜 まだ8時 じゃん!」
柔らかな朝の陽差しを 体いっぱいに浴びて
「う〜ん 最高!!」
その実 ブルっ!! と 寒かったりする のだけれど・・・・
広場のキワまで行って 青空に映える桜を観賞しながら ジャムを塗り塗り 食パンを頬張った。
にわか計画だったもんで、こんなもんしか 準備できなかった。
って いつも朝は こんなモンだけど・・・
水分れ公園への並木 |
とりあえずの朝食 |
足らずはスナックで |
ミツ君 撮影に夢中 |
河原の並木道 どんどん行くミツ |
日本一低い分水嶺 矢印 看板 |
五台山は山の先輩が、毎日登山されている というほど展望抜群のお山。
公共交通機関では なかなか行き難く チーも足がある時 是非に! と 思っていた。
県道7号線を 香良口バス停前で右折
ちょうど 岩滝寺(がんりゅうじ)の下が登山者用Pに なっている。
その奥の参詣者用Pには、料金箱があるので ご用心。
トイレも済ませて スタンバる。
バスで来たら、下車後のアスファルトを、1時間ほど歩かねば ならんのよ。
「大変や ねぇ〜」
と、テクテク・・・
まるで他人事のよう。(たしかに この時は まだ他人事だった・・・)
流れに沿って、山道をルンルン行く。
道中には、「兵庫の自然100選」にもなった独鈷の滝やら、洞窟に安置された不動明王やらが
サービスしてくれていて これは なかなかのモノ。
まるで 修験者 幽谷を行く の境地・・・
と 眼前に突如 クリーム色のツツジが 出没した。
「あややっ!」
もしや これは・・・ かの ヒカゲツツジでは あるまいか・・・
と、昨年ナマツバを 散々呑まされた かの人の記録を彷彿させつつ
ハヤル気持ちで カメラマンに変身して カシャカシャ撮る。
ヒカゲツツジは 『レッドデータランクC』 の希少価値植物 らしい
何度か沢を渡りながら、山頂直下の渓谷を さらに登ると
達磨岩の巨大な岩稜にも
「また ヒカゲツツジ 咲いとるのぉ〜!」
と キワまで登って カシャ!
キリの良い一ツ岩で ちょっと小休止。
「夏みかん食べるか〜」
「しばらく一緒に来ないうちに、キミ ずいぶん手際よくなったねぇ〜」
と、激酸っぱの夏みかんに 手を伸ばすミツ。
200メートル毎に ○○○mと、ご丁寧にも 表示がしてある。
道標もしっかり付いているので、不安のカケラもない。
強いていうなら いくぶん開き始めた夫との間隔を、いぶかるくらいか・・・
「ねぇ〜〜 どっちへ行ってるのぉ〜」
案の定 下から喚いている。
「山頂に決まってる や〜ん!」
と、小野寺山の展望所を後回しにして左折、とりあえずの五台山山頂へと向かう。
おぉ!
山頂広場では 今まで何度か「絵に書いたモチ」状態だった 目映いばかりの風景が
期待に応えて 眼下に どーーっと 広がっていた。
五台山 登山口 |
ボクも頑張る! と、シダの芽 |
兵庫100選 15mの直爆 独鈷ノ滝 |
洞窟の浅山不動尊 |
丸太橋を渡ると 湾曲した不二ノ滝 |
ヒカゲツツジと 思わぬ出逢い |
しっかりとした道標 |
両山の分岐 コル |
五台山 初登頂だ!! |
「こんにちは〜」
物知り顔の初老カップルに 一礼。
早くもお食事を済ませて 鴨内方面へと下って行かれるもようだ。
そっちは バス利用者用のルートだと思うけれど・・・
まっ とりあえず お昼にしましょう!
と、未だ撮影に忙しそうなミツを急かして お湯を沸かす。
「ほんま 手際 ええなぁ〜」
また、褒められる。
ヌードルに湯を注ぎ
今しがた 朝メシを食ったばかりの胃袋に
おにぎりと汁物を 手っ取り早く 詰め込む。
ふと、脇のボックスには
かなり風雨にさらされている感じの 記念ノート。
せっかくなので、余白に 「初登頂\(^o^)/」 をメモっておく。
「そうそう これも!」
と、三脚立ててのツーショット写真
「イエ〜ィ!!」
カシャ!!
まるで、おしどり夫婦 みたいぃ〜
と まあ ここまでは カンペキだった (^_^)v
ふと 男性が二人
「なぁ さっきの山の方が、展望 良かったよ なぁ〜」
と、下手から 現われた。
(おい なんちゅう イヤミな やっちゃ!)
「ミツ! もう 行こー!」
一声放って そそくさと店じまい。
先ほど見残した小野寺山へと登り返す。
もちろん さっきの 初老カップルの鴨内コースを行くためには、
もう一度 この五台山に戻らねばならんのだが
「小野寺山の展望 さらに良」 と聞いては、そっちに行かんわけには いかん。
ぶ〜
「だから こっちが先かぁ? って さっき 下から聞いたんだけど・・・」
って 何で ミツまでが、そんな 反抗的な態度に 出るんやぁ〜
大体てめーら 男っちゅうヤツは 何でそういう みみっちい事で あ〜だこ〜だ と イヤミを 垂れるのだ!
ぶ〜
急速に ご機嫌が傾いていくチー
危ないアブナイ
大丈夫ですかねぇ〜
360度展望の小野寺山で
「なるほど〜」
と 暫らくは くつろぎ、
ふと、足元から先に伸びる 「激下り坂」に気がついた。
「ねぇ〜」
タメシに声をかけてみる。
「やだ!」
首を振るミツ。
「やっぱりねぇ〜 あ〜ぁ 連れてくる相手 間違えたわー」
悪態ついて引き返し、五台山から先のしっかりとした初老コース(正式には鴨内コース)を スタスタ辿っていく。
クロモジやら アセビの花 イヌブナの尖った新芽にも出逢ったりして
この道もまんざらでは なさそう〜
と 立ち止まっての撮影会
が その割には、どんどん開く 夫との距離。
所々、か細い左分岐とかも あるけれど、たぶん夫は それには なびかんだろ〜
と、予想するだけでも オゾマシィー
高度が下がり、昼下がりの太陽をまともに食らって 気温もグングン ウナギのぼり、
日干しのチー もう かなりの ピンチ かも〜
そろそろ休まねば・・・ と思いつつ やっと目当ての道標「鴨内峠」に こぎ着けたのは
なんと ガイド本より30分もオーバータイム!!
「えぇー! マジか〜?」
地図を覗き込んで、愕然となる。
あぁ〜
ウカツにも このルートを選んだばっかりに、
車に戻るためには、今から少なくとも まだ1時間以上
アスファルト 炎天下を ぐるーーっと 周らねばならない。
朝方 車中から他人事のように笑っていた距離の ほぼ2倍 である。
こんな緊急事態のはけ口に、当たれるモノといえば ただひとつ(!)
ただし、そのひとつが、未だ 到着せず・・・
ああー じれったい!!
と ついに シャベルカーが 通せんボーした 砂利山で、やっと追いついたミツに
「ちょっと あんた もぉー えらい事やで〜 なぁ〜 ぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ・・・・・・」
と たたみ掛ける。
ようそんだけ シャベルか〜 って ノリで・・・
結局、
「ボクが 先に行って 車で戻れば良いわけやね」
に
「あたり前やろっ!」
が 決定打となり、
あ〜あ
メッタと怒らん 眠れる獅子に 着火・・・・(>_<)
天駆けるドラゴンと化したミツは、それから 炎天下アスファルトを、疾風怒濤の如く 駆け抜け
瞬く間に見えなくなって ・・・
あ〜あ ほんまに ほんまに 行ってしまった ・・・
「ちょっと 言い過ぎたかしらん」
麺類と米類 |
五台山 山頂ベンチで イエィ! |
ノートに記帳 |
五台山 山頂の足場で ツーショット |
小野寺山の表示 |
クロモジの花 |
イヌブナの新芽 |
キブシの花 |
コシアブラの若芽と蕾 |
堤防沿いの桜並木 ほこらの枝垂れ桜・・・
おそらく夫は これにも気づかずに 今頃、どのあたりを駆けておるのやら〜
と、おもむろに 略地図広げて、
「えぇ!!」
再び 愕然 となる。
現在地ココ。 朝来た県道から右折して岩滝寺に通ずる道はココ
そこまでに、岩滝寺に向かっているコースは 1,2,3・・・
少なくとも五本 !!
果たしてミツは その中のどれを通り、どれを戻って ワシを迎えに来るのかえ〜
「いかんいかん! こうしちゃおれん 急がねば!!」
と、手当たり次第に道を尋ねて 最短距離を ばく進・・・
あぁ〜 朝 車で曲がったのは 遥かに見える あの車道・・・
ミツは、アレを引き返して来るつもりか・・・
って事は、
このまま行き違いとなって、我らは、永久にめぐり合えぬ仲に なる定め・・・
顔面蒼白 さらには、避けようのない炎天下に 気力体力を 奪われつつ
水飲む暇も惜しんで 猛進する。
あらゆる悲劇が 頭をよぎるけれど、今はもう何も〜 考えたくない・・・
ふと 見上げれば
先ほど夫婦相和した五台山に
コトの一部始終を見透かされているような 気さえして・・・
一人ぼっちになってから かれこれ一時間
見覚えのある 病院の駐車場 が、ようやく前方に見え始め
あぁ やっと ココまで・・・
と そのはるか奥から
シルバーのミニカーが チンタラ下って・・・
「えーーっ! あの車! もしかしたら・・・!!」
あぁ
なんとも劇的な幕切れ。
『ミツとの遭遇』
もう少しで 「運命の三叉路」 夫婦バラバラ事件 になるところだった。
〜〜〜〜〜 (幕間)
朦朧とした頭で かたくり園を探す。
アレ以来、あの件に関しては 二人とも 沈黙を守ったままだ。
ピンクのノボリを追って、畑の一角に入る。
柵で仕切られた 薄暗い土手の一面が かたくり畑。
よくまぁ これだけ 大風呂敷 広がりましたなぁ〜
という 広大な面積。
そのあたり一面が 取付くシマもないほどの かたくりお花畑・・・
それを皆が 這いつくばって 無心に撮っている。
頭を垂れる花と 向き合うためには、さらに 深く地に伏さねばならず、
中には 地べたにあお向け状態(?)の オジサンも居る。
かたや 坂道で かたくり育生の秘話に、熱弁をふるう オジサン。
なにやら 滑稽・・・・
現実に引き戻された感すら覚えつつ
ある程度のキリの良い所で、早々に引き上げる事にした。
「あぁ〜 私 あれから水も飲んでなかったのよぉ〜」
「ボクもや」
「えっ 車に戻った時は、飲まなかったの?」
「すぐにエンジンかけて出たから・・・」
「・・・・」
「ねぇ〜 残った湯で コーヒー入れよか」
「うん」
「ねぇ〜 饅頭だけでは 物足りんから 山ちゃんチップスも 開けようか」
「うん」
バリっ!
「辛いなぁ〜! これ ほんまに 名古屋の手羽先の味や ね〜」
「うん」
「なんか、ビールよりも オレンジジュース 飲みたくなった わぁ〜」
「ボクもや」
久々に 嗜好の一致 である。
堤防沿いの桜並木 |
祠の枝垂れ |
五台山が 笑っている |
ミツとの遭遇 |
清住かたくり園 入口 |
それぞれは可憐 |
格闘するミツ |
透けるような花びら |
山ちゃんの手羽先味 チップス |
← 小野寺山からの展望(南南東) 奥から多紀連山、三尾山、保月城跡 最も手前は鷹取山
← 清住かたくり園 今の風景
← 五台山の拡大地図 今回の登山路は、記入ありません。 なお マークの所が、『ミツとの遭遇』 場所です。
← 氷上町観光協会のHP 水分れ公園・清住かたくり園 検索できます
4/10 (日) くもり
小谷山 (青春きっぷ ファイナルひとり旅) 標高495m 歩行時間(約)3時間10分
チーひとり
地図・・・・ ← 地図の中央あたりが小谷山です
・・・・ ← それの拡大地図です マークの辺りが 大手道取り付きです
行程(行き)
場所 | 家 | JR塚口 | 尼崎 | 長浜 | 河毛 |
時間 | 7:30 | 8:08 | 8:11(乗換)8:24 | 10:02(乗換)10:16 | 10:23 |
線 | 徒歩 (サンクス) |
福知山線 普通 |
東海道山陽本線 長浜行き 新快速 |
北陸本線 |
行程(帰り)
場所 | JR河毛 | 近江塩津 | 近江今津 | 山科 | 尼崎 | JR塚口 | 家 |
時間 | 14:38 | 14:58 | 15:15(乗換)15:30 | (乗換)16:41 | (乗換)17:37 | 17:40 | 18:15 |
線 | 北陸本線 近江今津行き |
湖西線 |
湖西線 京都行き 普通 |
播州赤穂行き 新快速 |
宝塚線 新三田行き 普通 |
徒歩 (スーパー) |
河毛駅10:30→清水神社→大手道取付き10:57→間柄峠址→望笙峠→金吾丸11:30→本丸11:55→山王丸→六坊→大嶽城址(小谷山山頂)12:45(昼)13:30→福寿丸跡→河毛駅14:30
交通費(一人分) 青春きっぷ 2300円
本来は 2210円×2=4420円
《小谷山 ヒダリウチワのイワウチワ》
幸か不幸か皮下脂肪がなく、心身ともに 熱しやすく冷めやすいタイプのチー (!)
