【屋久島 その3】
6月5日(金) 雨のち晴れ
・・・宮之浦岳・・・
マピオン地図・・・・・・・・ | 地図上の 「+」 が 宮之浦岳 |
民宿4:00→淀川登山口5:00
登山口5:45−淀川小屋6:30ー小花之江河8:25−花之江河8:35−投石平9:15(30)
宮之浦岳11:10(55)12:05−投石平13:30(10)−淀川小屋15:20(10)−登山口16:45
登山口17:25→民宿18:45
今日も3時半起き、夜明け前に表へ出る。
「雨、パラパラ降ってますね」と、おばさん。今日はおじさんも見送りに出てくれた。
予報では9時頃には止むと云ってる、大したことはないのだろう。
昨日までと同じ道を上がって、今日の登山口はヤクスギランドのさらに奥まで車で上がる。
道マチガエた?
と、思ってた頃、ようよう淀川登山口に到着、5時。
数台の駐車スペースに、早くも車がびっしり、、その間に車をねじ入れて、ホッ。
とりあえず朝食。
未だ降りやまぬ空を見上げ、スパッツはつけた方がいいわ。
5時45分 他の人に押されるように出発。
淀川小屋までは遊歩道らしい。
のっけから杉の巨木や切株。
まだ先が長いのに、こんな曇天、一蹴やで! と、目いっぱい、はしゃいでみせたり、余計に疲れたり、(笑)
花も緑もしっとり濡れて色鮮やか、シャクナゲの木も、予想外に多いようだが花はない、
やっぱり今年は裏年のようだ。
フタリシズカ | サクラツツジ |
45分ほどで淀川小屋。
雨は小降りになったが、高木からの滴がポタポタ、観念して雨具を羽織る。
「淀川」の橋を渡る。
水が透き通ってる、、、これが「淀川」とは、信じがたい。(笑)
だから「よどごう」と読むのだそうな。
ここからいよいよ急登になる
昨日の疲れか、体が重い。
老木に宿るシャクナゲ発見!
濃いピンクが、点々と木の間を彩る。
o(^−^)o
シャクナゲ好きのグループと、前後になって花の撮り合い、探しあい。(笑)
いつの間にやら雨も止んでる。
きっと、雨具、脱いだら、また降り出すんだろうけれど、(笑)
そろそろ高盤岳展望台があるはず、、と、左側を気にしていたら、木々の間にデカイ岩が乗っかる滑稽なピークがチララ。
あれかな?
踏み後をたどってザレ場をよじ登ってみる、
パッと開けて、眼前にバーンと、さっきの岩(の山)、、、おぉぉ豆腐岩や!
ほんまに、見れば見るほど豆腐ですぅ。(^◇^)
※ | 高盤岳 | ジャガイモ岩? |
さっきのシャクナゲ集団も上がってきて、みんなで豆腐、豆腐と大騒ぎ。
なら こっちのはジャガイモ岩ですか?
はぁ、、
右にも展望台があったので入ってみたら、一枚岩の大展望、
あちこちで巨岩のピークがポコポコしてる。
宮之浦岳はどれです?
さぁ、、もっと奥じゃないですかぁ?
じゃぁ 愛子岳は?
いやぁ、(?_?)私に聞くか!って
黒味岳 投石岳 | 眼下のシャクナゲ | 愛子岳??? |
眼下の谷に、シャクナゲが目立つ。
裏年でも、結構多いと思うけど?
