6/12 (日) くもりのち晴れ
木ノ実矢塚〜薊岳〜明神平 標高1406m 歩行時間(約)6時間10分
しろくまさん チー
地図・・・・ ← 明神平 広域図
・・・・ ← 印 明神平
家6:05(お迎え)→(うちの車)→しろくまさん家6:15→加島IC6:25→たじはや料金所6:45→太子料金所→166号線→(ローソン)→林道→登山口8:33(路肩)
登山口8:43→二階岳9:04→木ノ実矢塚9:45→薊岳10:20(20)→前山11:55→明神平→山小屋12:10(昼食45)→三ツ塚分岐13:25→薊岳14:55→木ノ実矢塚15:17→二階岳15:55→登山口16:05
登山口16:25→林道→ローソン18:10(アイス)→太子料金所18:52→たじはや料金所19:00→加島IC19:15→猪名川→しろくまさん家→家19:55
高速代 700円+700円+450円= 1850円 × 2 = 3700円
【晴れたらいいね ♪】
アンチ人ごみのチーが 梅田は某百貨店に 所用で出かけ
まぁ 慣れんことは せんこっちゃ と ヘロヘロ帰宅すれば
「明日はピーカンです! 西でも 東でも〜」
って ジョニーへの伝言(!) みたいなメール。
こういう時は、極力 バクチには かかわらず
「任せたよ〜」 レスでごまかす。
早朝の いちおう 閑静な住宅街。
抜き足 差し足 玄関の扉を開けると
目の前に クマ!
「うわぁ〜〜」
思わず 口を押えた。
天気予報は 一体 どないなってんねん! って 空。
二上山の向うは 晴れなのかしら〜♪ いえ 是非 そうあって下さいませ・・
密かに手を合わす。
「チーさん 頼みますよ〜」
って、こんなトコ 任されても なぁ〜
石ころゴロゴロ それも かなりの距離の林道 我が家のチビ車 おっかなびっくり。
路肩に停めて ふ〜 深呼吸。
やっとやっとの麦谷登山口は 時折 小雨交じるモヤの中だった。
やれやれ。
植林地から 取り付く。
「まぁ この 急登も 晴れてれば キツイもんだよ」
ゼーゼーしつつ、負け惜しみタレテみたものの
目に入るのは ギンリョウソウの ヒョロい首ばかり・・・
たしかに はじめの数本には 感激 したけど
(もしかして 今日は ギンリョウソウだけやろか〜)
って 正直 諦めておりました。
ウンザリする 天気 バックは 二上山 |
三軒目でやっと手に入った 昼飯 |
コレ 登るんかい! |
それぞれに 表情豊かな ギンリョウソウ ⇒ |
孤独な ギンリョウソウ |
彼を待つ ギンリョウソウ |
みんなと楽しい ギンリョウソウ |
【薊岳まで】
まもなく 植林地が雑木に替わり、白い花のついた木 チラチラ・・・
「なんですか? これ?」
って どうしてあなた いつもそう 唐突に 聞くのよ。
「どうせ カマツカくらい じゃないの〜?」
適当に言っておく。
まもなく 二階岳
「これって 正式名称なん?」
ココにも 例の白い花の木 あるやん (オヨ!)
何度かアップ&ダウンを繰り返し、次なるピーク 木ノ実矢塚。
「ここは ピストンしますからね」
って事は もしや 登り返しあるんかね。 あ〜ぁ それにこのモヤ! それに この変な木!
(おーい ワシの名前 忘れたんかい)
って さっきから白い花の絞めつけ・・・
ったく 名札くらい 付けといてほしいなぁ〜 ってな量だ。
それも かなり満開になってきてるし・・・
「なんとまぁ〜 みごとなブナ林やねぇ〜」
とでも言っておかないと、話題に事欠いてくる。 (゚o゚)
おびただしいバイケイソウ群落
梅雨の申し子 キノコたち
ゴツゴツ岩が目立ち始めると いよいよ 薊岳迫る・・・
岩滑るよ! 足元 気ぃ つけてね〜
「あらっ サラサドウダンの花びら いっぱい落ちてますやん」
慌て 辺りを見渡せば
「ほら あそこ! まだ咲いてる!」
はるかなる岩場。 行けーー!
こうなりゃ 花も嵐も踏み越えて・・・
「チ、チーさん! こ、 こっちにも ありますから」
って 尾根の低木 枝もたわわに・・・
ほんまやぁ〜 と 急ブレーキ!