前日の炎天下 1時間20分 車道歩きが祟ってか 頭 ガ〜ンガン。
「例のオフ会、申し訳ないけど ちょっとパスかな・・・ 行けばきっと ○○さんにも会えると思うんだけど〜」
「じゃ 青春きっぷは放って、ゆっくり寝てるんね?」
「それは出来ない(ガバッ!) 当然 出かけるわよ!」
「ど どこへ?」
「まぁ ゆっくりめに出て 気ままに湖北くらいかな〜 帰りは敦賀でソースカツ丼でも 食ってくるから 夕飯 ヨロピク・・・」
と
やっぱり山中毒? の疑いを濃くしながらも 救急箱の奥に埋もれた「頭痛薬」を引っ張り出すチーである。
近江八幡、彦根・・・
薄日が射しているのに、展望ゼロ。
態度だけがデカイ三上山すら かいもく・・・
これなら、本日 施行予定だった 琵琶湖を望む 「山本山縦走」 も
主催者の延期宣言に賛同せずには おれず
先ほどから車窓の桜を ぼーーっと 眺めては 帰りは安土か長浜か
と・・・
あらっ! いつの間にやら デカコッペのジャムパン もうほとんど消えてしまってるぅ〜
食べれるやん
うわぁ〜 大変や!!
ぼんやりがうっかりで
危うく、米原駅 車両切り離しに 引っかかるところだった。 (後続の四両は 時として切られる)
あー驚いた!!
一気に上がった血圧と血糖値のおかげで、お目め パッチリ!
北陸線に乗り換えて
ど田舎河毛駅 単に線路わきにプラットをくっ付けただけ って感じの無人駅に 降り立った。
コミュニティバスは、30分前に出てしまってるし・・・ さて っと
とりあえず 歩きますか・・・
「浅井長政とお市の方」のブロンズに (^_^)/
駅前を右折 すぐを左折で 山へと方向変換する。
沿道に菜の花 路上の道標にも 心が弾む。
ふと、笠をかぶった伊吹山にも対面できたりして
「あぁ〜湖北だな〜」 を実感。
薬のおかげか、頭痛も今のところは 小康状態。
小谷山登山口は、いきなり田んぼのアゼに分け入る形で こつ然と現われる。
それを右折 で 山道に取付く。
最初は急だが、20分くらいで 展望の利く望笙峠に出る。
一休み。
先ほど歩いてきた下界の田畑風景が、ほのかにかすみ
その奥は 琵琶湖かぁ〜 竹生島かぁ〜 っていうほど、ぼやけている。
車窓より 近江大橋 |
車窓より 安土城跡の桜 |
小谷城主のブロンズ |
バックの山は虎御前山 |
右前方に うっすら伊吹山 |
直進する車道も 山に向かっている |
望笙峠の展望所 |
下界の風景 |
望遠で覗けば うっすら竹生島 |
早々に展望をあきらめ、足元に目を転じれば、
これがまぁ あっけに取られるほどの、野の花のお出迎え
のっけから ピンクのイワナシ 点在するスミレの紫、
目の高さに、満開の黄色いクロモジ
高度を上げていけば、うす紫のスミレ、おぉこれなら分かる タチツボスミレ じゃ。
コースはこの辺りから いよいよ 「全山城址」 の形相を あらわにし始める。
金吾丸・・・六角氏の来攻に応戦した朝倉教景が 陣を構えた所
番所・・・・・登城者用の検問所。 かなりの規模だった
首据石・・・この石の上に罪人の首をさらしたという 敵方に内通していた家臣 今井秀信の首なども
道筋に点在する立て札が 毛筆で書かれてあり、
それが かつての栄耀栄華を 色濃く かもし出している観すらする。
ひっそりと離れた赤尾屋敷は、浅井長政が39歳の若さで生涯を閉じた 自決の場。
ふと、雑木の間から垣間見れば 伊吹山。
あの日も伊吹は 事のすべてを、静かに見守っていたのだろうか・・・
突如 にわか弁士のチーは かつての武者や名馬たちが、賑々しく往来する足音を耳にしつつ
大手道を前進する。
さて かれこれ お昼
本丸を過ぎ、いよいよ山頂まで500m余になった階段を、
「腹 減ったなぁ〜」
と 急に現実に戻って 腹の虫を唸らせながら エイコラ登っていると、
ふと、階段脇に腰をおろし、足を擦っているおばさんと 目が合った。
「大丈夫ですか〜?」
何気なく その足元に目を落とせば 再び みごとなイワナシの花が咲いているのが見え、
ちょっと失敬! と おばさんの足裏を覗く格好で カメラを地に添わせる。
イワナシ デカくて硬い葉 |
ナガバ系スミレ かすかな香り |
満開のクロモジ |
タチツボスミレ |
ムラサキケマン |
ズミ かな? |
ショウジョウバカマ |
浅井長政 自刀の地 |
遥かなる伊吹山 |
「何の花ですのぉ?〜」
と、おばさん。
「イワナシです たぶん・・・」
「私は イワウチワを見に来たんだけど、もう疲れちゃって・・・ちょっとお休みしてるの」
「あぁ そうですか〜」
「イワウチワ この先に咲いてましたよ〜」
「へぇ〜 そうですかぁ〜」
果たしてチーにも 見つけられるかしらん?
と、花の形を思い浮かべながら キョロキョロして 登っていく。
「あった!」
道を少し反れたところに 一輪 難なく見つかった。
急いで、カメラを向ける。
あ! また あった!!
カシャ!
またまたあった!
いや 今度は固まりになってる〜
モードを変えて カシャ
おぉっ! 今度は固まりどころか、 あたり一面、そして その向こうの土手の方にも
ずらりーーーーっと イワウチワ イワウチワ イワウチワ
イワウチワだらけ〜
登った先にも その先にも その手の小規模群落が、1個、2個、3個・・・
少なく見積もっても、10個以上
登山道の脇の斜面に どーーーっと!
連なっている。
しかも そのどれもこれもが パッカパッカ 優雅に花びら広げ まるで日光浴しているかのごとくに
あっけらかんと くつろいでいる。
こ これは夢かも・・・
どうしよう〜〜
あまりの感激に 当惑しながらも
こうしちゃおれん! 撮らなきゃ!
と
天からの贈り物に 真正面から向き合って 撮っては進み 進んでは撮り・・・
ようよう山頂へと 登りつめ、
イワウチワとの語らいは、ついにジ・エンド となった。
← 全体ではこんな感じ クリックしてね | |||
← イワウチワ群落の右手 せり出した岩に片足キープで撮ったタムシバの山 クリックしてみてね
そういえば、以前 藤原岳に登った翌日、ミツを下界に置いて、賎ヶ岳に一人 登ったら、
敦賀の人との、思わぬ出会い とかも あったよなぁ〜
だだっ広い山頂広場 チー 貸しきり。
ザックの底で ぐじゅっ となったパンを 整形しなおして
おもむろに、湯を沸かしつつ、
ラップを剥がして ガブっと齧る。
みんな、今ごろ宴会かなぁ〜
と、友達が行った美濃のオフ会を思いつつ・・・ アチチ! と 口やけどしたりして (^^ゞ
食後の運動(?) と称して 浅井氏以前からの大規模な砦跡を 暫らく徘徊してみては
「三角点」 「山頂表示」 いずれも見当たらず
はてさて ここはもう 速やかに観念し
「大嶽城跡」 碑の御前にて 人踊りしてから(?)
福寿丸コースを まじめに下ることにする。
手前に伸びる下山道は、大手道よりも幾分荒れた 野武士の道。
とはいうものの 踏み跡をゆっくり辿って下れば チーですら 道に迷うことはない。
甚内屋敷跡より右へと伸びる整備された道路は敬遠し、
福寿丸方面 左にコマを進めれば、
そのうちに 大タンクの排水所前から車道に変わって、清水神社の鳥居をくぐる形に下山する。
以降は 朝の車道を通って駅まで・・・・
田舎ぁ〜の河毛駅に戻って、時刻表とにらめっこ。
う〜ん ただいまの時間 14:30
下り(北行き)14:38
上り(南行き)15:22
ここは一番、敦賀のソースカツ丼 いきますか?〜
と、さっきのハムたまごパンが、いまだ滞留している胃袋を擦ってみる。
寝台車両を改良したという 古風な北陸本線は
今日、歩くはずだった山本山縦走コースを 逆行しつつ
ゆ〜らりゆらりと 木ノ本、余呉を北上していく。
近江塩津駅
車掌が
「当列車は京都行き〜 敦賀方面へは 後続列車にお乗り換え下さい」
と 告げている。
そうなんや〜
敦賀は 乗り換えか〜
一体 どのくらいかかるのかしら〜
行ってから いつ頃 引き返せば今日中に戻れる か〜
考えるうちに なんだか おっくうになってしまい
今日のところは もうこのくらいで諦めて、
湖西線でそのまま京都へと チンタラ戻る事にする。
もちろん 比良駅付近で会える武奈への挨拶は 忘れずに。
ザックの底で へしゃけた ハムたまご |
山頂で踊る 筆者 |
ノジスミレかな? |
クサイチゴ |
ヒサカキの花 葉の裏につく |
ここを下山してきた |
車窓から 余呉湖 |
レトロなイメージ北陸本線 |
武奈ヶ岳に挨拶 |
おかげで 河毛駅から家まで 3時間40分を越える長旅となってしまったが、
頭の方も まぁ なんとかクールダウンできたし、
思いがけない出逢いもあったし・・・
美濃のみんなも、アンジョ〜 楽しんだかなぁ〜?
4/14 (木) 快晴
ポンポン山・小塩山 標高679m 歩行時間(約)4時間50分
単独
地図・・・・ ← 車で中畑より南下 マーク(一休禅師史跡) より ポンポン山へ
家8:40(ミツの車)→(茨木のローソン)→(摂津峡)→(府道6号線)→733号線→一休禅師史跡(尸陀寺跡)表示10:20
尸陀寺跡10:20→西尾根への分岐11:10→釈迦岳への三叉路11:25→カタクリ群生地11:28(15)→ポンポン山11:50(昼30)→東尾根へ12:38→府道への分岐13:05(直進)→(ベンチ)→(イヌブナの林)→森の案内所13:43(5)→小塩山取り付き13:50→(沢筋)→三叉路14:32(左折で15分ロス)右折→天皇陵道合流14:50→小塩山15:00(休・カタクリ25)→竹林道16:00→正法事16:05→(樫本神社前)→灰方バス停16:30
灰方バス停16:34→阪急東向日(普通)16:54→長岡天神(快速急行)→十三(神戸線・普通)→塚口17:44→うち17:55
バス240円
阪急 390円
計 630円 (復路のみ)
《京都西山 裏通り》
ネットの力は恐ろしい。
カタクリで、話題沸騰のページを、ひねもす見ているうちに、ムショーに 快晴の空の下に咲く カタクリが見たくなる。
てるみさん KENさん そして、時折 読み逃げしては ため息を洩らしているiwahigeさん、K2さんたち、大先輩の記録・・・
数多情報を 急ぎ かき集め、準備万端! の つもり・・・
目下のところ 大詰め、秒読み段階。
う〜ん 先立つものは 「足」 だな。
と、2時間に一本のバスに 再び ため息。
「ねぇ〜 明日 車で仕事に行かな〜い?」
食後 寛ぐミツ(夫)に 話し掛けてみる。
「行くつもりだけど・・・ 何で?」
「ポンポン山 なんだけどさぁ〜」
「・・・・」
「かたくり 明日しか日がないのよねぇ〜 後生だからさぁ〜 夕飯 頑張るし〜」
「・・・・」
「ここ右に 入って!」
「これかぁ〜? えらい細い道やでぇ〜」
道路地図とか持ち出して、やーやー やった割には、頼りない。
「たぶん この道路 直進で 出灰に抜けれる と思う。 だから もう ここで良いわ! 降ろして!」
と、「尸陀寺跡→」の 道標前で 独りぼっちに なったチー。
「ありゃりゃ どうもこことは 違う みたいだなぁ〜」
予定外の「現在地」に気づき
引き返そか・・・
いや、もう この際だから「ポンポン山1.6km」の表示に 便乗しよか・・・
運命の分かれ道・・・
一休さんゆかりの尸陀寺跡前 杉木立ちの道を、ゆっくりと登っていく。
のっけから、カキドオシの青が 目に刺さる。
向かいの山を彩るは タムシバの点描。
その純白が 青空に映えるようになれば まもなく尾根筋。
あの テレビ塔は、小塩山かしら?
