【五色ヶ原】
8月7日(木)
室堂山荘6:20→浄土山→獅子ヶ岳→ザラ峠→五色ヶ原山荘13:40(散策)
五色ヶ原山荘 泊
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8日(金曜)
五色ヶ原山荘5:40→獅子ヶ岳→浄土山(富山大研究所)10:00→ 一ノ越→室堂山荘(散策)
室堂山荘 泊
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5時起床、同室のカップルはすでにお出かけ、、朝の散歩か?
6時の朝食が待ちきれず、少し早めに食堂へ、、食べ終わったその足で、そそくさと宿を発つ。
露に濡れたチングルマやイワオトギリが、、昨日よりも生き生きして見える。
さすがの室堂平も、朝は静かだ。
イワイチョウ、ツガザクラ、、たくさんの花たちに迎えられながら、大好きな浄土山へ
ぐんぐん高度を上げていく、、
分岐まで来てザックをデポし、展望台に直行、、ここからも今日の五色ヶ原が見えている筈、、まずはそのご機嫌伺いに、(^^ゞ
ガスりやすい展望台も、早朝ならば、、
ハハ やっぱし 当たり(^◇^)v
美形の薬師岳、、その手前には今から行く桃源郷のような五色ヶ原の台地、、、、その縁がポッカリえぐれて立山カルデラ
ずずぅーっと見渡せ ばっちぐぅ〜(^_^)v
おっ 槍も笠も見えてるやん!、、ミツも来ればよかったのに、、
五色ヶ原 薬師岳 |
分岐から雪渓を渡って浄土山への岩だらけ、、きつい登りに取りつく。
今日は重いザックを背負っているので、気を抜くとバランス崩して転落するかも、、、慎重に。
10分もよじ登れば、薬師岳や五色ヶ原が、再び見えてくる。
岩陰に咲くダイモンジソウやツマトリソウも見逃せなくて、、ちょっと忙しくなってきた。
ふと、いつの間にかミツが私を追い越して、、頭上をエッサホイサ、、落石とかあかんでぇ〜 (゜-゜;/
浄土山まで登りきったら シルエットになってっるスバリ岳、針ノ木岳を確かめて
南峰へとまわり込んだら槍ヶ岳、、笠ヶ岳
振り向くと剱岳、、その手前には別山、真砂岳、、、雄山と、立山の秀峰が連なってるなぁ〜〜
やったね! 展望 ヽ(^o^)丿
富山大の研究施設を通り越して、、五色が見えるとこで ゆーっくり休憩しようね、、、(^_-)・☆
そろそろ発とう、先は長い、、と、まずはザレ場の下りです、、
左に聳える厳つい龍王岳、、、へは登らずに、その山腹を巻いていく。
槍の左手には大天上ヶ岳なども見えているのか、相も変らぬ花群落、、、立ち止まってばかりです。(^^ゞ
眼下に雪渓が見え出して、、あれを渡るのかなぁ 横を抜けるのかなぁ? と、眺めていたら、、下からミツが
「花ぁ〜 すごいいっぱい!」
とか、喚いてますんで、、ハイハイ 今 行くぅ〜〜
激下りをものともせずにガンガン下ると、イワツメクサのブーケ、、にはじまり、次から次へと花、花、、花
重いザックのことなど、もうすっかりどこかに飛ばして(!) 無我夢中で花を撮る。(^^ゞ
ようよう鞍部に下り立ち振り向けば、、あーんな上から下りてきたのねぇ。
ってな龍王岳が、ピナクルに天を突き
やぁまぁ、あのテッペンは、巻いたのですけどね (^^ゞ
さて、お次は鬼岳の「雪渓」か、、と向き直り、もうだいぶ融けてるよね?、、いったいどこが難所なの、、と
不安げに見やっては またまた花にも時めいて、、(笑;
ミツがガレた岩場の陰になったきり、なかなか現れない、、と待ってたら
どうやらそこが、鉄梯子になっていて、そのすぐ下が急斜面 難所の雪渓、、ここかぁ、、
期待のロープ、、とかは特に無く(-。-;
しゃぁないそれではっ! と、気を取り直して靴底のエッジを立てて一歩ずつ、、慎重に、、
そこを越えても雪渓は、まだ波打つように続いていってる、、ただ傾斜は、もうかなり緩んでるみたいで何とかなりそう、、
よし、今度は私が、トップを代わる。
行くぞ、とばかり威勢よく、踵から踏みこんで バッシバッシと雪面に杭打つ感じに食い込ませていく、、
雪渓 第2段 クリアー!(^O^)/
と
と、その瞬間、バリッ! 鈍い音がして
うわぁ〜〜
\(@o@)/
こわごわ目を開けてみたら、顔からドベっ、、雪上に突っ伏していた、、(>_<)
雪渓と岩の境の雪が緩くなってて どうやらそれを ミゴトに踏み抜いたみたい、、
、岩角に左膝を少しぶつけてる、、
大丈夫?