まさに 降って湧いたようなツツジに にわか天下!! \(^o^)/
しろくまさんは 気合を入れて 一眼レフで格闘する。
そっと残して 一登り〜 薊岳 山頂に立つ。
「なんか〜 結構 景色 見えてるけどぉ〜」
いつの間にやら 霧が上がって 青空まで チラチラ。
辺りには すでにオシャカになったシャクナゲ。
バックには 山並み 四方八方。
すぐ下から 子供たちの声がした。
「こんにちは! ちょっと おばちゃん 写真 頼んでいいかしら」
「はい」
「君たち 大又から来たん? 自分らだけで 来たん?」
今日出会った 最初の人間だった。
(注: しろくまさんも 一応 人間)
命名の由来は? |
白い花の木 これがこうなっていく |
しろくまサイズ キノコ |
チー サイズ キノコ |
黄身まんじゅう風 キノコ |
バイケイソウ畑 開花は まだ先 |
なかなか エエ感じ ♪ |
そこのピークが 歩いてきた 木ノ実矢塚 |
橿原の少年達 写真撮って〜 |
【尾根を渉る風】
薊岳は、360度大展望の ちょっとした小スペース。
大又から登れば 前衛峰の雌岳を経由する岩場道 らしい。
「チーさん これ 食べてみて下さい」
って チューチューチューペット。
まだ、ガシガシに凍っている。
先っちょ切ってもらって チューチューやる。
「う〜ん なかなか 美味しいよ」
「最近 嵌まってますねん。 いろんな種類買い込んでますから・・・」
「・・・・・」
今日一番のビューポイントに立ち
はぁ〜
空は ますます 晴れてきた。
さっきは 雲だと思った奥に ガクガクした荘厳な山容 にょっきり。
「あれは 白髭か? いや違うか?」
「そっちは 高見(山)で その横は・・・?」
「こっちは 大台(ヶ原) どっかに 池木屋(山)が あるはず・・」
「あぁっ 白髭岳が 大普賢みたいに なってきてる」(←雲が上がっただけ)
一人世界の しろくまさん。
チーは もう 何がなんだか・・・
まぁ、てきとーに 決めとって (^^)/
「ちょっと私 さっきのドウダンツツジ 撮りに行ってもエエかしら〜」
「けど あんまり 端の方へは、行かんとって下さいよ。 これでも 一応 遭難者が出てる山なんで・・・」
「はいはい」
至近距離のサラサドウダン、光を受けてみごとに照かる。
それを 横から斜めから下から・・・ 撮る。
こういう時は 無心だ。
ちょっと先には クリームイエローの珍種。
こちらは 赤のラインを残して まことに清楚。
しかし まさかこの先、サラサドウダンだらけになろうとは つゆ知らず
さっきの白い木から解放されたチーたちは
いつまでも 撮影会に興じていた のでありました。
薊岳から東に向きを変え 木洩れ日の中 快適なブナ林続く。
人もチラホラ。 突如 下方から レインジャー部隊 みたいな一団。
「あれ 沢か岩(登り)ですよ」
「へぇーー」
しばし 見惚れるチー
盛りを過ぎたツツジに見まごうは 地味めの色調 サラサドウダン。
垣間見る展望 超えてきた山々・・・
遥かなる大峰の山並み ますます くっきり・・・
見上げれば青空 それに映ゆる新緑
バイケイソウの足元 岩場にはシダ群 瑞々しく・・・
飽くことなき 山旅
際限なき シャッターチャンス
小鳥の声に交じりて 時折
「カーキー ジジジジジ・・・」
「あれ ハルゼミですよ〜 ボク ネットで 調べたんですから」
「へぇー よく これが セミだ と、分かったねぇ」
この辺のハルゼミは 鳴き始めに 必ず 「カーキー」 が 入る。
「グーー」
「?」
「今のは、お腹よ。」
いつの間にやらお昼。
登った先が前山で いよいよ 明神平・・・ヽ(^o^)丿
広大な笹原が 突如として ダーーー っと出現した。
それはチーの知る 東おたふく山(六甲)の何倍も 何十倍もあり
埋っていきそうな スケールで 広がっている。
正面 水無山に向けて下る。
どんどん下って 振り向けば青空・・・
「とりあえず 明神平まで行きます?」
ってことは まだ ここは 明神平じゃ ないのね。
下っても まだ先に続く 背丈の短い笹原。
ねぇ バイケイソウしか生えないのは 過酷な環境のセイ?
