【屋久島 その3】

月5日(金) 雨のち晴れ

・・・宮之浦岳・・・

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  が 宮之浦岳
民宿4:00→淀川登山口5:00

登山口5:45−淀川小屋6:30ー小花之江河8:25−花之江河8:35−投石平9:15(30)
宮之浦岳11:10(55)12:05−投石平13:30(10)−淀川小屋15:20(10)−登山口16:45


登山口17:25→民宿18:45


今日も3時半起き、夜明け前に表へ出る。
「雨、パラパラ降ってますね」と、おばさん。今日はおじさんも見送りに出てくれた。

予報では9時頃には止むと云ってる、大したことはないのだろう。

昨日までと同じ道を上がって、今日の登山口はヤクスギランドのさらに奥まで車で上がる。

道マチガエた?
と、思ってた頃、ようよう淀川登山口に到着、5時。

数台の駐車スペースに、早くも車がびっしり、、その間に車をねじ入れて、ホッ。
とりあえず朝食。

未だ降りやまぬ空を見上げ、スパッツはつけた方がいいわ。

5時45分 他の人に押されるように出発。

淀川小屋までは遊歩道らしい。

のっけから杉の巨木や切株。
まだ先が長いのに、こんな曇天、一蹴やで! と、目いっぱい、はしゃいでみせたり、余計に疲れたり、(笑)


花も緑もしっとり濡れて色鮮やか、シャクナゲの木も、予想外に多いようだが花はない、
やっぱり今年は裏年のようだ。

フタリシズカ サクラツツジ



45分ほどで淀川小屋。


雨は小降りになったが、高木からの滴がポタポタ、観念して雨具を羽織る。

「淀川」の橋を渡る。

水が透き通ってる、、、これが「淀川」とは、信じがたい。(笑)
だから「よどごう」と読むのだそうな。


ここからいよいよ急登になる
昨日の疲れか、体が重い。

老木に宿るシャクナゲ発見!
濃いピンクが、点々と木の間を彩る。

o(^−^)o

シャクナゲ好きのグループと、前後になって花の撮り合い、探しあい。(笑)

いつの間にやら雨も止んでる。
きっと、雨具、脱いだら、また降り出すんだろうけれど、(笑)



そろそろ高盤岳展望台があるはず、、と、左側を気にしていたら、木々の間にデカイ岩が乗っかる滑稽なピークがチララ。
あれかな?

踏み後をたどってザレ場をよじ登ってみる、
パッと開けて、眼前にバーンと、さっきの岩(の山)、、、おぉぉ豆腐岩や!

ほんまに、見れば見るほど豆腐ですぅ。(^◇^)

→豆腐岩
高盤岳 ジャガイモ岩?

さっきのシャクナゲ集団も上がってきて、みんなで豆腐、豆腐と大騒ぎ。

なら こっちのはジャガイモ岩ですか?
はぁ、、

右にも展望台があったので入ってみたら、一枚岩の大展望、
あちこちで巨岩のピークがポコポコしてる。

宮之浦岳はどれです?
さぁ、、もっと奥じゃないですかぁ?
じゃぁ 愛子岳は?
  いやぁ、(?_?)
私に聞くか!って

黒味岳  投石岳 眼下のシャクナゲ 愛子岳???


眼下の谷に、シャクナゲが目立つ。
裏年でも、結構多いと思うけど?

サクラツツジ さっきのジャガイモ岩(?) ヤクシマシャクナゲ


遠くには青空も覗いている。
きっとあれが、こっちに来るはず、、ですわ。 f^-^;

木の階段を下る、ガンガン下る、、帰りの登り返しがキツイよね、、と思った頃に小花之江河(はなのえご)に着く。

木道を渡しかけた湿原。
標高1500mほどの日本最南端の高層湿原、、だそうな。

水たまりにさっきの豆腐岩がうまく映って、、逆さ豆腐だ。(笑)

