【白馬岳 その3】
7月25日(月) 曇り時々晴れのち雨
ミツ ・ チー
マピオン地図・・・・・・・・ |
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地図上の 「↓」 が 白馬岳 |
白馬山荘−大雪渓分岐−丸山−杓子沢のコル−鑓ヶ岳(昼)
鑓温泉分岐−大出原−白馬鑓温泉
山小屋だと、やっぱりほとんど眠れなく、3時過ぎには人の動きが気になりだして
そうなると
もうじっとしてられず、フリース羽織って、ヤッケも着て、分厚い帽子もかぶってスゴスゴ
ミツの後について出る。
ご来光には全く興味ないんだもんなぁ、(^^ゞ
黙々と白馬岳へ登る人たちを見上げて早くもメゲる。
小屋の裏手の小高い所、あそこでも十分見れそう、、と、5分ほどタラタラ登ったところを陣取る。
思ったほど寒くはない(着込み過ぎ?)
右手に黒々聳える白馬岳、
東斜面がスパッと切れ落ち、昨日までの姿とは似ても似つかぬ山容!
あの山が赤く染まると圧巻だぜ、、って。
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杓子岳 鑓ヶ岳 |
白馬岳 |
そして時は今
ジャスト日の出、というタイミング!
眼下には今日の杓子岳、鑓ヶ岳が、雲に包まれ、ほんのり色づき
と、その時、今まで聳えてた白馬岳が、突如、ガスに覆われ、、
あらまぁ、、
こっちを陣取って正解だったと思ったのもつかの間、やがて、こっちもすっぽりガス!(>_<)
ヤレヤレ、これでは伊吹山と同じ!(笑)
もう5時や、食事だ、、と言うや否や、ミツはとっとと下りていく、、
6時に山小屋を出て、猿倉への道を下る
雲が重苦しく垂れ込めてるけど、これは朝靄? ということにして、(笑)
眼下に村営の頂上宿舎、
やがて、昨日、ちらっと散歩した旭岳山腹の雪田なども見えてきた。
辺りには
イワツメクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、せり科のはミヤマウイキョウか
ミヤマオダマキもちらほらで、早くも花に捕まっとります。(^^ゞ
大雪渓への分岐を過ごすとウルップソウやハクサンイチゲ
振り向けば、花の斜面越しに白馬岳が突き出ていて、こちらをジッと睨んではるんか、
行く手には今日の杓子岳や鑓ヶ岳、
丸山の展望台まで行くと北アルプスの山々が、ぼんやりと霞んでる、、何だろう?
とりあえず、天気は回復傾向だ。
大雪渓への滑り落ちるような急斜面にも、高山植物が咲き乱れ、
本当に花だらけなもんで、、
けど、コマクサだけはポツンと単体で、花弁をツンと尖らせている。
キンポウゲの群れる中にテガタチドリがボコボコしてて、これには堪らずザックを放り出す。
ガレ場になれば、単体コマクサ(笑)、風にそよぐイワツメクサ、タカネシオガマ
あぁ、どこまで行っても花畑!
まだ7時半なのに、振り向くと白馬岳のすぐ手前までガスが迫って、あぁ、もう、隠れてしまうのかぁ、、
今日は天気の変化が早いようだ。
大勢が杓子岳へと向かうのを見て、私らは迷わず山腹道を選ぶ、
杓子岳をパスすると「白馬三山」にならないのだけど、まぁ、夫婦そろってピークハントに興味がない。(笑)
案の定、山腹道のガレ場にはコマクサがいっぱいで、
あっちこっちと撮り集め、、なんで私、こんなにコマクサに執着してんねん?
とにかくあのピンクが目についたら放ってはおけん、
虫だけでなく、人をも呼び込む花なのか。(笑)
ミツも撮りやすい所の数輪をゲットして満足げ、
そのカメラをピッと取り上げ、そこのガレ場を攀じ登る。 そうまでして、コマクサ画像を増やすのか、、
杓子岳のコル辺りには、ミネウスユキソウ、シコタンソウに、コウゾリナ、、
アズマギクに、、え〜と これは何だ?
あぁ、イヤになる。(笑)
鑓ヶ岳に取りつくと、植生ががらりと変わりオダマキ、イワベンケイ、ムシトリスミレ、これ、ミヤマムラサキだっけ?
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チシマゼキショウ |
イワベンケイソウ |
ミヤマムラサキ |
そしてそして、ついに見つけたぞ! チョウノスケソウ。
ヽ(^o^)丿
もう、終わりかけてるけど、、
そのチョウノスケソウは、もう少し上でも小群落を成していて、こちらの方がマシですね、
と、やっぱりチョウノスケソウにハマってるオッチャンに話しかけたら、
えぇ、あちらの斜面は蛇紋岩だが、ここは石灰岩に変わりましたね、と。
う〜ん なるほど!
花の咲きっぷりが違う。
広大な、たで科(オヤマソバ?)の斜面を覗き込み、
ようよう花も一段落、
と思った頃に、やっぱり咲いてるコマクサ、、もう呆れかえって鑓ヶ岳手前の分岐に着いて、、
鑓ヶ岳は踏むよね?