はるかに見えるは、愛宕山かな?
足元にツルシキミが目立つようになって、
「おそらく これだ な〜」
の、西尾根ルート分岐に辿り着いた。
ポンポン山山頂へ進むか 西尾根ルートを下るか・・・
思案 クレーる
あや! 何やら坂下で 人声がするぞ。
と、自然に足が、西尾根ルートへ 向かってしまう。
「どこ 行くねや?」
と すれ違いザマに2人組のオジサン。
「え? だから 花・・・」
「花って、カタクリやろ?」
「うん」
「カタクリは、こっちと違う。もっと上や。 フクジュソウは、もうあかん ニンジン葉だけに なっとる」
昨日のカタクリは 蕾んでいた というお二人さんは、ポンポン山を毎日登山しているという 地元民。
背中に担いだダンボール箱が、ちょっと 気になるの だが・・・
まぁ ここは、手堅く、オジサンたちに カタクリガイドを頼もう!
と、元 来た道を引き返して 後に従う。
釈迦岳・出灰・本山寺分岐で礼を述べて別れ、わずかばかり下った先に、ロープを張った入口。
足元に咲き乱れるカタクリと 難なく対面。 笑い満面。 となった。
スプリング エフェラメル(春のはかない命) 種から花まで9年。 種はアリが運び、ほとんど移動しない。
『ポンポン山 懇話会』
斜面に散りばめられた 紫の妖精を 宝石を愛でるかのように 何度も屈んで撮る。
時折 夫婦連れのカメラマンに 先を譲りながら・・・
ロープの中に、グイっと 腕を突っ込んで 画像をチェックしながら・・・
こんどこそ 最後の一枚にしよう っと! を、重ねながら・・・
まだ 先は長いけれど、ちょうど頃合いも良く、ポンポン山山頂で お昼にする。
コンビニおにぎりと ゆで卵。
一人だと、これで十分 間が保てる。
下車して歩き始める |
カキドオシ |
カタクリ園への分岐 |
所狭しと咲き乱れる |
光を浴びるカタクリ |
山頂表示 |
今日のお昼 |
はるかに見えるは 愛宕山か? |
釈迦岳に向かう道すがら、川久保渓谷への分岐を確認。
今回は 珍しく ルートを外していない。
と たまには 自分で自分を 褒めてやろう (!)
「たぶん ここだ!」
を、右折で、東尾根ルートに入る。
頭上に鉄線 まもなく 鉄塔下。
尾根ルートだけあって、さすがに展望の開けた見せ場もある。
よく踏まれた快適ルート 人影なし。
チーのタイプかも・・・ (^^)v
タチツボや、ナガバタチツボのスミレ群と挨拶を交わしつつ、 いよいよ 大原野森林公園に近づく。
ネジキ ウラジロノキ カナクギノキ
森林公園らしき 写真入りのネームプレートが掛けてある。
カナクギノキ (!)
あれは 先ほどまで クロモジだと思い込んでいた黄色の小花。 ホントは カナクギノキなの?
大混乱の中、森の案内所にたどり着く。
「カナクギノキ さっそく聞いてみよう」
窓口を 覗こうとし、閉まったシャッターに しまったー (!)
『開所日 このシーズン 水 土 日 祝日 春、夏休み・・・』
なんだ ろくに 仕事 してないじゃないか!
昨日だったら 開いてたのになぁ。
ヨッコラショ と 地図を広げた。
たしか道標には 洛西ニュータウンとあったが、地図上では小塩山への赤線が続いている。
新しい道路が 出来ちゃったのかな?
とにかく、ここに居たって らちが開かないし・・・
と、みこしを上げて、車道に向かう。
つと 登山姿の男性とすれ違い そのままフェードアウト ・・・
「あのぉ〜」
男性 踵を返す。
「あのぉ〜」
と、もう一度
「えーっと (何だっけ?) 小塩山 ここから行けますか?」
「えぇ 行けますよ」
男性は 表情を和らげ 慣れた口調で
「あそこの停車中の車の先で 山道に入ります。で、カタクリですよね? カタクリ 見られるんですよね」
と、念押ししてから
「途中で小塩山表示がありますが それには行かず、川筋を辿り そしたらカタクリのロープに出ますから 云々・・・・・・」
と、続けた。
「ありがとうございました」
えっと、最初は何だっけ?
あんまり たくさんを、一気に聞いたもので 話の糸口を忘れてしまうほど。
振り返るも すでに 先ほどの男性の姿は なく、
きっとあの人は 神様だったんだ・・・
と、その後は臆することなく、前進する事にした。
『左 小塩山』
ここは行かない だった な。
と 谷筋は すぐに見つかった。
しかし 地図に谷筋ルートは ない。
と、まもなく ニリンソウの群落に遭遇する。
初めは 数本 やがて、それが おびただしいニリンソウの軍団となって
チーに迫ってきた。
花はまだ、一輪ずつしか上がってきていないけれど、
地面いっぱいに広がった葉っぱが ニリンソウよ〜 と 主張している。
エンレイソウは 静かに翼を広げる 水鳥のよう。
瑠璃色のヤマルリソウが カッと目を見開き、
カンアオイは 慎ましやかに はにかんで・・・
そして、そのすぐ足元に カタクリの花、 こつ然と出現!
凛と立ったカタクリは 一輪、また一輪・・・
個性溢れるワイルドな表情を こちらに もたせ掛けてくる。
どの花も 異なった顔つきをしている。
野生味ある表情だ。
と まもなく、人の声がして、縄の張られた群落 カタクリ保護地にたどり着いた。
固まる人の群れを左に見て、右に行く。
(もしかしたら、左に 何か 掘り出し物が あったのかも知れないけれど・・・)
カナクギノキ? |
東尾根ルート |
ナガバタチツボ群落 |
森の案内所 屋根 |
ニリンソウ (まだ一輪のみ) |
エンレイソウ |
ヤマルリソウ |
スズカカンアオイ 蕾 |
目の醒めるような カタクリの連なり |
違った表情を 見せるカタクリ |
荒れた道を登りつめると 『← 小塩山・森林公園』表示に出くわした。
迷わず左折。
しばらく 落ち葉の道を急いだ。
が、なんだか だんだん道が 荒れていくような気がする。
不法投棄とかも あったりして ちょっと キミ悪い。
そういえば、先ほどのワイルドカタクリに狂喜乱舞したおかげで、
あの男性の説明が、スコンと 抜けてしまい (!)
尾根に出てから どっちへ行くん だったか・・・
地図とコンパスを重ね持って う〜ん と 睨みつける。
「頑張れ チー!」
よ〜し!
一大決心をして 引き返す。
(表示は たしかに こっち だったんだけど・・・) と、未だ 首を傾げながら・・・
15分後に 舞い戻った 先ほどの道標
(たしかに こっちだったよね〜 もしや イタズラかしらん)
を、今度は逆方向に 向かおうとして
あっ!
火の用心の看板 角型の柄 先ほど見た面の右面に 『南春日町バス停→』 と 書いてあった。
「上に上がれば、とにかく 南春日町を 目指して下さい」
男性の言葉が甦った。
そうか、『←小塩山・森林公園』の表示は、「小塩山内の森林公園」
という意味だったのかぁ〜
小塩山には、もう 誰も残っていなかった。
テレビ塔の前の階段にしゃがみこみ、3時のおやつを取る。
あいにく スコーンしか持ち合わせがなく、喉を詰まらせながら頬張る。
コーヒー がぶ飲み。
やれやれ・・・
あれ〜 恥ずかしいほど 復活!! しちまった わぁ〜 (!)
おかげで 昨年 隊長(花山歩)に連れてってもらった 小塩山のカタクリ群落も
覗いてみよう という気になった。
寂しいくらい 人っ子一人いない。
テープ伝いに 斜面を下りていく。
カタクリだけが 西日に照らされ、一斉に咲き競っている。
それを正面から直視する。
なんだか見られているのは チーの方で カタクリという観客を前に 舞台に立っている気さえ する。
落ち着かねぇなぁ〜
まぁ 良かった。
去年と変わらず 元気に咲いててくれた と
挨拶して、引き揚げた。
麓には ムラサキケマンの群落。道ばたにはスミレ。
なにやら スミレ愛好家の一連が
「みなさん これは ○○スミレ 葉が・・・ 距・・・ 托葉・・・」
と、やってる やってる!
脇をすり抜け、正法寺のシダレザクラだけは、一応 愛でて
東向日行き1時間に1本という南春日町バス停をやり過ごし、
灰方にて、タイミングよく来たバスに 飛び乗る。
角柱 表示の正面 |
角柱 表示の右面 |
小塩山 テレビ塔 |
小塩山のカタクリ群 |
仲むつまじい カタクリ |
ムラサキケマン |
アオイスミレ? 忘れた |
ヒメスミレ? こっちも忘れた |
正法寺の桜 |
便数が多い 灰方バス停 |
4/16 (土) 快晴 スルット関西 3dayチケット 使用
大洞山・三多気 標高1013m 歩行時間(約)5時間20分 (花を見ながら ルンルン 歩き)
しろくまさん Floraさん チー
地図・・・・ ← 三多気の桜で駐車 美杉村少年旅行村 北側実線を辿る。 山の北側より点線手前で大洞山に取り付く
家6:20→阪急塚口6:27→梅田→なんば(近鉄奈良線)7:02→鶴橋(近鉄大阪線・快速急行)7:17→名張8:17(Floraさん車)8:25→三多気9:05
三多気駐車場9:10→真福院9:55→大洞山分岐・右折東海自然歩道へ10:27→車道から左へ入る10:33→大洞山(雄岳)12:50(5)→雌岳13:10(昼食)14:35→(恐怖の階段下り)→真福院15:40(休)16:00→三多気駐車場16:20
駐車場16:25→榛原17:20(近鉄大阪線・快速急行)→鶴橋18:12(奈良線・普通)→なんば(地下鉄)→梅田→阪急塚口18:54→うち19:05
3dayチケット 一日代 1666円
本来ならば
往路 阪急220円+地下鉄230円+近鉄980円=1430円
復路 阪急220円+地下鉄230円+近鉄800円=1250円
計 2680円
駐車料 500円(借り)
《大洞山・三多気の桜》
山暦たったの一年 のクセして(!) 室生の山に精通した しろくまさん に連れられ、
タイムリーな三多気の桜 花見の宴と シャレ込む。
バス便少なく いっそ、うちの車で 行ったろか〜 (でも 運転席 かわいそうだな〜)
そこに Floraさんが急きょ 加わる事となり、名張で便乗の ラッキーパターンが整った。
まったく 持つべきものは・・・ で ある。
三多気到着9時過ぎ。
駐車場に入るやいなや、ホオかむりのおばちゃんに 両側からにじり寄られて 金をせびられる。(゚o゚)
三多気の桜 千年来の古木 2千本。
かつては 蔵王権現のご神木だった桜も、その後 栄枯盛衰の憂目にあい、
昭和の時代になってようやく 「吉野」に次ぐ名勝と甦る。
過疎ゆえの施設充実 桜保存の資金に窮す。 乞う ご協力。 駐車料500円・・・
桜を染め抜いた手ぬぐいと 『三多気保勝会』 の説明書が 添えてあった。
「しかし なんとも みごとだねぇ〜」
しな垂れかかる 桜のアーチを潜って坂を登って行く。
眺めれば桜 見上げれば桜 彼方に桜 此方に桜・・・そして 沿道には山菜、銘茶、漬物、羊羹、草もち・・・
「お〜い しろくま! お買い物は 帰り だよ〜ン」
くま用のクサリ いったかも・・・(゚o゚)/
桜に目のないカメラマンが 三脚立てて ここかしこに散っている。
また ええ感じに 茅葺屋根なんかも あったりして・・・
さらに山が美形! ときている。
「あれ 今から登る大洞山 ですよ〜」
「ふ〜ん」
「わぁ〜 かわいい花!!」
土手に駆け寄る Floraちゃん
「あぁ〜 それ ツルカノコソウ と ちゃうかな?」
てきとーに、言っておく。
「へぇ〜 じゃぁ これは?」
「ムラサキケマン」
「じゃぁ こっちは?」
「カキドオシ」
「これ!」
「キランソウかな〜? ジュウニヒトエとかと同種で・・」(ジュウニヒトエは、家にも生えてるから知っている)
「す すごいやん チーさん!!」
と言いながらも 疑いの眼差しを向ける二人。 (>_<)
「て てきとーですよ。 てきとー 時々 大うそだし・・・ ま 騙されんように・・・」
(そうよね〜)
という安堵の視線に変わる二人。
おいおい (゚o゚)!