それとも 鹿が 花を食べちゃう とか・・・
ハンサムな木 ぽっつん ぽっつん
冬は これらすべて 霧氷になるんですよね〜
モノクロ世界 なんですよね〜
幹なんて ほとんど雪の中 でしたからね〜
小屋の軒下で 暖を取り合いましてね〜
でも、何てっても 今日が最高の天気 ですわ〜
今回で 5回目(!) という しろくまさん
以前 一寸先がガスガスだった事も あるという。
もちろんチーには すべてが新鮮だけど・・・
この 広陵たる風景 共感できて良かったね。
凍ったままの チューペット |
シャクナゲの向う 大普賢 出現・・・ |
サラサドウダン ← 近め ← 遠めは地味 |
ブナの尾根筋 |
シダの群れ |
樹木の間から 大普賢 弥山八経 |
ようやく 前山 |
雄大な笹原 |
振り向けば青空 |
【このまま ここに居たい】
「あしび山荘」前で お昼にする。
遠くで はしゃぐ若いグループ
気ままに流れていく雲
まさに 時間から解き放たれた かのようだ。
「お茶 沸かしましょか?」
「私 いいわ」
「お菓子 食べますか」
「いいわ」
「冷たいものも ありますよ」
「いいわ・・・ ここに いるだけで いいわ」
もったいないような時間が ゆっくりゆっくり 過ぎていく・・・
少し雲が出はじめたが、相変わらずの好天。
登りはじめた時には 予想だにしない展開だった。
「そろそろ行きますか〜」
ヨッコラショ と ミコシを上げて おびただしいサラサドウダンやら
再びお目見え 白い花の木の下を くぐって戻る。
三ツ塚から 明神岳へは立ち寄らず
麗しきブナ林を抜けつつ、再び往路へ・・・
戻ってきた薊岳では、朝よりもさらに鮮明な展望が 二人を待ち受けていた。
さすがに登り返しは、堪えたが
何度か 休憩を入れて ネジを巻きつつ・・・
ついに 今日一日 チーを悩ませつづけた 白い花の木
「仮称・カマツカ」とも お別れの時 迫り (^^)/~~~
それに代わって 懐かしき愛車との再会〜
「今 16時ですけど お風呂 どうします〜」
「別に いいよね〜」
と、行きにも見ていた 林道に舞う白い花たちの饗宴を愛でつつ
下界へと ゆるゆる下っていった。
あしび山荘 天王寺高校 所有 |
金剛 葛城 見えてますよ |
ハンサムな木と |
往路を辿る 明神岳への分岐 |
ブナ林の道 連なる |
あぁ 森林浴 |
中央 大普賢 左 弥山・八経ヶ岳 ズーム |
遥かなる 大台ヶ原 |
縦走できる 国見山〜高見山(正面) 右は倶留尊山 拡大 |
金剛葛城 二上山まで! (うっすらと) 拡大 |
【ちょっと ウレシイ ?】
「あなた、アイスでしょ? 私も今日は 食べようかな〜」
と、ただ今お気に入りの ローソンへ。
前の車がトロかったりで 料金所に入ったのが すでに夕刻。
西へとすっ飛ばす 道すがら
「二上山 綺麗ですわ〜」
計ったような 日没時刻だった。
移ろい行く色彩。
茜色に染まる雲。
落ちていく太陽を追って ドンドン走る・・・
「見て見て! 六甲が あんなになってる〜」
「撮りますか?」
「撮ってる! 撮ってるよ〜」
「いや、もっとエエ場所 あるんですわ」
って しろくまさん家の近所に 車を付けた。
「ボク 車に居てますから 石段上がって 堤防の上 見てきて下さい」
「そぉ? すまんね」
一気カセイに駆け上がり 藻川沿いのあかね雲 太陽の忘れ形見を 夢中で追いかける。
沈黙する六甲 背後に繰り広げられる 天空ドラマ。
あぁ〜
ため息を洩らす瞬間にも 七色八色と変幻する空。
川面は それを淡い光で照らし・・・
まさに 片時も気の抜けぬ ラストシーン 迫る・・・
この感動は、是が非でも 二人で分かち合わねば!
車に走り戻るチー
「ねぇねぇ! めっちゃ奇麗よ! セーヌ川みたいだよ! 未だイケルよ あなたも上がって・・・」
だが・・・
「ボク エエですわ。 いっつも見てますし・・・」
だってさぁ〜!