ハイノキ、サクラツツジ、シャクナゲが咲く中を、15分ほどで花之江河

ハイノキ


さっきの小花之江河よりも大規模で一面にミズゴケびっしり。
水辺に咲くハイノキが瑞々しい。

黒味岳、投石岳が間近に迫って見えている。

木道 黒味岳 投石岳 花之江河の祠


ロープを伝い、ザレ場をよじ登り、、と、道は幾分、険しくなったが
シャクナゲは色っぽくなった、
、、と思っていたら、いつの間にか日が射していて、、ヽ(^o^)丿


40分ほどで投石平

平べったい岩を独り占め、大の字になって寝てやろう
と、猛スピードで一番乗りしたっ!
のに
あっちもこっちも平岩だらけ、(笑) どれに寝ようか迷うほど。f^〜^;


人が続々とやってくる、、のに、ミツがなかなか現れない。
おそらく難所で先を譲っているんだろ。

寛ぐ皆を尻目に、水だけ飲んでガマンする。(笑)
永田岳   宮之浦岳

20分ほど待ってミツ!

遅かったね、まだ調子出ん?

宮之浦岳まで2時間かぁ、、地図を開いてぼんやりしている。
いやぁ、今日はお疲れだ。
まぁ、ゴマタマゴでも食べて、元気出して、、

えっ リタイヤ?
だって、宮之浦岳までもう、半分は来てるよ、、

駐車場で待ってるわ。
そんなそんな
待ってても下山5時頃になるし、めっちゃ退屈だろうし、、山頂のツーショット撮られへんし、、
とか言うたって
前言撤回する人では、、(-。−;
ない

ほなら、ワシ行くで! マジで行くで!
うん。

ハイ さいなら (-.-)/~~~

ここまで来てなんで行く気が失せるんや、最初っから一人なら、ガンガン行って永田岳も考えたし、
と、だんだん腹が立ってくる。

振り向くと、もうさっきの投石平はかなり下。
大勢の人にまぎれて座っているミツがいる、まだ座ってる、動かない、全く動く気配なし ケッ!

もしかしたら、と淡い期待で、何度も何度も振り返ったが、
ついに岩で隠れて見えなくなった。

             投石平        黒味岳


投石岳直下のトラバース道は岩盤がせり出し思いのほか歩きづらく、ロープを伝う難所もあって
これは、ミツにはキツかったかなと納得しつつも
一人になってからこそ展望がグッと開けて、シャクナゲもエエ感じになって、、、まぁそれも、いつものことだけど(笑)


帰りに黒味岳へ寄ってもいい
車を回してもらって縄文杉へ縦走したろか、、とか、いろんな名案?が浮かんだり、、消えたり(笑)

投石岳の背後に回ると正面に宮之浦岳?
それを借景にシャクナゲを見つけては撮り、嬉しそうにまた撮って、後続の人にもさりげなく教えたり、f(^-^;


木道を渡しかけた湿地を越え、
白骨化した杉の向こうにピラミダルなピーク、
「中島の頭」かなぁ?


あっちもこっちも岩峰だらけ、奇岩やら、その間を縫うようにシャクナゲが咲いている。


で、ゴールの宮之浦岳って?、、と、予想していたピークを過ぎると、また次のピークが現れて、(笑)


特徴的なロボット岩、
背後には、翁岳、安房岳など、越えてきたピークが波打って
豪快な風景がどんどん広がっていく、、

翁岳                         安房岳 安房岳 投石岳        黒味岳

笹の大草原にもシャクナゲがぱらぱら、、笹にシャクナゲ、何とも不思議な光景だ。



いよいよこれが最後の登り!
と、登りつめたら巨岩ピーク、しかし目当ての宮之浦岳は、まだ先、、(-。-;
かぁ

いや、もうちょっとだ! と、自分にカツを入れ、今度こそのラストコール!
ヤクザサの中、ぐんぐん登る。

いつの間にやら青空、、やぁ、快晴やんか

\(~o~)/

しかし暑い!
汗が噴き出る、晴天になるとここまで暑いのかと、、もうクタクタのヘロヘロ、、


今度こそゴール!
と思ったピークが、双耳峰の片われで、まだやった、、宮之浦はお隣で〜す。(笑) 