バラック小屋で売っている桜餅に フラフラ〜 と 近づき
その下の土手に、 ニリンソウ群落 じゅうたん状 なんともあっぱれ!
「うわ〜 大発見やぁ〜〜」
上からの撮影が まどろっこしくなり、
気がつけば 土手の石垣に伝い降りして 崖にしゃがみ込んでの接写・・・
あれあれ しろくまさんまでが わずかな足場に つま先 引っ掛け・・・
「まぁ〜 そんなとこ下りんでも 寺の脇にぎょうさん(=たくさん) 咲いとるがな〜」
と、桜餅のおじさん 怒るでもなく 呆れるでもなく・・・
桜街道を チンタラ進めば
桜の間に間に ミヤマキケマン、ミヤマカタバミ、ヤマルリソウ、白いスミレ・・・
「ムムム このスミレ 何だっけ?」
野花の百花繚乱は 桜に負けず劣らず 大盛況の形相を呈して、ついに 真福寺(蔵王堂)まで 延々と続き・・・
そのおかげか
高々15分の距離を、45分もかけて 歩いてしまう ことになる。
しかし だ〜れも 言わんのよねぇ〜
「遅いなぁ」 とか 「早よ行こう」 とか
真福院の階段脇のコバノミツバツツジ(紫ツツジ)が満開で、その後も タチツボスミレ、ツルシキミ、ウグイスカグラ・・・
あぁ〜 もぉ いい加減に 話を先へ 進めなきゃ〜!
トサミズキ(まだ 言うとるで〜)の駐車場に、『登山口 0.4k』 の表示。
「え〜〜 まだ 登山口にも 来てないのぉ〜!」
葉っぱの切れ込んだスミレを、急ぎ撮り収め 丸太階段 一気に追っかける。
やっとやっとの 登山道分岐。
表示に従い 左に行こうとして、
「チーさん そっちは 恐怖の階段ですよ」
と、引き止められた。
そちらには かの有名な 『250mを一気に登る 名物階段』が テグスネ引いて 待ちかまえていたらしい。
今日は しろくまさんの提案で、名物階段を下りに使おう と 右折。
5分ほど先の車道から 東海自然歩道に入る。
さすが しろくまさん!
だが はたして、この選択は 正解だったか どうだったか・・・ (゚o゚)”
気ままな3人のハイカーは、その後も散々 野草の洗礼を受け、
嫌というほど シャッターを切らされ
なだらかな自然歩道を 延々 満喫させられ
時間を浪費させられ(!)つつ
接写運動(?) を 繰り返す事となる。 (゚o゚)/
広場に桜 丘にも桜 |
沿道に桜 |
尼ヶ岳をバックに桜 |
ニリンソウと格闘する Floraちゃん |
スミレを撮っている の かな〜? |
茅葺の家 軒下で写真展 |
真福院の紫ツツジ |
道ばたを彩るクロモジ |
駐車場のトサミズキ |
まもなく桔梗平 へと続く土手のわき道。
「去年も来ましたからね」
と しろくまさんは 足取り軽やか 〜
大洞山の雌岳、雄岳のすそを、右から巻いて 裏から回り込む形に 進んでいる・・・
そういうことに、ベンチの案内板で ようよう 納得する。
期待通りの(!) 野草の小路 再び。
ヤマエンゴサク、タチネコノメ、エンレイソウ・・・
「せんせぇー これは何?」
相変わらず こっちに ふっかける お二人さん
(ちょっとは 自分で考えなさいよ〜 自分で〜)
実は さっきから 知らん花 ばっか
そろそろ チーの限界だ。
右手前方には 伊賀富士 尼ヶ岳 が オホホと 笑いかけ
うららかな陽射しを浴びて、野草観察会 まだまだ続く・・・
かれこれ お昼。
「一体 いつから 登り始めるんですか〜?」
というお腹も、すでに グーグー なんだけど・・・
「あそこ 水場ですね」
数人の登山者が屯する 階段下に 下りて行く。
「おっと しろくまちゃん 崖 崩さないように 気をつけて! 私 あなたの前を歩くわ! その方が 安全だし・・」
水場周辺は どこもかしこも ハシロドコロ群落だった。
これ猛毒なんですって Wolfgangさんが 言ってた。
へ〜 それでも 湧き水の方は 飲めるんだぁ〜
と、ゴックン (゚o゚) ← 恐いもん知らず
「あ!」
下る時には気づかなかった 可憐な小花に Floraちゃんの歓声が上がる 。
別に 気づかなくても 良かったのよぉー
だって また 知らん花 やし〜 (^_^)”
その先 20分ほどで、ようよう 登り口の『健脚コース』 に たどり着く。
すきっ腹かかえて ゼーゼーハーハー
あまりに急坂なんで、すぐ目の高さに シロバナ ショウジョウバカマが、ええ感じに咲いてるのに
すがりつく。
で、
這いつくばっての 撮影会。
三人三様 同じ場所で 額を地面にくっ付ける格好になるので、
まるで アラーの神に 祈りをささげているよう。
最後尾のチーは そのつど お二人のお尻を、拝む感じに なるのだけれど・・・ (゚o゚)
四ノ峰を越え
遠くに 倶留尊山 古光山が 見え始め
白花のアセビの歓迎を受けると、
いよいよ大洞山山頂 雄岳に 到着。
やったぁ〜〜!
\(^o^)/
でも ここは ちょっと 人 多いですね〜 先 行きましょうか・・・
に 笑顔でこたえつつ
内心 (>_<)
お腹 (>_<)
← クリックしてね。 雄岳より展望 右から 倶留尊山 ニ本ボソ 古光山 うっすら高見山
青空ハイキング |
ここは右折で 車道歩き |
左 入り口 |
尼ヶ岳が見ている |
野辺の観察会 お目当ては カタクリ |
ハシリドコロ畑の水場 |
ようよう登り口 |
シロバナ ショウジョウバカマ |
遠望 古光・倶留尊山 |
結局 お昼は
20分ほど先の、雄岳よりもさらに展望の開けた 雌岳になった。
山頂からの景色
← クリックしてね。 雌岳の展望 左から 局ヶ岳 栗ノ木岳 修験業山 手前学能堂山 三峰山
そうそう お昼にしましょう お昼!!
デザートしか 持って来なかった チー アタフタ
タン タタ タラタラ タンタンター ♪
「今日の料理」のテーマに乗って、日頃の練習成果を 試す しろくまさん
それを サポートのFloraちゃん
ウインナー ベーコン ハンバーグ・・・
よく そういうの 仕事の合間に 思いつくわね〜
と、半信半疑・・・
手際よく調理されていく セルフサンドに あっけにとられつつも
「さぁ 食べまっせぇー」
に 立ち遅れぬよう
チーも てきとーな デザートを 混ぜておいた。
待望のランチは、それはそれは 豪勢なモノだった。
もっと、人を集めれば良かったなぁ〜 と思うほど
ロールパン2袋分のセルフサンド、チーズケーキ、柏餅、食感勝負の山ちゃんチップス(食べ残し)、蕪漬け、ドリップコーヒー、ヨーグルトパフェ・・・
なぜか こういう事だけは、しっかり覚えている。
「はぁ〜 もう満腹やぁ〜」
「Floraちゃん ロールパン いくつ食ったぁ?」
「2個」
「チーも ・・・」
「って事は・・・?」
一斉に しろくまさんに視線が泳ぐ〜
「えぇーーーー!」
「柏餅も もしかして 2個 食べてなかったっけ?」
「実は、まだザックに2個 持ってるんです (^^ゞ」
「うわぁーーー ! もう 止めなさいよー! もぉ〜」 (^o^)/
名残の撮影会を済ませ、下山の途につく
噂の 250m階段に ほとほと 感心させられながら・・・
合流地点手前の 鎮座ましますお局さま こと 局ヶ岳 に 魅了されながら・・・
しろくまさん
やっぱ、ずい分 気も遣ったでしょぉ〜
「ありがと ねー」
「いえいえ・・・」
と 真福院の崩れかけ階段で、
サルも木から クマも気から・・・
で、一瞬 ヒヤリッ!
ドタッ!!
ま 肉布団のおかげか、大事には至らず (^^)/
今さらながら 骨ガードのない 自分を憂う チーである。
雌岳 山頂表示 |
パーティ準備 |
整いました〜 |
柏餅 食べ食べ 老後を語る お二人さん |
食後の撮影会 |
恐怖の階段 木漏れ日の世界 |
真福院 |
藁葺き家に挨拶 |
今日 出会った お花さんたち(抜粋)・・・ ちょっと イヤ!かなり ウソ です(^^ゞ 間違い、名称を ご指摘いただけると 幸いです (^^ゞ
ツルカノコソウ |
キランソウ |
ウグイスカグラ |
ムラサキケマン |
ヒゴスミレ |
トオゴクサバノオ? |
ジロボウエンゴサク |
シハイスミレ |
エンレイソウ |
バイケイソウ 群落あり |
ハシリドコロ 群落あり |
シロバナ ネコノメソウ |
ユリワサビ |
アブラチャン? 雌岳に林 あり |
? |
ナガバノモミジイチゴ |
ミヤマカタバミ |
タチネコノメ |
4/17 (日) 快晴
摩耶東谷 (山羊の戸渡) 標高699m 歩行時間(約)6時間10分
アンおじさん ネンジさん チー
地図・・・・ ← 阪急六甲から 摩耶東谷まで
・・・・ ← 穂高湖周辺 新穂高 山羊の戸渡 近辺
家8:15→阪急塚口8:24→六甲8:48
阪急六甲9:00→長峰堰堤9:30→山寺尾根との分岐9:44→(摩耶東谷)→谷から山筋へ10:10→山寺尾根道と合流11:15→摩耶山 掬星台11:30(昼食)12:00→(アゴニー坂)→(徳川道)→新穂高12:57→穂高湖13:35(30)→杣谷峠14:10(5)→(山羊の戸渡)→表六甲ドライブウエイ下15:55→表六甲ケーブル下 バス停16:20
表六甲ケーブル下16:21→阪急六甲16:35→阪急塚口17:03→家17:15
交通費:阪急260円×2=520円
《六甲山系 けもの道》
メル友では ないのだけれど、山で出会って
偶然 同じ市内に住んでいるよしみで
二年ほど前から ちょくちょく 山に行っている友達がいる。
アンおじさん.。
「今度、山羊の戸渡 行こか?」
おじさんの電話は いつも 唐突だ。
だが 今回のは あまりに唐突すぎて チーは ひっくり返った。
「え? 2人でか?」
アンおじさんと2人で山に行くと、
ろくな事がない。
っていうか いっつもチーが 引っぱりまわす結果 となってしまう。
で 失礼だけれど、もう コリゴリだろうな〜 と、思っていると
また、忘れた頃に電話がある。
実は 今回も そろそろかな? という 時期だった。
しかし、ひっくり返った理由は 他にもある。
以前 山羊の戸渡に 行って ビビッた というおじさんの話を、聞かされた事があったからだ。
「いや Kさんにも 了解 貰ってるで〜」
「そぉ〜」
さりげなく 相槌を打ちながら、チー 電話口でニンマリ。
Kさんも一緒なら 安心安心!