ったく! もぉ! おまえさんちゅうヤツは・・・ (^_^)/
コンビニ カラオケ? |
夕暮れの二上山 |
沈む夕日 |
六甲が見えた |
車上から やっぱし 拡大 |
彩られる空 六甲のテレビ塔 見えるかい? |
← 今日出逢った 植物たちを 集めてみました。 興味 おありでしたら 覗いてみて下さいね。
6/18 (土) 晴れ一時夕立
蛇谷ヶ峰 標高902m 歩行時間(約)4時間
しろくまさん ミツ チー
地図・・・・ ← 蛇谷ヶ峰 広域図
・・・・ ← 印 グリーンパーク想い出の森 への 分岐
・・・・ ← 蛇谷ヶ峰 大きい地図
家6:45(ミツ)→園田駅前7:00(しろくまさん)→(ローソン)→名神豊中IC7:25→京都東7:52→仰木雄琴8:06→くつき温泉てんくうP(グリーンパーク想い出の森)8:48
想い出の森9:00→吊橋→いきものふれあいの里→カツラの谷(15休)→分岐@(ふれあいの里)11:25→分岐A(さわらび草原)11:35→蛇谷ヶ峰山頂11:47(昼・散策)13:00→休(10)→取り付き(四角いタンク)14:25→想い出の森(てんくう温泉)14:35
てんくう温泉15:52→(店)→(セブンイレブン)→仰木雄琴16:50→京都東17:15→豊中IC17:45→園田駅前18:05→家18:25
高速代 1600円+410円 = 2010円 × 2 = 4020円
入泉料 ひとり 600円
【なんで こうなった?】
梅雨時の山行は、とかく 行き先に苦慮する。
ちょっとした 梅雨前線の気まぐれが 明暗を分けたりもする。
先週が東 だったので 今週は西 かと しろくまさんと プライベートな探し物(?)計画を立てていたら
「ボクも 久しぶりに お休みなんだけどな〜」
意外や意外
ミツの不意討ちを食らった。
どうする〜
いいですよ 是非 ご一緒に!
ということにさせてもらって ミツくん ルンルン ♪
西は西でも 湖西なんてどうかしら?
はぁ〜?
隣町まで しろくまさんを迎えに行く道すがら
「あのね 行きの運転は しろくまさんにお願いしても いいかなぁ〜」
ありゃりゃ なんとも不甲斐ない・・・ (>_<)”
案の定 後部座席で 高いびき(!)
おいおい!
ほいで、行き先を急きょ、蛇谷ヶ峰に 変えたったんや (^◇^)/
実は チーは昨年の酷暑の折 ミツと蛇谷に来ている。
グリーンパークPからの取り付きが分からず 愚かにもサバ街道まで下って 登り返すこと1時間(!)
登山口で すでに、ヘロヘロ
それから 山頂までが ほんまの死闘
不幸にも そんな「アホ」を克明に記憶しているミツくん。
「今日は雪辱戦だー」
と、ばかりに しょっぱなから大ハリキリ!
ノンストップで吊橋まで スイスイ来てしまう。
(なんか この人 ぜーん然 こたえてない・・・)
おかげで 前回の1/4 以下。 たったの13分で 登山口に 着いてもた。
これはもう 駐車場からご同行した(!) 見ず知らずのおじさん にも 感謝状を いただきたいくらいだ。
想い出の森トイレ 早くも くつろぐミツ |
やっぱり大福 |
この手のプラカードを 追いかけよう |
吊橋を渡って いきものふれあいの里へ |
↑ 橋の上から ちょっとガスった 蛇谷ヶ峰 |
カツラの谷への分岐 見落とさぬよう |
【水難の相 その@】
山道に入ると、辺りは急に鬱蒼とした雑木林に変わった。
道はわずかに登っているが、すぐまた下って沢に出たり・・・
と、なんとも まどろっこしい。
こんなんで、ほんまに山頂まで たどり着けるんかなぁ。
たしかに・・・
ネジキ アジサイ系を残し、春の花は ほとんどが 「実」 に変わり
どうやら 思っくそ 時期を逸した感じです ね〜
たしかに・・・
ギンリョウソウだけが、やたらと目に付く。
「チーさん 今回のは(記録を指す) ギンリョウソウ特集 いかがでしょう〜」
って キミキミ なんぼ 自分が「ギンちゃん」に惚れてるから って〜 (^^)/
このコースは 『カツラの谷』 でも名高く 沢沿いの滝見コースの先に
樹齢数百年もあるカツラの銘木が、にょっき にょっき・・・
なるほど ガイド本にも 清涼感漂う と 謳ってある。
じゃが!
ワシらは 昨年 苦ーい経験をした 終盤の「過酷なバトル」を、知っているだけに
手放しにな なれないものがある。
かたや しろくまさんは 相変わらず 「ギンちゃん」 探しで 大はしゃぎ. (゚o゚)
「これ 何でしょう〜」
おぉ! 出たぞ・・・
今度は 二個ずつ ツガイのように咲いた 地面すれすれの白い花
やったぜ! と 二人 這いつくばっての 撮影会。
こうなると ただ じーっと 待ってるだけの夫を
(なかなか出来た人や)
と、感心したりもする ・・・ のよ たまには・・・
しかし・・・
さっきから落ちてる これ!
この 白い花びらみたいなの 一体 何なの?
気になって 気になって 木になって・・・?