サクラツツジ | さっきのジャガイモ岩(?) | ヤクシマシャクナゲ |
遠くには青空も覗いている。
きっとあれが、こっちに来るはず、、ですわ。 f^-^;
木の階段を下る、ガンガン下る、、帰りの登り返しがキツイよね、、と思った頃に小花之江河(はなのえご)に着く。
木道を渡しかけた湿原。
標高1500mほどの日本最南端の高層湿原、、だそうな。
水たまりにさっきの豆腐岩がうまく映って、、逆さ豆腐だ。(笑)
ハイノキ、サクラツツジ、シャクナゲが咲く中を、15分ほどで花之江河
ハイノキ |
さっきの小花之江河よりも大規模で一面にミズゴケびっしり。
水辺に咲くハイノキが瑞々しい。
黒味岳、投石岳が間近に迫って見えている。
木道 | 黒味岳 投石岳 | 花之江河の祠 |
ロープを伝い、ザレ場をよじ登り、、と、道は幾分、険しくなったが
シャクナゲは色っぽくなった、
、、と思っていたら、いつの間にか日が射していて、、ヽ(^o^)丿
40分ほどで投石平
平べったい岩を独り占め、大の字になって寝てやろう
と、猛スピードで一番乗りしたっ!
のに
あっちもこっちも平岩だらけ、(笑) どれに寝ようか迷うほど。f^〜^;
永田岳 宮之浦岳 |
20分ほど待ってミツ!
遅かったね、まだ調子出ん?
宮之浦岳まで2時間かぁ、、地図を開いてぼんやりしている。
いやぁ、今日はお疲れだ。
まぁ、ゴマタマゴでも食べて、元気出して、、
えっ リタイヤ?
だって、宮之浦岳までもう、半分は来てるよ、、
駐車場で待ってるわ。
そんなそんな
待ってても下山5時頃になるし、めっちゃ退屈だろうし、、山頂のツーショット撮られへんし、、
とか言うたって
前言撤回する人では、、(-。−;ない
ほなら、ワシ行くで! マジで行くで!
うん。
ハイ さいなら (-.-)/~~~
ここまで来てなんで行く気が失せるんや、最初っから一人なら、ガンガン行って永田岳も考えたし、
と、だんだん腹が立ってくる。
振り向くと、もうさっきの投石平はかなり下。
大勢の人にまぎれて座っているミツがいる、まだ座ってる、動かない、全く動く気配なし ケッ!
もしかしたら、と淡い期待で、何度も何度も振り返ったが、
ついに岩で隠れて見えなくなった。
投石平 黒味岳 |
投石岳直下のトラバース道は岩盤がせり出し思いのほか歩きづらく、ロープを伝う難所もあって
これは、ミツにはキツかったかなと納得しつつも
一人になってからこそ展望がグッと開けて、シャクナゲもエエ感じになって、、、まぁそれも、いつものことだけど(笑)
帰りに黒味岳へ寄ってもいい
車を回してもらって縄文杉へ縦走したろか、、とか、いろんな名案?が浮かんだり、、消えたり(笑)
投石岳の背後に回ると正面に宮之浦岳?
それを借景にシャクナゲを見つけては撮り、嬉しそうにまた撮って、後続の人にもさりげなく教えたり、f(^-^;
木道を渡しかけた湿地を越え、
白骨化した杉の向こうにピラミダルなピーク、
「中島の頭」かなぁ?
あっちもこっちも岩峰だらけ、奇岩やら、その間を縫うようにシャクナゲが咲いている。
で、ゴールの宮之浦岳って?、、と、予想していたピークを過ぎると、また次のピークが現れて、(笑)
特徴的なロボット岩、
背後には、翁岳、安房岳など、越えてきたピークが波打って
豪快な風景がどんどん広がっていく、、
翁岳 安房岳 | 安房岳 投石岳 黒味岳 |
笹の大草原にもシャクナゲがぱらぱら、、笹にシャクナゲ、何とも不思議な光景だ。
いよいよこれが最後の登り!
と、登りつめたら巨岩ピーク、しかし目当ての宮之浦岳は、まだ先、、(-。-;かぁ
いや、もうちょっとだ! と、自分にカツを入れ、今度こそのラストコール!
ヤクザサの中、ぐんぐん登る。
いつの間にやら青空、、やぁ、快晴やんか
\(~o~)/
しかし暑い!
汗が噴き出る、晴天になるとここまで暑いのかと、、もうクタクタのヘロヘロ、、
今度こそゴール!