後は、お天気を祈るのみ である。
気を遣ったつもりで、10分早い電車に乗った。
しかし、お二人とも、その電車に乗リあわせていて、
結果的には チーの弁当調達と、トイレに 付きあわせてしまうことになった。
「お久しぶりです! お変わりなく (^_^)/」
いつになく 丁重に挨拶する。
申し遅れたが、今回 ご同行のKさんは アンおじさんの友達
若い頃やっていた山を復活させ
最近は 奥さまと行かれたり、友達、個人 ツアー 遠征 と 多種多様・・・
でも 普段は、近場の低山専門で、
北摂 六甲山系・・・
とりわけ 六甲にかけては プロ級の嗅覚と執念を持ち
「六甲も 奥が深いのぉ〜」
を座右の銘に、六甲を究めつづけている。
俳優の「小林 稔侍」に似ているKさんを、チーはひそかに ネンジと呼んで 尊敬している。
そういえば 最初にアンおじさんに会った時も ネンジと一緒だった。
六甲川からスコーンと抜ける六甲山頂 そのバックに 映える青空。
沿道の桜
靖国神社の桜
愛子様のゴヨウツツジは まだ おネムだけど。
しょっぱなからのチーのデジカメブレイクに アンおじさん いささか戸惑い気味・・・
神戸特有の急坂を登り詰め 橋を渡ったところが 水場。
飲めるとも 飲めないとも 表示なし。
脇にはクサイチゴ 満開。
気兼ねして、1枚だけ撮って、山道に入る。
また、ムラサキケマンにも会ってしまい、アンおじさんの目を盗んで カシャ!
今日は 山寺尾根の手前の東谷を詰めていく
分岐のところで ネンジは、知り合いの爺さんと、言葉を交わす。
以前にも 出会った人で これから山中の祠に参る とのこと。
アンおじさんが先導すると チーはいつも くっ付いていくだけなので
ついつい余分なものに 目がいく。
スミレだぁ 細葉やなぁ〜 カシャ!
わ! 滝や〜 斜めから見ると そうめん滝(西山谷)みたい〜 カシャ!
今日の究めつけは、
シュンランだった。
(やだっ もぉ〜)
「ちょっと この花は 珍しいんだよ〜 めったと見られない花だよ〜」
これだけ言っても 二人とも 見向きもしない。
(良いもん! 独り占めや!!)
カシャ! カシャ!
沢筋を詰めれば 数年前に遭難された人の碑が立っている。
また カメラを出しかけ、アンおじさんに止められる。
おじさんは こういうのが ニガテらしい。
急な悪道を登りつめると、わずかに展望の利く尾根筋に出て、ホッと一息。
ネンジが嬉しそうに下界を指して
「あれ、『わかば』のお墓やで」
と。
「わかば」は、昨年 下半期の朝ドラ だった。
主人公のわかばは 神戸の震災で父を亡くし、その墓が、ここから見下ろせる墓地だ
と 言うわけ。
ネンジは わかばのお墓参りシーンをビデオに撮って、何度も何度もチェック。
で、背景に写っていたグランドをヒントに、お墓の撮影場所を 割り出した。
いかにも ネンジらしい。
「あっこにも スミレ咲いてるでー」
アンおじさんも バナナで余裕が出たみたい。
「ほんと 満開や! これはタチツボかなぁ〜」
カシャ!
「なぁ 前から そんなに写真 撮ってたか〜?」
「うん 老後の楽しみに 記録にしてんのよ。 撮らんと 忘れるし〜」
「何枚くらい撮るねん」
「ウ〜ン 普通で 150枚くらい 多い時だと300枚近いかな」
「へーーー」
道はやがて 谷筋からのルートと合流し、
程なく 山寺尾根ルートとも合流
急坂を上り詰めると すんなり 摩耶山の掬星台広場に到着。
ちょうど 長峰堰堤から2時間だった。
← クリックしてね。 掬星台のこの日の展望です。 手前が摩耶山史跡公園、 右奥 ポートアイランド、 左 六甲アイランド、 神戸空港もうっすら・・・
靖国神社の桜 |
愛子様のツツジ |
長峰堰堤の階段 |
杣谷との分岐 |
貴重なシュンラン 1本だけ |
コバノミツバツツジ そろそろ花期 |
わかばの父の墓 |
摩耶山 掬星台 |
少し早いけど、お昼にする。
この辺の気配りを怠らないのが 付き人(?)のモットー。
コンビニおにぎりを頬張るチーを見て、アンおじさん びっくり!
だって、以前はいつも 自前弁当 だった。
アンおじさんの弁当は、玄米おにぎりに、卵焼き 筑前煮。
全部 自分で作ったらしい。
ネンジは、豆ご飯のおにぎり。 こちらも早朝スイッチ入れて 自分で炊いた と言っていた。
こんなダンナだったら、老後は さぞやハッピーだろう〜
今日のメインは 下山路だ。
しかし せっかく登って来たのである。 このまま下山するには 忍びない。
で、思い切って 強行手段に出てみる。
「前に 新穂高に連れてくって話、そのままだけど・・・」
「あぁ〜」
実は 六甲には 槍も穂高もある、
と教えたのは アンおじさんである。 そしてすでに 槍の方は だいぶ以前に 連れていってもらった。
で、今度は 新穂高へ という約束(?)だった。
「え? 今日か? あっちへ行ったら、森林植物園に下りるように なるやないか〜」
いや 大丈夫 戻れる(!)
チーは昨日 きっちり 確認済み。
それに 初夏になり 草が生い茂ってくれば ますます行き辛くなる という事も 分かっている。
「じゃぁ ここに居てて 私一人で 行って来るし・・・」
「行こうや〜 暫らくぶりやないか・・・」
(さすが ネンジや!!)
「下山で 疲れ果てても知らんでー!」
アンおじさんは、渋々 アゴニー坂、徳川道へと続く階段を下りていった。
「お! タラや!」
話をしながらも、雑木林の中から 垂直の枯れ木を 目聡く見つけるネンジ。
ネンジは タラ取りの名人 でもある。
もっとも まだ 新芽すら 出ていないけれど・・・
分岐の笹原に入る。
先頭のアンおじさんは、ご機嫌ナナメで、どんどん先へ行く。
それに ピタっ と 追従するネンジ。
チーは顔にかかる笹が鬱陶しくて、どんどん歩みがノロくなる。
所々、展望が開けて 六甲の尖ったシェール槍が 顔を覗かせるので、
慌ててカメラを出すけれど また、その間に 引き離される。
笹原が途切れた所が 新穂高 山頂だった。
「アー しんど〜」
ザックを降ろして ひっくり返るアンおじさん。
ようよう 追いついたチー
「速いからしんどいの やんか! なんで、そんなに速いんよ〜
速く行ったって 疲れるだけやし・・・ なんも エエことないし〜」
息もつかずに キレてやった。
そのセイか 下山はちょっと手加減してくれたけれど・・・
あーー!! ここはまた 改めて来ないと、気が収まらん!!
ネンジの提案で 穂高湖でティータイム という事になる。
ネンジと来ると必ずと言っていいほど 「ティータイム」 が入る。
チーは ネンジのティータイムが大好き。
お湯を沸かして、コーヒー 紅茶 ココア 緑茶 なんでも揃う。
お菓子だって 100均ばっか だけれど、持ち寄って食べ比べる。
この ちょっと一服 で
疲れが吹っ飛び、いろんな話ができ 下山歩行も慎重になれる。
いつもは森閑とした穂高湖。
本日は、週末のカヌー教室のため 大賑わい。
フェレットという イタチに似たペットを連れた人に走り寄る。
あやしている内に だんだん気力体力 復活ーー!!
そして いよいよ 「山羊の戸渡」に 足を踏み入れる時が来た。
チーのお昼 右のは 期限切れ商品 |
ミツマタ 満開 |
アゴニー坂の下 震災後からのお地蔵さん |
新穂高途上から 六甲の槍を遠望 |
新穂高 ピーク |
癒しのフェレット君 改めて見ると 生意気そう〜 |
穂高湖 バックは 六甲の槍 |
六甲にも 山愛好家がいて、ちょっと 好奇心をそそるようなネーミングで、
新ルートを開発する 方々がおられる。
六甲大好き人間にとって それはそれで 非常にありがたい。
「山羊の戸渡」も、おそらく そんな誰かがつけた名前だろう。
むろん 地図上に道はなく、今も 地名だけが残っているのみ。
山羊は ヤセ尾根を好み、喩えれば 障子の桟(さん)の上を歩くような 細い尾根筋を渡る
という含みがあるのか・・・
いずれにせよ アンおじさんにとっては、恐怖のルートだし、
ネンジだって、せっかくの奥さんとの花見登山を見送って こちらへ来てくれるほど、
素人ハイクを 案じて 参加表明してくれたのだ。
アンおじさんから予告されていた分岐から ルートに入る。
しかし、期待のルートは、
のっけから 頑丈なロープ、踏み跡くっきり・・・
と これは 前には なかったなぁ〜
だいぶ 人が入っているなぁ〜
予想が外れて 二人 コソコソ。
でも、油断禁物。
岩越え、片面崖の急坂下りなど・・・ 難所は、いくつも あった。
ネンジでさえ、不確かな踏み跡探しで 窮する場面があったし
前回 同行した友人が 足を滑らせ捻挫した現場も 通過した。
崖にせり出した 岩場をよじ登る修羅場は 雨でも降ろうものなら
滑って 滑落して 危険 極まりないガレ場。
何も 好き好んで このルートを選ばなくても、
展望一枚岩の長峰山ルート、自然満喫カスケードバレイルート、六甲縦走ルートなど、
すばらしいルートは わんさかある。
それを知らずして、わざわざここを辿る必要も ない ような気もする。
車道に下り立つまで、約一時間半。
下山後は 退屈な車道歩き 25分。
このルートは まだ登りよりも 下りに利用するほうが ベターだよね〜
と、ネンジと話した。
アンおじさんの口からは、久々にダジャレも飛び出し、
ホッと安堵の表情 満面 (^_^)/
ネンジからは
「絶対に 一人では、行ったら あかんで」
と 何度も ご忠告を受ける。
ま これは毎度の事だけど・・・
「もし 転落 負傷したら 助けに来てくれるか?」
「あぁ 家に居れば な」
しかしその前に チーには携帯を買う必要 が ある。
所々にある 目印 |
長峰山 深い谷を挟んで仰ぐ |
危険な岩場 2ヶ所 |
西谷の河原を渡る |
山羊を渡って 羊で 休憩 |
車道に出て 新六甲大橋をくぐる |
車道から見える弁天滝 けっこうな迫力! |
4/21 (木) くもり時々晴れ たまに時雨
蒜山二座(上蒜山・中蒜山) ハッピーホリデーツアー 標高1202m 歩行時間(約)4時間10分
フラさん GOさん カーさん チー
地図・・・・ ← 蒜山 大山 広域図
・・・・ ← 上蒜山スキー場〜上蒜山〜中蒜山〜塩釜冷泉
家6:30→阪急塚口6:43→梅田6:55→(徒歩)→いずみビル前7:30→(バス)→桃山台→千里中央→池田IC→加西SA8:55(20)→米子道10:15→蒜山IC10:40→蒜山高原11:00
蒜山高原 登山口11:10→百合原牧場11:25(5分間体操)→5合目12:13(5)→8合目12:40(昼食25)13:05→分岐の鞍部13:25→上蒜山山頂13:33→鞍部→(クサリ場)→ユートピア14:15→避難小屋・中蒜山山頂14:35(15)→下蒜山との分岐15:00→5合目日留神社15:30(5)→塩釜冷泉16:15
塩釜冷泉16:40→湯原IC→勝央SA17:40(20)→赤松SA19:05(25)→梅田高架下20:20→(徒歩)→阪急梅田20:27→塚口20:37→(買い物)→家21:00
旅行代金 5300円(木曜会企画)弁当 入浴なし
参考:池田IC→蒜山IC 通行料金 4750円 (自家用車 片道)
《蒜山縦走》
家を6時40分出発 で良いのに 寝ぼけて「駅が40分だ」 と思い込んでの大慌て。
案の定 ヤッケを忘れて 気が付けば 土足入室 (>_<) ・・・ あぁぁ しょっぱなから やっちゃった!