「はぁ〜」
上方を指差し
「あ! あっこ 咲いてますやん!」
見上げれば 何とも高い所に無数の花・・・
「おぉ!」
だが 高すぎ・・・
ありゃまぁ 何だね っていうくらいの おびただしい房花。
まるで シャンデリア〜
美しい〜 ♪
「よっしゃー 撮ったるぞー」
と、息巻いては みたものの
ほんまに高い! そして 遠いのです どうしようもなく・・・
さらに 暗い。
あぁ
この人たちさえ見ていなければ その木によじ登ってでも 撮ってやるのに・・・
悔しい〜
まるで 葡萄を見上げる寓話のキツネのよう
「ちょっと 荷を軽くしてもらいましょうか〜」
しろくまさんは チューチューチューペットを タイミングよく 取り出した。
「これは メロン味です。 こっちはイチゴ、 ヨーグルト味もありますし あぁ そっちは ちょっと小さめですよ・・」
へ〜ぇ と 覗き込むミツくん
「じゃぁ 遠慮なく・・・」
と ストロー状の先端を 口にくわえて しゃぶり付き
「美味しい〜!! 美味しいよぉ〜」
みるみる なみだ目線 ← これは 妻として かなり恥ずかしかった(!)
「私 今 いいわ!」
と 手を振り あいかわらず キツネのジダンダを踏みつづけるチー
だが やっぱり上手くは 撮れず、
う〜んあかん!
ついに根負け。
「私も チューペット いただくわよ」
一本もらって ハイ! ミツに渡す。
うちの家では こういう『作業』は 夫の仕事になっている。
「エエかな? いくよ」
先端に噛み付いて 思いッくそ 引っぱって・・・
プッ シューーー!
ちっちゃい穴!!
破れた水道管みたいに
ジュースの中身が ピチュー っと 顔や体に飛び散った。
「うわぁ〜〜〜」
カツラの谷に轟き渡る 大音響。
この罵声に ひょっとすれば お目にかかれたかも(!) の 野生の鹿とかも
すっ飛んで逃げちゃいました よね〜 たぶん・・
ゴメンちゃい (^^ゞ
雑木林に入る |
なぜか チーだけが滑った 丸太橋 |
鬱蒼とした谷筋 |
レトロな雰囲気 |
↑ 問題の 白いシャンデリア |
大きなカツラの 木の下で ♪ |
アジサイ大好き ♪ |
幽玄の世界に 見えますか〜 |
【山頂まで】
カツラの谷を抜けると 恐怖の丸太階段が 待っていた。
カッコよく坦々と繋がっているにしては 一段一段 ずい分高いし 勾配も急。
しかも むせ返るような炎天下に 突じょ 放り出された感。
めちゃくちゃ キツイなぁ〜
とにかく キツイ
そうですよ! 前の時もキツかった。
でも 今日は たしか取り付きまでが 45分も 短縮 のはずだったが・・・
あぁ やるせない この 急登・・・
いっそ、クマみたいに 四つん這いになったろか〜
上がっては休み 上がっては休み・・・
そんな自分に イライラ
だんだんと 頭の中が真っ白・・・
手と足が バラバラ・・・
体が フウ〜 っと 浮いたみたい・・・
朦朧とした意識の中で 暴走している自分
〜〜〜〜〜
ふと 我に返れば
分岐のベンチで ザックを放り出している自分
しかし 未だエンジン止まらず
傍らに咲く タンナサワフタギに にじり寄ってパチパチ接写。
へェ〜 へェ〜
脈が上がって ぶれる ぶれる〜
しろくまさん ミツも 追いつき それぞれベンチにへたり込んだ。
「やっと 山頂ですか〜」
って
「アホ お言いでない!」
本物の山頂は 10分ほど先のさわらび草原分岐 そのさらに10分ほど先の展望広場。
そこへも ほとんどが この丸太の階段で、
もう それはそれは 救いようのないほどの 終盤戦 なのです。
あれだけ覚悟してても、これだけしんどい。
なんでや。
広い道幅と、整備された階段が、ハイキングの延長だ と錯覚させ
簡単に 行けそ で 行けない ♪
踏ん張れば踏ん張るほど、ドツボに嵌まる・・・
って いうか〜
なんで、こんなバカみたいな道が 登れへん?
のあせりが 辛さを助長・・・
って いうか〜
そうこうするうちに
ミツが 先頭切って ゴールイン!! \(~o~)/
おぉ!
