〔鹿島槍ヶ岳 その2〕

10日(金曜)

種池山荘5:50→爺ケ岳南峰6:55(30)→中央峰→冷池山荘9:15(休30分)→布引岳11:10
→鹿島槍・南峰12:15(昼25)→北峰13:15→南峰13:55→冷池山荘15:35

冷池(つめたいけ)山荘 泊

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明るくなるのを待って 外に飛び出す。
『ご来光』なら、45分は 歩かないとダメらしい
とにかく、立山だけでも見よう

何度も小屋を 振り向いて
背後に構える立山の広がりを しげしげと確かめる。
あの立山から一年、、、こんなに近くに来てるんだ。

太陽は、鹿島槍の右手から上がるのか?

小屋 立山連峰 鹿島槍ヶ岳


三脚立てる おっちゃんに混じり 朝焼け空を
そして
朝日に染まっていく立山を 撮ってみる。

立山も剱もどんどん赤らみ 片時も目を離せない、、

5時半くらいまでなら 朝食、待ってくれますよ。
でもねぇ、、
しぶしぶ戻る 道すがら

「初めてで これだけ見えれば 上々ですよ ハハ、、」
とか誰か、、

「へぇ? 何か 見えるんですか?」
「八ヶ岳に南アルプス 真ん中は富士山ですよ。」

ゲーーーっ! 富士山!

えーらいこっちゃ!
おーい 何やってんねん! 寝とるバアイか ミツぅ〜〜

ダーーーっ!

全速力で 小屋に戻って
「おぉ! おぉ! そこにおったか! ふっ、ふっ、富士山がぁ〜」
「そう さっきから 撮ってるよ、、、あなたにメールしたんだけど 届かない、、」


赤らむ・・・ おぉ!
立山連峰 種池山荘 立山 八ヶ岳 富士山


準備を整え いざ出発!

今日は、爺ヶ岳 冷池山荘を経て 鹿島槍を究めます。

さっきの立山展望台(仮称)を過ごし
ゴロ石踏んで 凛々しい爺ヶ岳へ 一歩ずつ登っていく。

振り向けば立山が
向かう先には鹿島槍、、、その双耳峰が
爽やかに朝日を浴びて

富士山も まだまだ健在
(^_^)v

それの右手に見えだした、、、あの尖った山並み、、、
あれは 槍? みたいな、、
(゚.゚)
槍だぁ〜 槍(ヶ岳)が見えとるぅ〜〜

\(^o^)/

何度も 何度も 槍を撮り(笑)

僅かに咲き残った シャクナゲや ミヤマダイコンソウ

その間をガシガシ登って 爺ヶ岳・南峰まで。

正面には、これから登る爺ヶ岳中央峰、北峰、、、さらには鹿島槍への稜線が続いている

ザックを下ろし
さぁ ゆっくりと 展望を楽しもう!



立山連峰 双耳峰
爺ヶ岳へ  爺ヶ岳南峰より鹿島槍 槍ですわ   左端 鹿島槍ヶ岳 


一旦下って、爺ヶ岳中央峰へと 向かいます。

斜面のザレ場にロープが張られ、植物保護、、、と物々しい。

あっ コマクサか、、、コマクサの群落
斜面一面 結構な数、、、咲き残って くれてたみたい。

コゴメグサに、チシマギキョウ、、
花も次第に増え始め

中央峰から 鹿島槍、、着々と 近づいてる、、って感じ♪

右手奥に うっすら霞むは、火打山など妙高の山だろう、、

左に立山、右手にアルプス その名だたる山々
に 見守られ、
また一歩ずつ 鹿島槍への道を行く。


爺ヶ岳のコマクサ 妙高の山々 ←ミツ
中央峰へ 中央峰にて 左手に連なる 立山連峰


爺ヶ岳北峰は 踏み跡が薄いので、
登らずにやり過ごし、、このまま 冷池山荘まで、行ってしまうことにする。

イワツメクサにウサギギク
再び始まる 花街道

ゴゼンタチバナ、エゾシオガマ
何ちゃらツメクサとかも、群生している。

今、8時半を回ったところ。
鹿島槍に ガスがびみょ〜に かかりはじめて、、
(^_^;

小屋の手前 赤岩尾根(大原谷)へと下る分岐
その周辺が スパット切れ落ち
もしや
あの痩せた ナイフリッジを渡るのかぁ〜
ヒヤリ♪


イエイエ
(^_^;

実際には 左のシラビソ樹林帯へと 大きく巻いて
小屋の前に出るのです。

ガスが、、、 おっと 崩落! ヒヤリ♪
鹿島槍へ チシマギキョウ 大谷原分岐 


冷池山荘 着 9:15

受付を済ませ、燃料補給し、身軽になって、、
さぁ 一路 鹿島槍へ 向かうぞ!