ツアーだと、行き帰り 途上 すべて 任せっきり。
たるんでしまって 認知症の兆し ありあり・・・
しっかりせねば!
友人フラさんは、ツアーの帝王だ。
数ある旅行社から 選りすぐりのハイキングツアーを 提供してくれる。
蒜山二座 5300円なんて、ちょっと おいしいよ なぁ〜
さっそく申し込んだが タッチの差で、補欠の1番だった。
それでも3週間前には、キャンセルが出て、ホイホイ 参加表明。
「あぁ〜 フラさんグループですね」
って 受付のおねえさん 何で 分かるの?
指定された座席も 1号車最後尾 横一列 四人ズラーっと。
そこでしたら どうぞ ドンチャン好きなようにやって下さい ってコト かいな?
なんか 複雑ぅ〜
蒜山高原で トイレから出ると、外は俄か雨・・・
登山口までの5分間 みんな 必死に雨具 ザックカバー スパッツ その他モロモロをゴソゴソ・・・
「そろそろ 出発しますよー」
の合図と共に 真っ先に出発したのは なんと 雨雲。
あれ まぁ〜
再び 雨具 ザックカバ− スパッツの類を バタバタと たたみ込んだ。
バス3台。
総勢70余名のお客に 職員1名、プロの山岳ガイド、山の経験あるスタッフ3名 計5名が 同行する。
行程や移動は すべてバス単位。
スタート、休憩、昼食場所なども ちょっとずつ ずらすらしい。
そして、チーたち一号車は 一番スタート だった。
準備運動をして 上蒜山スキー場から 百合原牧場へと 登りはじめる。
スキー場と言っても、雪などミジンもなく、草原には スミレ、珍種のヤナギ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウなどの群落 ビッシリ
\(^o^)/
それぞれが、いらっしゃ〜い してくれてる。
「撮らなきゃ!!」
いつものクセで、脇ににじり寄るチー。
みるみる 最後尾になった。
撮り終わるまで 脇でそっと待つ スタッフHさん。
やさしい人や なぁ〜
案内板の所から 植林地の階段になる。
それが 二合目 三合目へとつながり やがて展望の利いた縦走路へと続く。
振り返れば 牧場、蒜山高原、向こうの山々が艶やか。
う〜ん もう これだけでも 家から4時間半かけて 来た甲斐があった というものだ。
← クリックしてね 笹原から下界を見下ろす。 おぉ後続隊が・・・
「あれ見て! 黄色い蝶々やでー」
頭上で 誰か 叫んでいる。
急ぎ 駆け上がる。
「お願い! 逃げないで!!」
鮮やかなアゲハが 笹原で羽を休めて・・・
「これ、ギフチョウ? ギフチョウ だったりして・・・」
Hさん 頷く。
あぁ 君 ギフチョウなんだ〜
(動かないでね。 ちょっとだけ じっとしてて・・・)
蝶は生まれたばかりなのか、細い体を 笹に持たせかけ、息を凝らすように 止まっている・・・
夢見心地のチーでさえも なんとか 撮れた。
梅田の集合場所 |
突然 晴れわたり スタート |
ダイセンヤナギ 国際学会初デビュー |
正面の上蒜山を目指す |
2合目辺りからの展望 |
生まれたばかりの ギフチョウ |
三合目を過ぎたあたりから 道は緩いカーブを描きつつ なだらかな笹原になった。
高度を上げるにつれて 背後のパノラマは どんどん開け
左前方には おぉ! 尖がった烏ヶ山が バーンと 出現!
急階段を ゼーゼー登ると
やがて 烏ヶ山の左手に 大山が雄大なすそ野を現し始め
その山頂が雲に隠れた様を 遠望しつつ 槍ヶ峰 (八合目) に到着。
登り始めて 1時間半の 道のりだった。
「1時10分まで 昼休憩してください」
山岳ガイドさんの 穏やかな口調に、ホッと荷を降ろす。
皆一様に写真を撮ったり そそくさと弁当を広げたり。
申し遅れたが
当ツアーは 格安なので、「弁当は各自」 と ただし書き してある。
申し込む時は それが 多少 おっくうにも思えるが
弁当代なんて高々知れたモノだし、好きなものを食べれるという点でも
まんざら悪くない。
チーは 久々に 残り物を弁当箱に詰めて持参し
ワシの弁当も なかなか イケルのぉ〜
と、自我 自賛 (^^ゞ
周りは ジサン だらけ とか・・・ (゚o゚)
大山に向かって 横一列に並び 雲が切れるのを待つ。
「あれ? フラさんは?」
ひとり向こうで ポツン と 食っている。
ちょっと、お疲れモードかしらん・・・
飴を手に そっと 近づいた。
食事をしている間に、雲は 少し上がったようにも思えたが、
大山山頂は、相変わらずの モヤの中。
諦めきれず 数枚を カメラに収める。
← クリックしてね 遠望する山々 右から烏ヶ山 皆ヶ山 雲を被った大山
夫 ミツは、大山が大好きで、山なんてほとんど興味なかった時代でも
毎年のように 避暑に来ていた。
馴染みのペンションの勧めで、急きょ 紅葉狩りに すっ飛ばして詣でた事もある・・・
「大山は、朝の方が、機嫌がエエんや」
「こっちからの大山が 一番 エエ格好してるで」
ミツは まるで 家族のように 大山を語った。
もし ミツが一緒だったら
今日の大山も 顔を見せてくれた かもしれない。
上蒜山に向けて おミコシを上げる。
山頂までは まだ 200mほど 高度を上げねばならない。
ブナの林を抜け 時折残雪 それのヌカルミと戦いつつ 倒木をくぐり
ようよう 鞍部の分岐にたどり着く。
いつの間にやら 添乗員さんが その場に待機し
「ここにザックを置いて、山頂を究めてきてください」
と 気を利かせてくれる。
ものの5分ほどのキョリ
再び倒木をくぐったり 跨いだりを重ねて、せまっ苦しい山頂 三角点にタッチしに行った。
4人仲良くカメラに向かって ニッ! そそくさと 引き返す。
なだらかな尾根筋 |
ソフトクリームみたい ○○ヤナギ? |
クロモジの膨れっツラ |
槍ヶ峰への階段 |
自前弁当 |
皆ヶ山と烏ヶ山 |
ブナの新芽 パンパン |
上蒜山 記念撮影 |
中蒜山へと縦走する。
道が緩やかに右カーブしているので、先ほど上蒜山を目指した笹原が、右後方にどんどん 開けていく。
展望抜群。
武奈の西南稜を 思わせるスケールだ。
「あ! イワナシ」
笹は強いので 他の植物を食ってしまう と 何かで読んだ。
その笹原に どうして イワナシが群生する???
一つ 二つ 三つ 四つ・・・
浮かれていると、突如 道は 激下りに変わった。
”ぬれた岩 頼みの笹の 頼りなさ”
クサリが張ってあるが、どう考えても 登り仕様で、私たちには役立たず。
地べたに這った鉄クサリを踏めば それこそ 滑って転んで 一大事!
で 慎重に下らざるを得なかった。
目前には 中蒜山の山容
あれを 登り返すのかぁ〜〜
滑り落ちながらも うつむいた花に 目が止まり
キクザキイチゲみたい・・・
と 体を勾配にもたせ掛けて 覗き込む。
けど 何で ピンクなん?
今度は 白・・・
今度は ブルー・・・
いろんな色が 揃ってる。
急坂は まもなくユートピアと呼ばれる笹原になり、
前方に 中蒜山 後方には 上蒜山。
一行は ちょうど 両方の蒜山に挟まった形で 優雅な山旅を 続け・・・
そしていよいよ 中蒜山への上り坂にさしかかれば、後続隊の連なりが ユートピアに たなびき、
その背後には 折り重なる山々・・・
思わずため息が洩れた。
← クリックしてね ユートピアを 振り返る
イワナシ |
急坂下り 正面は下蒜山 |
白花キクザキイチゲ |
赤花キクザキイチゲ |
青花キクザキイチゲ |
カタクリ 蕾 |
振り返れば 上蒜山 |
振り向けば 笹原や下界が |
まもなく 中蒜山山頂 |
道に雪が混じり始めると、いよいよ 避難小屋 そして 中蒜山山頂広場だった。
今しがた 究めてきた上蒜山の奥に 烏ヶ山も覗いている。
一度だけ ミツを駆り立て
クサリに捕まり 烏ヶ山に登った事がある。
岩に目覚めたのは あの頃だったか・・・
烏ヶ山は 地震で崩れて、今 立入り禁止 になっているとか。
記憶が交錯する・・・
スタッフHさんが タッパにどっさりの オレンジを配ってくれた。
山でのフルーツは 本当に美味しい。
分かってて、重いとか、汁が出るとかで 敬遠しちゃうけど。
下蒜山の方をめざして 出発!
今日は 下蒜山には行かない。
スポーツ万能のカーさん ちょっぴり不満そう。
おまけに 下界からは 200人近くの 西宮の女子高生が上がってきて しばし待機。
塩釜への分岐で やっとみんなが揃って 点呼をとった。
まもなく 覚悟の激下り 再開。
下界に向かって まっさかさまに 落ちていく感じだ。
上蒜山に 負けず劣らずの 急勾配。
しかも 頼れる木もなく ヘッピリ腰で ヨタリ ヨタリ
写真撮るふりで しゃがみこみ ホッと 緊張を盗みほぐす。
その間にも みんな どんどん 小さくなる。
Hさんと 花好きのおばさん チーの3人が 最後尾を エッチラ 下っていく。
← クリックしてね 最後の激下り 慎重に・・・
日留神社の小さな祠で やっとみんなに追いついた。
単に みんなが 待っててくれただけ。
まだ 麓まで半分以上もあるな〜
それでも、祠を過ぎると 道は急に なだらかになった。
花柄の短いショウジョウバカマ ツルリンドウの徒長した花芽 目線上のオオカメノキ・・・
みんな ほんとに よく 知っている。
道はまもなく谷筋に入り、いつぞやの豪雨で 濁流と化した荒んだ流れに沿うようになった。
水辺には 植物が多い。
ミヤマカタバミ キクザキイチゲ ヤマルリソウ シハイスミレ スミレサイシン ボタンネコノメソウ・・・
もう 勘弁してよ〜
って思うほど たくさんの野の花が 競い合ってフィナーレを飾ってくれる。
フラさんまでが
「ここ スミレ 咲いとるぞー」
「こっちのほうが デカイぞー」
と、大声で チーを呼びつけた。
最初と同じ植生が 再び現われ始めると まもなく 旅も終焉。
目の覚めるような緑色の草原で 名残の一枚を撮ってもらい
いよいよ 塩釜の冷泉に出る。
冷泉の水をくみ出す人。
野菜 野草 お茶 買い物に興じる人。
フラさんは バスの保冷庫に入れていた 友達の為のビール、自分の焼酎、みんなのバナナ、大福、ゆで卵などなど
片っ端から 配り始める。
バナナは食べきれないで ついに 運転手さんにまで 渡しに行っている。
チーは、好物のゆで卵を、真っ先にいただき ご機嫌 ♪ 余っていたのは 有無を言わせず ザックに放り込まれる。
あ〜あ 借りばっかりが増える・・・
車を運転しない人にとって、多少のリスクを覚悟の上で パックツアーを 軽視することはできない。
今日は そんな ツアーを楽しむ法 を、書くつもりだった。
でも、残念ながら(?) 今日に限って ツアーの窮屈さ、味気なさ・・・
そのどれをも 感じるコトがなかった。
それどころか 嫌な思い一つせずに 楽しめて
さすがのチーも もの申す ネタがない。(!)