「しかし やっぱ どうしようもない 山だね ここは・・・」
「でも 前よりも お花が多かったから まだ救われたよ」
と、 夫が言うので
ま、 そういう事 なんかなぁ〜
と、いうことにするわ。
はいはい。
急登の階段 |
想い出の森に戻る 分岐の道標 |
道標の支柱に つつましく 書いてある |
チキンライスとゆで卵で お腹の中は オムライス? |
ミツを泣かせた チューペット |
本日のお手前は・・ |
ワシも入れてぇ〜 「←つるべ」 は ワザと ではないよ |
↑ 北向き展望 コメントしようが ない |
↑ いとしの武奈だけは なんとか・・・ |
【水難の相 そのA】
ミツに荷物番をしてもらって、しばし 山頂付近を散策する。
丸太階段以外にも 道は 色々とあるようだ。
こっちは 武奈まで 縦走できるコース。
「遠いですよー」
って、そんなぁ 今 別に 行かへんよ。
ちょっと 陰ってきて なかなか快適な下山路。
「一雨 来るかも・・・」
「来ませんよ」
いや 来たわ。
来てしまったわ。
最初は ポツン ポツンが
みるみる ザーーー という大雨になった。
「ボク カメラ 大事なんで とりあえず ザックカバー 付けときますわ」
「うんうん 私 傘 差すわ」
ほんで あ〜ん? あなた・・
・・・・・・
ええーーっ!!!
最初のうちは 木の下で なんとか雨宿りも出来たけど
だんだん バケツをひっくり返した騒ぎに なり
道も まるで川のよう〜
このまま すっ飛んで 下まで 降りたろかしらん
とも 思うが
「チーさん あそこ 咲いてます」
の先には 倒木に巻くつくイワガラミ。
こんな至近距離のイワガラミなんて そうそうは お目にかかれないしー
ちょっとしたヤブの下だしー
「今は 無理よ」
「えぇ! もちろん (雨を)止ませてからで・・・」
って、ことは ここに待機した後 危険を覚悟で 撮って来い っちゅうことかいな。
やれやれ
雨は横から 斜めから 容赦なく叩きつけ
レインウエアの一団が あぁ 横を駆けて行く・・・
ちょっと あなた 頭だけでも 傘に 入れば?
しろくまさんは 遠慮して 雨具を着けないし・・・
永遠にも感じた 高々 15分ほどの 待ち時間。
なんとか 小降りになって ホッ!
しかし もう 下着まで びっちょびちょ ですよ〜
あ〜ぁ
ま どうせ二人とも 元から 汗でべちょべちょ だった けどね。((^v^))
てんくう温泉で さっぱりする。
前に来たのは たしか単独行さんと三人で 冬の武奈リベンジの後 だったなぁ
と、懐かしみつつ あの日も立ち寄ったサバ寿司本舗を、冷やかしに行く。
翌日 しろくまさんから 嬉しいメール。
あんなに 愚痴りながら山登りしたの 初めてだったけど
今になって思えば 「おもしろかったな」 って・・・
そうね。
もう あんなとこ 二度と行かない!
と 思ったけど
一晩 バク睡したら
また行っちゃお かなぁ〜 って思ってる 「不思議な山」 でした
ね〜〜
川のような道 |
下山路も丸太階段 |
濡れると めちゃ滑る 木の橋 |
カラッと 晴れた! 前を行く二人 |
老舗 サバ寿司屋 で ※夏場のはまぐり |
みかんシャーベット 冷凍ミカンの味 |
※ 夏場のはまぐり = 身腐って 貝腐らん ⇒ 見くさって 買いくさらん
← 今日 出会った 植物 + α を まとめています。 もし ご興味 おありでしたら・・・
6/25 (土) 晴れ
六甲山 標高900m 歩行時間(約)4時間
二人
地図・・・・ ← 六甲山 今日の前半 広域図
・・・・ ← 六甲山 今日の後半 広域図
家7:25→阪急塚口駅7:34→(西宮北口 特急に)→岡本駅7:49
岡本駅7:55→(コンビニampm)→保久良梅林8:20→(5)→風吹岩9:10(10)→横池→雨ヶ峠10:05(5)→本庄橋跡→黒岩谷砂防ダム10:45(5)→一軒茶屋11:30(昼45)12:15→小安相滝12:40→白竜滝13:00→白石滝13:25→有馬温泉 銀ノ湯14:10(40)
有馬温泉15:05(阪急バス)→宝塚15;35→阪急宝塚駅15:45→(西宮北口 乗換)→塚口16:12→家16:25
交通費 220円+220円+550円(バス) = 990円
入泉料 550円
【やっぱ 凄いわ】
「どっちにしますか?」
の 二行メールが舞い込んだのは 10日ほど前のこと。
もしかして 酔った勢い とかと ちゃうのかしらん・・・ (゚o゚)
おっかなびっくり 岡本駅。
「おはようございます〜」
「昼飯は?」
「あぁ 弁当 持って来ました。 迷惑かけるといけないと おもっ・・・」
「えぇーー!」
ゴメンチャイ (>_<)ゞ
まずは コンビニ探しから。
のっけから すーっごいスピード
「行きは チーさんに 任せてあるんでぇー」
って!!!