「宮之浦岳 あと30m」 最後の力をふりしぼり、(^〜^)


宮之浦岳(1935m) 登頂。
11:10

着いた。


360度 大展望

ぐるーーっと見回す
もうすでにガスってきてるピークもある、
隠れる寸前の山に大急ぎでカメラを向けて、隅っこの岩にへたり込む。

ふぅ〜(笑)

反対側も一枚。

この時はまさかあれが かの有名な東シナ海とはつゆ知らず、とりあえずの写真が唯一の写真になったのでした。(^_^;


笹のスロープに、シャクナゲの白が点々と咲く。
こんな炎天下にシャクナゲが悠然と咲くなんて、、信じられん。

人が、続々と上がってくるのが見える、
この期に及んで、もしやミツが、、と思ってしまう自分がいじらしい???(笑)


容赦ない太陽に煽られながら、とりあえずリンゴを齧ってパンを水で流しこむ
けど
全く味がしない、吐きそう、止めた。(-.―;

山頂は混雑するばかりなので岩場にザックをデポして、永田岳の方にちょっとだけ下ってみた。

永田岳


ゴツゴツした永田岳に、シャクナゲが花を手向け、山頂になかった静寂がここには満ちている。
この先にはさらなる楽園が広がっているんだろうと思う。

宮之浦岳に引き返し、すっかりガスってきた景色を未練がましくまた撮ったら下山。


まだ12時だけど、、

とっとと下りればミツとドライブできそう、、なーんて、どこまでも優しいのね、私って。(笑)
のはずでしたが、、(^^ゞ


さっきパスした栗生岳の奇岩を覗きこんでみる。
祠がある、栗生集落の守り神?

なら、安房岳は、麓の安房集落の守護神なのかな?

翁岳山麓の水場で水を汲む。
下山したら今日もこれでコーヒーだ。


行きのシャクナゲ集団にも再会したが、お先に失敬し、(^.^)/~~~

どんどんガスって もうすっかり午後の山になってる中を
シャクナゲだけは鮮やかなのね、、と。


投石平の手前で岩屋を発見!
行きは全く気づかなかった。(^^ゞ

朝の賑わいがウソのような投石平、誰もいない。
13:30

黒味岳


難所を下れば黒味岳への分岐、ここは何の未練もなく通過、
そして静寂の花之江河


下ってくると青空もよみがえり、
紺碧の空に突き刺している白骨杉、シャクナゲの花もキリリと映える。


豆腐岩の展望台にも一応寄って、淀川小屋が15:20、トイレを借りて、やっとホッ
ここまでトイレがないのは正直、めっちゃキツかった。

さて、もう一息、
早ければ4時にも下山か、、と、15分ほど下ったところでふと、これから登る外人と目があった。

今からなの?
そう、今日は淀川小屋に泊り明日は新高倉小屋、、そのまま縄文杉へと縦走するんだと、
ほぉ〜それはそれは、、
沖縄にも行ったし温泉にも入った、日本ダイスキ、これで6回目、、

な〜んて言わて悪い気はしませんジャパニーズ
アイシーアイシー、、ほな、あっこは行ったか?あれ見たか? あれは食ったか?
と、延々、話しこみ、、
、、いうても、もうすでに何言ってんだかさっぱり分からん状態になっていて、、(@_@)?

オッサン! ええ加減で解放してくれぇ〜〜い
って、英語でなんて言うん?

とか、思いながらついに話のネタもつきてきて
シーユー グッドラック、

はぁ〜〜〜疲れたぁ〜〜〜

登山口着16:45


ゴメーン もっと早く下りるはずだってん!

やぁ〜 早かったやん ボクもついさっき下山したとこ、、(゜゜?
マジ?

あのさ、その外人さ、、ここでも誰か、カモにしてたよ。
へっ そうなん?

(^◇^)

まぁお茶沸かして、巨木を見て、宿に帰ろう。


・・・アフターハイク・・・

車道わきの木たち


紀元杉
ベストアングルはコレ!


車窓から種子島を


松峯大橋から 矢本岳 明星岳



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