まだ朝なのに、早くもガスが、グングン押して
気持ちばかりを焦らせる。

あぁ
クルマユリにチングルマ、アカモノ、キンポウゲ、イブキトラノオ、たで科の類、、
もう 参ったなぁ、、

花の多さに 翻弄されて、、
 (^_^;

ハイマツの斜面をジグザグに、喘ぎ、喘いで

ただいま標高2600mあたり

酸素だ! 酸素。
念のため、食べる酸素で 気合を入れよう。
(^O^)/

鹿島槍へ クルマユリ 立山連峰 布引岳


布引岳へ 立山 イブキトラノオ


布引岳 11:10

イワオウギやツメクサの白、チシマキキョウの青、タカネバラの赤 などなど
色とりどりに見守られ 
鹿島槍へとあと一歩! ついにここまで こぎつけた。

なだらかな立山側とは対照的に、スパット切れた長野側
(非対称山稜)
その長野側から ガスがどんどん押し寄せて、、
それを、稜線が むんずと捉えて 跳ね返す!

ガスは尾根を越えれない、
それでもガスは どんどん上がって、、
あぁ
ガスと尾根との壮絶な闘い

頑張れ尾根! 頑張れオネエ〜!

(^O^)/

ガスが・・・ 雷鳥! めざせ山頂! 無事!
鹿島槍・・・ 鹿島槍・・・ 鹿島槍・・・ 鹿島槍・・・ 


鹿島槍ヶ岳 登頂 12:15

ガスは一寸だけ 北峰、五竜への 険しい稜線をちらつかせ
再び 厚いベールに隠してしまった。 

「北峰は 往復1時間ですから、、是非 行って下さいな」

さっき すれ違った人にかけられた言葉を、思い出す。
「あなた 行かないよね? オニギリ食べたら、私 ちょこっと行って来る!」

12:40
北峰に向け、切り立った斜面を 慎重に下っていく。
この先 何が待っているのか
ガスガスで
見当がつかないけれど、、

岩をつかんで、すき間を縫って とにかく鞍部へ
どんどん下る。

振り返りザマに 鹿島槍の凄まじい絶壁を 見上げる。
 
ハクサンイチゲ タカネ、ミネウスユキソウらが
雪渓とのボーダーで 岩場にへばり付き あっけらかんと咲いている。

こんなところに咲くなんて、、

這いつくばって 必死のパッチ(笑)

五竜から来た人とすれ違った。
「大変だったでしょう?」
「難所は、キレット小屋からこっちのみですからね、、」
ふーん(゚.゚;

五竜への分岐を過ごし、いよいよ北峰山頂へ 最後の急登。

食事して、なおかつ空身
なのに
なんでこんなに しんどいんか、、、

心を鬼に ただ坦々と ガスの中へ、一歩一歩登りつめ、、、、

北峰山頂 13:15

誰もいない。(゚゚;

表示だけ撮って そそくさと下山。

約束の1時間を 5分ほど過ぎている。
ミツは心配してるだろう。

おーい!

鹿島槍への絶壁を見上げる

 大丈夫だよぉ〜 (^O^)/

わっさわっさ わっさわっさ

ハハハ
心配なんかしてなかったよ。

ちょうどそっちに下りる人がいたから 覗きに行ってみてただけ、、

;^。^*\(ー。ーメ コンチキショ〜


八峰キレット (五竜へ) 北峰へ 鹿島槍 北峰 歩いてきた道
鹿島槍 北峰 梅干オニギリ(お弁当) 雪渓 ハクサンボウフウ 振り返れば鹿島槍

 
小屋に着いたら 3時過ぎかな。
そのうちガスも 上がるだろうし、、

夕焼けとかも 見に行けるよなぁ きっと。

もぉ
どこまで行く気やねん このオバハン!

トウヤクリンドウ 剱岳に沈む、、、
おかえり〜鹿島槍 ハクサンイチゲ 冷池山荘にて

 
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