「ちょぉ ちょぉ 待って!」
慌てて地図を広げる。
チーは 岡本から登るのは 初めてである。
適当に歩いてはるようでも ちゃんと保久良梅林に着いてまうへんが スゴイ。
「ちょっと この辺で 朝ご飯 食べるわ」
(ヘェ〜 朝抜き やったんかいな〜)
が、またスゴイ。
寄り道 朝食をはさんでも コースタイムより15分も早く 風吹岩まで着いてまう。
こりゃまた スゴイ。
しかし おかげで 汗だく。
ま、ロックガーデンに比べりゃ いくらか 日陰の樹林帯。
でなきゃ もうとっくに へばっとりましたで。
「ボクまだ 風吹岩に 登ったことないねん」
(アハ そうやったんや(!) )
今日はじめて (キモチ)優位に立ったチーである (^_^)v
暑すぎて イノシシすら出てこない。
別にエエけど・・・
と いつもは 人からいただいている チューチュー チューペットを どうぞ と お出しする。
ナイフでスパッ! チュゥーー ものの5秒で なくなった(!)
えらい 怪物と来たもんや とは 後悔先に立たず
だが
山道に入ってから 幾分 ペースダウンしてくれたので
なんとか かんとか 思考回路も回復 (^v^) 口もまわり始めた。
「横池 寄って行きましょか?」
が、たまたま 当たりで、みごとなヒツジグサ(スイレン)と ご対面 \(^o^)/
「エヘヘ 来てみて 正解やったねぇ」
と、この際 売れるだけのコビは 売っておく。
都会人らしく 水場が蛇口であっても 水分補給。
雨ヶ峠にて しばし 歓談。
未だ 記憶に新しい 歌会の話題なども・・・
「もう 一年くらいは 舞台 ないんでしょう?」
って
「まさかぁ〜 少なくとも年末にはありますよ。 エントリーすれば 際限なく・・・」
「・・・・」
「だって 一応 歌手 ですから」
(って ウソですよ〜 ウソウソ!) (゚o゚)”
草ボウボウの 保久良梅林 |
早朝登山の 年長者も多い |
茅H(ちぬ)観望の 日の出時刻 と |
風吹岩にて 下界はモヤの中 |
スイレン モネの世界に見えるかな? |
蛇口の水場 |
雨ヶ峠で小休止 |
【暑いの イヤやなぁ〜】
梅雨時は 大気中の水蒸気のおかげ(?)で、展望の利かない日が多い。
それならいっそ 炎天下の尾根ルートなど、きっぱりと諦め、
沢伝いのコースで 涼に浸るのが得策。
迷わず、東おたふくはオミットし、七曲りへ行くと見せかけて、七曲りには行かない。
コラ! 舐めとんのか〜
ゴメ〜ン だって 暑いんだも〜ん (^-^;)
土樋割の河原から 黒岩の沢筋に入った。
堰堤さえ越せれば、後は 踏み跡を辿ってアップダウンを繰り返しつつ なんとか前進できる。
聳え立つ黒岩を 二個ばかり 通過し
純白のウツギを川辺で愛でて
左に折れる細道。
「こっちに曲がれば たぶん・・・」
沢沿いルートは 華奢(きゃしゃ)な女心のように 変幻自在。
このところ 幸か不幸か 雨が降らない。
おかげで 水量は少なく、倒木もなく カサカサではあるが 花くらいは それなりに・・・
「なかなかエエですやん」
「でしょう〜 でしょう〜 」
マイナールートは、 やっぱ こうでなくっちゃ (^_^)v
しかし、鉄の階段・・・
そこから 縦走路までの 長かった事 長かった事。
二人交互に 腹減ったわぁ〜 腹減ったわぁ〜 と・・・
やっぱ、沢から離れれば 雑木の中といえども 暑いもんは 暑いでした。
ふぅ〜〜
やっとホッとの 一軒茶屋到着 11時半。
それなりの時間になった。
三角点は? パス で〜す。
展望は ? パス で〜す。
なら 食事など 道ばたでもどこでも・・・
と、腰をおろして
プシューー あぁ〜旨い!!