と思ったピークが、双耳峰の片われで、まだやった、、宮之浦はお隣で〜す。(笑)
「宮之浦岳 あと30m」 最後の力をふりしぼり、(^〜^)
宮之浦岳(1935m) 登頂。
11:10
着いた。
360度 大展望
ぐるーーっと見回す
もうすでにガスってきてるピークもある、
隠れる寸前の山に大急ぎでカメラを向けて、隅っこの岩にへたり込む。
ふぅ〜(笑)
反対側も一枚。
この時はまさかあれが かの有名な東シナ海とはつゆ知らず、とりあえずの写真が唯一の写真になったのでした。(^_^;
笹のスロープに、シャクナゲの白が点々と咲く。
こんな炎天下にシャクナゲが悠然と咲くなんて、、信じられん。
人が、続々と上がってくるのが見える、
この期に及んで、もしやミツが、、と思ってしまう自分がいじらしい???(笑)
容赦ない太陽に煽られながら、とりあえずリンゴを齧ってパンを水で流しこむ
けど
全く味がしない、吐きそう、止めた。(-.―;
山頂は混雑するばかりなので岩場にザックをデポして、永田岳の方にちょっとだけ下ってみた。
永田岳 |
ゴツゴツした永田岳に、シャクナゲが花を手向け、山頂になかった静寂がここには満ちている。
この先にはさらなる楽園が広がっているんだろうと思う。
宮之浦岳に引き返し、すっかりガスってきた景色を未練がましくまた撮ったら下山。
まだ12時だけど、、
とっとと下りればミツとドライブできそう、、なーんて、どこまでも優しいのね、私って。(笑)
のはずでしたが、、(^^ゞ
さっきパスした栗生岳の奇岩を覗きこんでみる。
祠がある、栗生集落の守り神?
なら、安房岳は、麓の安房集落の守護神なのかな?
翁岳山麓の水場で水を汲む。
下山したら今日もこれでコーヒーだ。
行きのシャクナゲ集団にも再会したが、お先に失敬し、(^.^)/~~~
どんどんガスって もうすっかり午後の山になってる中を
シャクナゲだけは鮮やかなのね、、と。
投石平の手前で岩屋を発見!
行きは全く気づかなかった。(^^ゞ
朝の賑わいがウソのような投石平、誰もいない。
13:30
黒味岳 |
難所を下れば黒味岳への分岐、ここは何の未練もなく通過、
そして静寂の花之江河
下ってくると青空もよみがえり、
紺碧の空に突き刺している白骨杉、シャクナゲの花もキリリと映える。
豆腐岩の展望台にも一応寄って、淀川小屋が15:20、トイレを借りて、やっとホッ
ここまでトイレがないのは正直、めっちゃキツかった。
さて、もう一息、
早ければ4時にも下山か、、と、15分ほど下ったところでふと、これから登る外人と目があった。
今からなの?
そう、今日は淀川小屋に泊り明日は新高倉小屋、、そのまま縄文杉へと縦走するんだと、
ほぉ〜それはそれは、、
沖縄にも行ったし温泉にも入った、日本ダイスキ、これで6回目、、
な〜んて言わて悪い気はしませんジャパニーズ
アイシーアイシー、、ほな、あっこは行ったか?あれ見たか? あれは食ったか?
と、延々、話しこみ、、
、、いうても、もうすでに何言ってんだかさっぱり分からん状態になっていて、、(@_@)?
オッサン! ええ加減で解放してくれぇ〜〜い
って、英語でなんて言うん?
とか、思いながらついに話のネタもつきてきて
シーユー グッドラック、
はぁ〜〜〜疲れたぁ〜〜〜
、
登山口着16:45
ゴメーン もっと早く下りるはずだってん!
やぁ〜 早かったやん ボクもついさっき下山したとこ、、(゜゜?マジ?
あのさ、その外人さ、、ここでも誰か、カモにしてたよ。
へっ そうなん?
(^◇^)
まぁお茶沸かして、巨木を見て、宿に帰ろう。
・・・アフターハイク・・・
車道わきの木たち
紀元杉 ベストアングルはコレ! |
車窓から種子島を |
松峯大橋から 矢本岳 明星岳 |