もうかなりガスが上がってきていて、ほとんどホワイトアウトだが、ま、ここでお昼もいいだろう、、まだ10時だけど。
食べているとガスが流れて正面の天狗平がサッと覗いて、慌ててカメラを向けに立つ。
今日下る鑓温泉への分岐は、眼下のコブの向こうだろう。
白馬山荘で洗い物を手伝ってから来たというニイサンに、この先、鑓温泉まではゆっくり歩いて、
と言われて、
ザレザレの鑓ヶ岳の急斜面を、ジグザグに下っていく。
やっぱりここにもコマクサが、、
さすがに連日見ているので、コマクサがこの辺にありそう、、というのは分かってきた。(笑)
下りきってしばらく行くと、鑓温泉と天狗の頭への分岐。
ここから温泉までは2時間
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キバナノコマノツメ |
右手奥が天狗平 |
イブキトラノオ |
へ〜 2時間もかかるのかぁ、
と思ったけれど、ここからがまた花の連続で、しっかりと2時間以上、引っぱりまわされる(?)ことに、、
まずはコマクサ、(笑)
それが終わるとチングルマやらダイコンソウ、、ウサギギクは今回、初めて?
あら、撮らんの?(笑)
その後も、せり科や、たで科や、コバイケイソウ。
コバイケイソウは、ホンマに今年、よく咲いている。
ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなどが出てきたら、いよいよ雪田が近づいて
涼やかな風にニンマリしながら
チングルマやハクサンコザクラが瑞々しいなぁ、、スゴイなぁ、、
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ヒメクワガタ |
アオノツガザクラ ハクサンコザクラ |
ツガザクラ |
ここが有名な大出原(おいでっぱら)、
かと思いきや、ホンモノの大出原のお花畑は、その先の雪田を越えた所にデーン!
と、広がっておりまして、
さっきよりも、はるかに密度の濃い花園。
いやぁ、参った参った。
さっきから、電池切れサインがピコピコしてて、雨もちょっとパラついてきたので、
これが潮時、、と、
適当なところでお開きにして、ザックカバーだけ付けて行く。
雨具を出すほどでもない、ただの通り雨でしょ、、と、通りがかりの人にまで言って? (笑)
岩場下りになったところで、「この先に鎖場、ストックは邪魔です、仕舞って下さい」と書いてあり
あぁ、そうでした。
「難所」のことを、すっかり忘れておりました。(^^ゞ
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ミヤマキンバイ |
ミヤマヒョウタンボク |
ミヤマタネツケバナ |
確かによく滑る岩をまともに伝うので、渡してある鎖だけが頼り、、それに縋(すが)って一歩ずつ、、
この真新しい鎖は、毎年整備されているとのことで
イヤァ、まことに心強い。
いつもなら鎖もロープもホイホイ行くが? 今日はザックも重いし、下りだし、岩盤も濡れている、くれぐれも慎重に、、
断崖絶壁に出て、ふと覗き込むと、キスゲがドバッ!
うわぁ〜満開や。
前を行ってはったオジサンが、先に行って、と言うので、キスゲを諦め岩場を伝う、、(/_;)
まだまだ続く岩鎖、三点確保で下るしかない
まぁ、団体さんがいなくて良かった。
その先にもキスゲの斜面は続いてて、何とか撮れたか、、ヨカッタ!
キスゲ越しにホッタテ小屋が見えてきて、、あれが今夜の鑓温泉だと、よそのオジサンが言ってる。
ウソや〜ん! と笑い飛ばしたが、、
だんだん硫黄臭がきつくなり、、も、もしか、ホンマにあれが「鑓温泉」?
あらぁ、、(゜。゜;
14時過ぎに小屋到着。
小屋はすでに到着した人でごった返して、個室なんてありそうにない。(笑)
すでに二組休んでおられる6人部屋に押し込まれ、もしかしたら後二人増える、、
それは無理やろ!
と叫んだが、まさか、あの岩場を越えてきた人を、追い返すわけにもいかんからね、
幸い、今日は6人のようで、私たちは真ん中に大きめの蒲団を一枚敷いて場所を確保。
う〜ん 予想したほど狭くない。
8人でもイケるで。
小屋のすぐ真横に雪渓が迫っている、、
このホッタテ小屋、いや 鑓温泉は、冬に取り壊してまた春に、建て替えられるのだとか、、
ここのウリの露天風呂、
水着まで持参して楽しみにしていたのに、女性専用タイムは短いし、
紅一点で水着で入るものなぁ、、
と、ここは足湯で、ガマン、
と思ったが、
ミツが露天風呂から出てきてあんまり気持ちよさげなので、露天風呂、ではなく、女性風呂を使うことに。 (^_^)/~
こっちもまぁ半分、露天だ。(笑)
その半分開けた天上から雨がパラパラ落ちてきて、、それがいよいよ本降りになったから
この時、風呂をもらっておいて正解だった。
鑓ヶ岳で出会ったニイサンは、あの鎖場で団体さんと一緒になったと言っていた。
あの身軽さならそうなるよね。
そんなこんなで、この日もほとんと眠れぬ夜を、過ごすことになったけど、、(笑)
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