無理に 理屈をこねるなら
「ツアー」を意識せずに 「ツアー」に参加できる事が 「ツアーを楽む法」 だ ということか・・・
むろん 周囲の協力なくして それは 成し得ない。
客の立場に立った企画のツアー会社、それを厳選してくれたフラさん 楽しく同行下さった GOさん カーさん
協力的だった参加者の皆さん。
そして なによりも
度量のデカイ 蒜山の山々に 心から感謝 申し上げたい。
中蒜山 記念撮影 |
中蒜山から 上蒜山 奥は烏ヶ山 |
日留神社の祠 |
オオカメノキ 一本だけ |
ボタンネコノメソウ |
名残の草原 |
塩釜の冷泉のフラさん |
ミツバツチグリ |
特徴的な 水車小屋 |
4/24 (日) 快晴
大岩ヶ岳 標高384m 歩行時間(約)5時間40分
なかりんさん さんぞうさん チー 3名
地図・・・・ ← マークが 登り口
・・・・ ← 周囲の広域地図
家8:15→JR塚口8:41→(JR福知山線)→道場9:16
道場9:20→千刈ダム10:00→ダム湖の展望所10:15(5)→大岩ヶ岳登り口10:42→ニセピーク11:05→大岩ヶ岳11:20(15)→東大岩ヶ岳・一本松12:00(昼食)13:00→(砂山尾根)→フェンスの道13:35→朽ちた丸太13:45→丸山取り付き13:50→丸山14:00→突出した岩14;35(25)→車道15:20→廃線跡ルートに入る15:55→(ロープの難所)→赤橋跡16:55→JR武田尾17:05
武田尾17:19→宝塚(一旦 下車)17:38→JR猪名寺18:01→(つかしん)→家18:30
交通費:JR 480円+400円=880円
《低山徘徊の場合》
なかりんさんとは チーが まだHP講座 受講中からのお付き合いで いわば 師弟関係にある。
そんな大先輩から 「大岩ヶ岳へ行きませんか」 の企画が舞い込む。
それに さんぞうさんも加わられる という。
さんぞうさんは自らを 「なかりんさんを山へ 引きずり込んだ・・・」
と、称される 山の達人。
そんなお人と、チーが3回も挑戦して 未だ完結していない大岩ヶ岳〜丸山 ルートが叶うのだ。
こんなオイシイ話が 又とあろうか。
この際 どれだけ 「山キチ」扱いされても、
行ったるどぉ〜
と 諸手を挙げて参加表明する チーである。
予定どおりの列車に乗って
いつになく混雑している道場駅前広場より、ホームページ上のお二人を 探し当てる。
身軽そうななかりんさん かたや どっしりとされたさんぞうさん
人のサイズも 会ってみないと分からない。
トイレ、飲み物用意などを済ませて 駅を左折する。
線路に沿って歩き すぐの踏切を渡って 武庫川の川上へと歩いていく。
左手には、かのロッククライミングで有名な不動岩
「チーさんは お花に詳しいですね〜」
口火を切るのは、なかりんさん。
(詳しいと言っても 程度がある。 コスモスを知らなかったミツには 天才に映るだろうけれど・・・)
と 戸惑いつつ
ふと目線の先に ヤマブキの満開なる様に目が止まり
「あれは、ご存知でしょう〜?」
と、今日は やめておこうと思った事を、早々と やってしまう。
「ヤマブキ」
「あぁ ヤマブキ・・・」
すかさず 花に近寄る なかりんさん。
あっという間に カメラが花に 吸い寄せられている。
さんぞうさんは、カメラを忘れたとかで、ちょっと 残念そう。
ま さんぞうさんは 以前にも来てられるルートだし・・・
台風23号の後、立入り禁止だった千刈貯水場 その真新しいフェンス脇を 抜けて行く。
千刈ダムの手前の橋を右に折れ、川筋をUターン。
まもなく 土手を登る形で登山道に入った。
金網の急坂を登り しばらく ルートに従って 次第に雑木が開ければ
左手に張られたビニール紐を掻い潜っての 小休止。
千刈水源池を見下ろす 最初の展望所だ。
道場駅から 1時間弱。
この辺りなら チーもすでに 3回も来ているので、余裕がある。
「満開ですね〜 コバノミツバツツジ」
「あぁ 見た事ありますわ〜」
「あの白いカスミのような花が ウワミズザクラ・・・」
「あれ 桜ですかぁ〜」
「そうなんですよ〜」
実は これが チーの大失敗だった。
晩春から初夏にかけて 山には白い花が目立つ。
ウワミズザクラも 白いブラシ状の花を 葉の先に咲かせるが、
フワフワ っと 泡立ったように 花穂が立つのは アオダモの方で、モクセイ科 トネリコ属
サクラとは なんの関わりもない。
チーは この山に居る間 ずーっと 「アオダモ」を 「サクラ」 と勘違いし
まるで 「山口さん」を、「竹田くん」 と、読み違えているほどの大ボケをやらかしていた。
人間 でしゃばると ろくな事が無い。
JR道場駅前 |
ヤマブキ撮影中 |
ヤマブキ満開 |
アオダモ 泡立つ風に咲く |
最初の休憩所からの眺め |
マルバアオダモのアップ |
コバノミツバツツジ |
すぐの分岐は直進し ダム湖を見ながら展望コースを行く。(右折すれば 湿原へ行き着く)
前方に尖がった羽束山も 顔を覗かせ始め 今日は すこぶる天気が良い と、痛感。
このまま展望を楽しみつつ アップダウンを繰り返して表示通りに右折すれば
まもなくニセピークを越えて大岩ヶ岳にたどり着く・・・
(私も なかなか 記憶してるもんだね〜)
と、悦にいっていると
「ここから 谷筋を二つ超え 登り返して尾根・・・」
と、さんぞうさん。
(谷筋二つ? そうだっけ?)
地形を見て歩くさんぞうさんは、焦点をポイントに合わせず、地図を上から見るかのように ヌンメリと捕らえられている。
ヒモをピン止めするようなチーの歩行に比べ
さんぞうさんのは、ロクロを回しているような 実態把握型だ。
へぇ〜 山ってそうやって歩くものなのか〜
しばし 呆然としていた。
コバノミツバツツジのピンクと、白く泡だつようなアオダモ(注:ウワミズザクラではなく・・)の中を
ピークに向かって登りつめれば、いよいよ本物の大岩ヶ岳が、眼前に姿を現し
左手には 先ほどの羽束山に加えて、有馬富士もきれいに・・・
大岩ヶ岳に視線を戻せば 連なる東大岩岳 そこから伸びる馬ノ背までも 確認できる。
ここらでちょいと チーにも ロクロ思考ができるかしらん・・・と 試行してみたが・・・
里山低山 とりわけ この大岩ヶ岳は、ルートが枝分かれし、周囲には特徴のないピークがいくつも混在していて
まことに分かりづらい。
最初に来た時は、分岐を見誤り 山頂を右から巻く形で マグレで(!)登頂。
2回目は 正式ルートを取りつつも丸山を発見できず 境野大池から武田尾へと大回り。
3回目は 山頂から向こうへ降りて 東大岩岳 馬ノ背を制覇しつつも、戻るルートを見失い
ヤブコギの末 マッタケ山に引っかかって やむなく前回おなじみ 境野大池を経て道場にたどり着く
という、体たらくをやらかしている。
で、今日が4回目。
この山に来ると、かなりの時間 遊んでもらえる。
というのが、哀しいかな チーの実感 である。
この山のイワレにもなった 最後の大岩を右側から登りつめれば あっさりと山頂到着。
道場駅からの2時間コース 屁のカッパ であった。
しかし・・・
山頂は黒山の人だかり。
たしかに 駅にワンサカおった人間が こつ然と どこかへ消えるわけが無く
しばらく北摂の山々の景観を楽しんでから
ここでの昼を諦めて 正面の急坂から下る事にした。
← | クリックしてね | 山頂からの北摂の山々。 左 羽束山 中央奥 大船山 手元からは千刈貯水池 羽束山〜半周したのは 若ゲの至り |
|
← | クリックしてね | 山頂より南西方面。 三木市 神戸市西区を経て はるかに瀬戸内海うっすら |
倒木に怯まず、東大岩のピークに向かう。
変形五叉路は、直進してすぐを左へ 表示で言えば「玉」を目指す
黄色のビニールテープ「さわなり」を無視し、左 数本のテープ巻きつきのある木の方に進む。
「この辺りは チーさんの庭ですから」
と、さんぞうさん。
ちょっと、耳が痛い。
一方 待望の(?) 悪路に大ブレイクのなかりんさん
倒木くぐり、スミレ撮影 まことに大忙し・・・
想像を絶する かわいい人(失礼!) である。
よくぞ、腰を治して お誘い下さった。
再度のテープに従えば まもなく尾根に出て 東大岩(仮称)のピーク。
その先の激下りに耐えれば、いよいよ 馬ノ背 到着 \(~o~)/
キリの一本松まで渡って お昼にする。
ニセピークより望む 有馬富士 |
山頂直下の大岩を 登りつめる |
山頂到着 |
お先に下りて 振り返る |
変形 五叉路は 真中の道を |
これに従わず 左のテープ路を取る |
なかりんさんの 倒木くぐり |
なかりんさんの 花撮影 |
馬ノ背を渡る 実際には 数本松 |
愛妻弁当のなかりんさん.。
さんぞうさんは ビールが何よりの楽しみ といったご様子。
チーも いつもの自前弁当を広げる。
まもなく 数人のパーティが、追いかけるように狭いピークに わっさわっさ やって来た。
おいおい! って感じだが、
チーたちも 初対面ならではの楽しい会話や 大岩ヶ岳を眺めてのお食事で、さほど気には障らない。
強いていうなら アオダモとは別の白い花が 何種類か咲いているのに目が行く。
あれはガマズミか? それはカマツカ? こちらは 家にあるザイフリボクにも似ているが・・・
ひとり ブツブツ・・・
パーティの姿が消えてから おミコシを上げる。
東大岩岳に上り返し 大岩ヶ岳には戻らず 直進ルートを取る。
ここは前回 迷い込んだルート。
見覚えのある ピークの鉄杭、砂山の尾根筋・・・
ただ あの時は すこぶるパニくっていた。
で、右手の崖を下ろう下ろうと、焦り・・・
なんだ! そのままハゲ尾根を直進すれば、難なく谷筋ルートに 合流できたのだ〜
タネ証しが分かれば そうかいなぁ〜 で済ませられる。
まぁ、過程がオモロイ という事も あるのだけれど・・・
フェンスの道に出くわして右折。
木の橋、朽ちた橋 2つを渡れば、いよいよ丸山の下に達した。
前回は ここが「マッタケ入山禁止」で、無念の敗退だった。
沢筋を暫らく辿り 丸山登山口を探す。
前回 登頂済みのさんぞうさんでさえ、どこだったか とちょっぴり不安げ
「しっかりネ〜!!」
橋を渡ってから5分強。
とてつもなく長く感じられた空白の時間を過ごし、やがて左手に赤テープを見いだした。
断っておくが 丸山という山自体は 何の変哲もない。
チーが敬愛する先輩 「ネンジ」 と初めて会った時
「丸山を探してるんや」
と、言われた事に端を発している に過ぎない。
大した展望もない山頂からは 六甲山最高峰だけが、目線の高さに望め
紅白の棒が、象徴的に 立て掛けてあるのみ。
あくまでも個人的な趣味の世界である。
縦走できないので 再び砂の急坂をヒーヒー下って 沢筋に戻る。
下りピンチのチーが 背後でズベッ! と やる度に さんぞうさんは気遣いの目線をかけて下さる。
ありがたいやら 恥ずかしいやら・・・
もう エセ・ハイカー バレバレである。
チーの手前弁当 |
一本松から 貯水池を |
東大岩ヶ岳からの 大岩ヶ岳 |
コバノガマズミ |
ザイフリボク |
カマツカのような・・ |
ハゲ尾根の向こうは 六甲山系 |
朽ちた橋を渡る |
丸山 取り付き |
丸山登頂の 証拠写真 |
川下川ダムの分岐を見て、かつての記憶が甦る。
あの日 ネンジは
「川下川ダム方面は、危険なので、このまま道場へ戻ろう」
と宣告し 東山橋ルートを辿った。
今日は さんぞうさんが先導下さるので 川下川ダムへと向かう。
右手 青空に映える尾根の鉄線が 一瞬 チーを呼んでいるようにも思えたが