うん、、ゴメ〜ン 大したことない、無傷(?)だし、、やっぱ コケ方がプロなんだ
と
笑って見せたが、その後に続く 雪渓渡りが めっちゃくちゃ怖かった、、(−_−#)
雪渓を越え、鬼岳東面に出ると、それはそれは見事なお花畑だった。
途中に木道を渡してあるところもあり、
またここでも 足止めをくらって、、ザックのままでしゃがみ込み(^^ゞ
振り向けば、龍王岳、、その向こうには立山山上の、雄山神社も見えている、、
谷へと誘い込まれそうなスロープにも、白花がびっしりと咲きあふれ、中に点々とハクサンフウロやクルマユリの赤も際立つ。
実のところ、五色途上で、これほど「花まみれ」 になるとは思ってなかった(^^ゞ
振り向けば |
まだ行けるよね、、と、鬼岳東面Uを越え、獅子ヶ岳への登りにかかる。
こちらもきついゴロゴロ岩の容赦ない登り、、
その斜面には、メタカラコウ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲなどが群れていて
眼下には黒部湖が、、その向こうにはピラミダルな山々も、、
けど、、
五色の小屋はまだ見えない、、(−−;
高度をあげると立山カルデラの下方から、どんどんガスが伸してきているのが見えた、、
越えてきた稜線や鬼岳にもガス、、正面には待望の五色の端っこが、ようよう見えてきたけれど、、あぁ、、こっちにもガスだ、、
薬師なんて、もうすっかり隠れてしまった。
そういうこともアリだよね、、と、気を取り直して
チングルマやミヤマキンバイのお花畑で座り込んでお昼にした。
※ | ||
一息ついて、荷は軽くなったけど、体の方は重くなり、(笑;
さて、これからザラ峠への激下りだけど、、いったいどこがザラ峠?
目をころして見ても、ずずっと下まで「ガス」が立ち込め (/_;)
しょっぱなにあった「鉄梯子」に脅されて、ハイマツやウラジロタデが茂ってる、ザレた激斜面を、
これが道なの?とおぼしきジグザグを、、恐る恐る、、とにもかくにも下っていく、、
時折 さ〜っとガスが流れて、めざす下界は まだ ずーーっと「下」ですよぉ、、と、教えてくれて、、
その道ばたで雷鳥さんペアが 通せん坊して、こっちを睨んで、、にぃ〜(^_^;
ふと目を上げれば20名ほどのパーティが、ぐんぐんこっちに迫ってきていた。
むむ ものすごい圧迫感だ、、(+。+;
※ | ||
この『ザラ峠越え』は、戦国時代、佐々成政が秀吉に寝返った家康の真意を質(ただ)すべく、激冬の頃に越えたという、、
なんちゅう無謀、、なんちゅう人や、
しかしながら(?)私らは、その途上でついにメゲて トホホ(^_^;
ジャコウソウの群落で 「よっこらしょ」 あのパーティには、先、行ってもらおか、、
ふ〜っと ガスが上がって、眼前に赤茶けた岩壁がドーン!
おぉぉ ここがザラ峠ですやん、、(゜_゜;
パーティも、すぐ先の鞍部で休んでおられましたわ。
イブキジャコウソウ | ※ | ミヤマコゴメグサ |
この斜面を登りきったら「五色」よね、、もうちょっとだよね、、着いたらお茶よね、、
と
気をふるい立たせて最後の上り坂、、むっちゃきつい上り坂。
だって、さっきの下りを登り返しているんだもん、、なぁ
岩のすき間のコゴメグサ、イワギキョウなど愛でながら、まだかまだかの上り坂、気の遠くなるような上り坂。
やっと台地の縁に着き あっ 小屋だ! と青い屋根。
いや、あれはヒュッテの方です。
※ |
木道を渡り、これさえ越せばの上り坂、、、、チングルマやらハクサンコザクラ、、
撮りたいけれど後にするわ、、
この期に及んで、ザックがモーレツに肩に食い込んできて、膝もガクガクしはじめてて、(^^ゞ
ようよう正面に、待望の五色ヶ原山荘 赤い屋根が見えはじめ、それを何度も被写体にして、
されど、なかなか着かない その赤い屋根
たまに振り向き、ミツと例のパーティとのレースを高見の見物、でもするか、、、ニタッ(^v^)
13:40
やーっと小屋です、、、着きましたぁ。
前の広場では、ビールケースを椅子代わりにして、オジサンたちが宴会中
・・・あたり一面 チングルマ・・・
なんて贅沢な酒盛りやろか、、、私らも、早く寛ごう。
夕食までに、まだかなり時間があったので、五色ヶ原をぶらぶらしました。
いつの間にかガスも上がって、北アルプスを背景に咲きあふれてる花たちが、ようこそここへ♪
と
迎えてくれてるようでした。
※ |
翌朝8日は、「神秘の夜明け」になる、、という、五色ヶ原でのご来光♪
なんと! それをお部屋の窓からご鑑賞、、というリッチなチャンスもいただいて、
さてさて
帰りは登りになるか、、いったいどれほどかかるのか、、ってな 昨日の逆コースを室堂まで、、
でも
気を張ってたからか、晴れ渡ってたからか、予想以上に早く歩けて余裕で戻って来れまして、、(^_^)v
花をあまり撮らなかった?
「や! やればできる、、」 を またまた実証してしまったかもね \(^。^メおいおい
というわけで 風景は前日と同じなので、、
復路はちょっと趣向を変え スライドショー、、、ということに。
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