なかりんさんの行程表に鉄線尾根ルートは無く、したがって今回はパス。
ティータイムの場所目当てに 左折。
道はまもなく尾根伝いになり、人ひとりが乗れるくらいの岩
その突先に飛び出した。
「ここで 休憩!」
満場一致だった。
岩フレンズのなかりんさんとチーは、変わりバンコに岩上でポーズを取る。
ふらつくと谷底まっさかさまの岩 その上で なんと! かかしポーズをとる なかりんさん。
写す方がビビってしまった。
突出岩からの 激下り。
フェンスの道
まもなく沢を渡って 立入り禁止の看板から 立ち出て(?)車道に出る。
昔、やまぼうしさんのHPで読んだのと、同じ光景だった。
車道を歩いて、川下川ダム湖を越え 崖崩れ現場を恐る恐る抜け
JR線が見えたら ガードレールを乗り越えて河原に降りる。
その間 キジムシロ、ジュウニヒトエ、サルトリイバラ、白スミレ?・・・
春の観察会は続く。
と 突然 なかりんさん
「あ! あそこ 青い花が・・・」
車道脇の草むらに 可憐なホタルカズラ
よくまぁ あんなもの見つけましたね〜大。
(どうやら もう完全に 嵌まってはる みたい・・・)
「まもなく 難所です」
さんぞうさんの言葉に 一瞬 緊張の糸が・・・
しかし道ばたには 川が運んできた肥沃な土壌の産物 ワンサカ。
オオバタネツケバナ、カキドオシ、オオイヌノフグリに似たゴマノハグサ科のナニガシ・・・
どれもこれもチーの知っているサイズより 数倍デッカイ。
参ったなぁ〜 自由時間 欲しいし〜
ロープの難所は 「チーさん お先に」 のご指名を受けて エッチラ登り すばやく覗きこむも
二番手さんぞうさんは すでに 登り終わられ
せっかくなので 三番手のなかりんさん その名も岩場キラーの
華麗なる登りっぷりを ほんの一瞬ですけど・・・
ご披露しますぅ〜〜〜 クリックしてね → (後は画面の左 「メディアの×」で消去 HP画面クリックで お戻り下さい)
声の出演 : さんぞうさん と チー でした。
川下川ダムへの分岐 |
あの尾根筋に 出たかった |
なかりんポーズ 決まった!! |
サルトリイバラ |
ホタルカズラ なかりんさん発見 |
アリアケスミレ? |
岩場を伝う |
豊満な カキドオシ |
23号台風の傷痕は、川面から10m近い木にぶら下がったままの バケツやらボロ布からも計り知れ
究めつけは コース最終版の 紅葉館に掛けられた赤橋が
向こう岸から激流に切断されて 此岸に激突したまま 放置されている地獄絵図・・・
「いやいや おかげさまで念願達成! 何から何までお世話になりまして・・・」
「いやぁ〜 チーさんにこそ 花の名前をたくさん 教えていただいて・・・」
「いえいえ ほんの嗜み程度〜 また 秋になったら ムベの収穫に参りましょう。アケビみたいに食べれますし・・・」
と、しっかり 「アケビ」を「ムベ」だと、お教えいたし
帰宅してから 気づいて あっちゃ〜 (>_<)
さんぞうさんが昨日 収穫されたチーの体重ほどの量のタケノコ
そのおすそ分けを、いみじくも頂戴し
アケビの事は もう このまま 黙っといたろ かしらん・・・
と 盗っ人タケだけしく 言い逃れに窮するチーである。
ドウダンツツジ |
ねじ曲げられた赤橋 |
まもなく武田尾駅 |
アケビの花満開 |
4/30 (土) 晴
六甲山 高山植物園 標高約890m 歩行時間(約)4時間50分
Mちゃん ミツ チー 3名
地図・・・・ ← マークが 登山口
家8:00→(コンビニ)→阪急塚口8:24→岡本8:39→JR本山駅前バス停8:47→渦森台バス停9:03
渦森台9:05→(西山谷)→最初の滝9:30→(戻る)→天狗岩南尾根と合流10:15→天狗岩11:10(5)→(神戸ゴルフクラブ)→高山植物園東入口11:50→植物園内 休憩所(昼食・ミツと合流)→世界のサクラソウ(K先生の講義と園内案内)16:05→(瓢箪池)→高羽道へ16:40→油コブシ17:10(10)→車道17:40→六甲ケーブル下バス停17:50
バス停17:51→阪急六甲18:08→塚口18:35→家18:45
交通費・・・阪急220円+260円
神戸市バス 200円×2=400円 阪急六甲〜六甲山上 の場合
計 880円
高山植物園 入園料 600円 (100円割引)
【たとえば 人を山に 案内する とか・・・】
「六甲は初めて」 という Mちゃんを、高山植物園での「イベント講座」に託(かこつ)けて 渦森台〜六甲山 ルートにお連れする。
夫 ミツは 4日後の登山を控えて(?) 今回は、バス利用の山頂参加のみ。
で、チーは気ままに 二人のためのルートを練った。
妥当なのは 天狗岩南尾根。
でも、せっかくだし 西山谷の「堰堤越えもチビッ と」 と しけ込む。
バスで登山口まで登って 仙杖谷の河原。
のっけから急登。
「ね! あそこの堰堤は、よじ登れないので、右から巻くのよ」
と エキサイト・・・
堰堤そのTは、難なく通過。
続きまして 堰堤そのU。
しかし、かなりの急登のザレ場。
ガサツに登って堰堤Uの河原まで ようよう降りた。
やれやれ
いきなり予告なしに 急斜面に挑んだもので、Mちゃんを汗だくにさせてしまったし・・・
「この先に、ちっちゃな滝があるんだけど、どうする? もう良いか・・・」
ハナから 西山谷なんぞを究めるつもりは無かった。
Mちゃんは チーよりも健脚だし 経験も豊かで フットワークは信頼に足る。
だけど、問題は チーの中にあるのだ。
自分ひとりなら「何とかなるだろう」ルートも
人を案内するとなれば、ずい分と勝手が違う ものだ。
歩行に気遣いが交じり、「ドジってはならない」 という気持ちが かえって自分をも追い込み それが裏目に出たり・・・
で、今日のところは すんなり引き返す。
が、それが なかなか難し・・・ かったりする。
西山谷は、けっして 下山には使ってはならないルート らしい。
なるほど 登ってみれば「納得」できる。
しかし、まさか しょっぱなの堰堤で、それを「納得」するとは 思っていなかった。
引き返しつつ エスケープルートは無いか? 下らずに戻る法はないか?
と、横着を決め込んで キョロキョロ。
ま それは元がヤブの西山谷なので ルートは探せば あるある!
で、そっちへ抜けては行き止まり、
あっちへ抜けては けもの道。
ついに
「あの下の方に見えてるの 道だよね〜」
と、10mほど下を 指差すのに
「いや〜 私 もう どこをどう歩いてるんだか、わかんなくなっちゃって〜」
というMちゃんの当惑を、耳にし
愕然!!
今ごろになって
「自分は今 大変な事をやらかしてる・・・」
という事に、ようよう気づくチーである。
まぁ 今回は、高々15分ほどの距離を右往左往していたわけで、
崖も向き返って 死ぬ気で滑り落ちれば ルートに戻る保証もあり ある程度の度胸を決めこんで エイヤ〜
これも いつも自分がやっている事 ではあるし・・・
しかし、大切なお客様をお迎えして選んだにしては、甚だ失礼千万。
これじゃあ まるで 勝手口から いきなり台所で入れたようなもので
橿原市から 遠路はるばる来てくれたMちゃんに、
わざわざ踏んでいただくルート ではなかった。
と、深く反省・・・
西山谷に入ってから 1時間5分。
天狗岩南尾根の正規のルートに戻って、天狗岩までが 1時間。
バスで一緒に降りた 子供連れのファミリーが、天狗岩でお昼を楽しんでいる所にさしかかり、
「あれ〜 このおばちゃんたち 一体 今まで 何してはったん だろう〜」
という視線を一斉に浴びるような 恥ずかしいマネだけは、自分のボケ封じの為にも、
今後 一切 慎まなければ ならない・・・
と肝に銘じる 今日この頃である。
西山谷 最初の滝 |
堰堤上の Mちゃん |
マムシグサ この時期多い |
コバノミツバツツジの トンネル |
天狗岩のMちゃん |
フッキソウ 草ではなく 低木の一種 |
キランソウ 右隣と親戚 |
ジュウニヒトエ |
アギスミレ またはフモトスミレ |
ニョイスミレ わんさか咲いとる |
【K先生 という人】 ・・・ 高山植物園 本日の講師
特に取り立てて 紹介するつもりはなかったのだけれど、
本職(?)は 植物研究家で、知る人ぞ知る 日本屈指のプランツハンターだが、先生は人にそう呼ばれる事を好まれず、
自らを 「東アジア○○植物研究会 主宰」と、名乗られている。
たしかに 東アジア(日本を含む)の植物への造詣が深く、中国奥地には毎年 何度か訪中。
兵庫県三田市郊外の自宅には、
四川・雲南省などの高山帯に咲く植物が咲き乱れ、春にはオープンガーデンで お庭を一般公開して
もちろん 誰しも 電話一本で 気軽に見せていただく事ができる。
「やっぱり 三田は涼しいから 高山植物も咲くわねぇ〜」
と、誰かが言えば
真夏に50℃以上の炎天下と化す 「大阪国際空港」の屋上ガーデン にも 高山植物のガーデンを あっさりと 作ってしまった。
大阪鶴見の花博、淡路花博などで 中国雲南省や高山植物の展示を手がけられた他、
日本有数の植物園、花パークの監修 にも携わっておられ、
ここ 六甲高山植物園の花は、先生のお宅のお庭から あぶれ出て 回されて来たものが多数・・・
とまぁ これだけ書けば この人 どれだけ偉いおっちゃんか・・・
と、思われる向きもあるだろうが
アニはからんや ご本人は いたって繊細で、気さくなお方。
草花は元より、人への気配りも、ハンパではない。
だからこそ、チーのような ちゃらんぽらんでも 先生のオッカケが許されているワケなの である。
本日の講義は
「日本と世界のサクラソウ」
先生が世界各地で見てこられたサクラソウを 如実に紹介される。
すべて 先生ご自身が、実際に足を運んで撮って来られたサクラソウ のスライド写真(膨大な量)
それの観賞会だったので お客さんは、もう 見てるだけでヘロヘロ〜
休憩をはさみましてぇ〜
元 ここの職員だったお立場より 園内散策と、園内植物の変容にまつわる秘話。
と とーっても とーっても 盛りだくさん。
よくぞ ここまで体力を温存しておいて 良かったわ〜
と、ホッと胸を撫で下ろすチーである。
では 自らを「園芸会の常識人」と称されるK先生の 園芸にまつわる格言を ホンのちょっと ご紹介。
☆ 「趣味の園芸」に象徴される 関東の園芸法は、関西には通用しない。
☆ 赤玉土は悪玉土 腐葉土は不要土。
☆ 家を作るなら家の設計よりもまず 土を入れ替えろ。
☆ 公園緑化用の樹木を、自宅園芸に持ってくるような植木屋を信用するな。
☆ 日本では「ビオトープ」を作っても、2年目にはゴミになる
☆ 虫は摘まんで駆除すべし。
☆ 自宅に木を植えるなら、一生、自分が付き合える木を厳選せよ
☆ 下品な色の園芸植物で 家の品を落とすな。
☆ ガーデニングとは、花屋に売っている草花を買ってきて、庭に植え込む作業ではない。
せっかくなので、高山植物園や その周辺に咲いていた花を、いくつか紹介します。
ミズバショウ |
オオバキスミレ |
ユキモチソウ テンナンショウ属 |
キバナイカリソウ |
ヒマラヤのシャクナゲ |
ただいま満開 チングルマ |
シラネアオイ |
中央の白い服 k先生 |
サクラソウ ダブリュール |
結局 ケーブルで降りようかと言っていたミツも、記念碑台(六甲山頂)のバス停付近までご一緒に・・・
と、言いつつ 高羽道を、油コブシ経由で下山。
Mちゃんは、うちの4倍近くかかる復路を、愚痴一つこぼさず 8時過ぎに帰着して
「楽しかったよ」 メールをさっそくに よこしてくれた。