この楽しみだけは やっぱ 奪えんわなぁ。
「コーヒー沸かそか?」
「えぇ!!」 (首を振るチー)
「じゃ アイスにしよう!」
と、ちっちゃなバーナーで チャチャっと湯を沸かし、ボトルの氷を 砕いて
実に 手際よく・・・
「私 でも コップ持ってないねん」
「だぁ〜から ホイ これ 飲めばよいやん」
って、一個しかないコーヒーを スッ と差し出す・・・
兄貴みたい。
「わ 分けようよ」
って 上部を切ったボトルと 半分っこ。
おなかは すでに いっぱいだったけど、お茶受けに カステラも摘まんだ・・・
(^^)v
七曲り手前 タオルを浸して |
黒岩U を 見上げる |
ちょっと 秘境感 漂ってまっか? |
工事用が 今は登山用に |
一軒茶屋脇で ぐいっ! |
マイ 弁当です すんません (^−^;) |
氷を砕いて アイスコーヒー 出来上がり〜♪ |
【佳境に入る】
一たび 北北西に進路を取ると、埃まみれだった沿道のウツギ、アジサイの類も
見違えるような光沢をおびはじめた。
やがて
鬱蒼とした笹薮に分け入れば、ますます色合を深める ヤマアジサイ コアジサイ・・・
やっぱり 六甲は アジサイやね〜
と、
夢中で接写していると
あやっ
左 スパッと切れ落ちた崖の 痩せこけた道・・・
如何ともしがたい場所に立っている自分に 今さら驚く チーである。
後ろ目線で気遣いながら 兄貴はどんどん先へ行く。
待ってくれ とも言い出せぬまま
必死で追いかける頼みの人が・・・
「は〜て どこにおるんや〜?」
と、キョロキョロすれば
あぁ〜 はるかなる崖下を(!)・・・・ さっさと歩いていたり も するわけで
ヒェーーー!!!
(たしか 兄貴 高所恐怖症と 聞いていたのに・・・)
「ココが一番 キツイからな」
と いうので カメラを預け、このヘッピリ腰を撮ってもらえば
ホンマの佳境は さらにその先に デーン と 構え・・・
足も腰も すくむ、すくむ・・・
臆病神に取り付かれたチーが あまりに ヨタつくもので
「頼むから チーさん そこは もうちょっと すーーっと 行ってんか!」
と。
なるほど〜
兄貴の目ぇも 泳いどる(!)
って、おいおい そっち 見てる場合かい!!
高みから ガラガラと音を立てて崩れ落ちたような 世紀末の崩壊現場を →
這這(ほうほう)の体(てい)で通過し → コワイ〜 滑るぅ〜
ふと、遥かなる眼下に女の人影・・・
オ オカルト映画か!! とはちゃう。
「滝 ありますか〜」
「いやぁ この上に 上がってしまえば、沢からどんどん離れていきますよ〜」
「そうですか そしたら 私ら もう 戻りますわ〜」 (^_^ゞ
「はぁ・・・・」
「そこのガレ場で 右 行って 滑っちゃってね 腿をズルーッと・・・」
「あぁ・・・」
たしかに、今から登ったのでは 帰り道も なぁ・・・
この前 来てから たった 二ヵ月ほど しか経っていないのに
また ずい分 荒れてる・・・
とは、兄貴。
水音が聞こえ、ようやく白龍滝。
その後 沢は 白石滝へと下っている。
なかなかの深淵。
有馬から 登って 滝見がてら、このあたりまでなら、なんとか 楽しめるかも・・・
想像以上に崩壊進む道なき道は、ルート選びも難しい。
頼みの青ペンキさえ こちらから見れば 気まぐれサインに映ったり もする。
裏六甲のマイナールート
たしかに 冬が来る前に 乗り込んでは みたかった のだが
兄貴の お声がかりがなけりゃ 絶対に 来れていなかった。
それは これからも もちろん。
六甲山は今や 岩崎元朗氏の百名山にも加えられ
あれよあれよの スピード出世 である。
しかし名高いルートが数多(あまた)ある中で
六甲山へ はるばる来てくださるお客様を
いきなり 地下格納庫のような迷路に お連れするのも いかがなものであろう・・・
とは 兄貴とも同意見。
温泉街の熱に煽られつ 暑い!! を連発しながら 銀の湯へと向かう。
また 遊んでね。
兄貴の背中に そっと ささやいた。
樹林帯に入る |
下から 心配顔の兄貴 |
そこに足かけて! |
↑ ガレた谷 |
やっと、滝だよ |
↑ 森閑とした沢 |
百間滝との分岐 |
白石谷分岐 |
有馬 銀の湯にて さっぱりした〜 |
← 今日出あった 植物 および 明日出あった(?)植物 を 集めてみました。
← 神戸市立森林植物園のHP です
← 有馬温泉のHP です
6/26 (日) 晴れ
神戸市立森林植物園 標高 ? 歩行時間(約)5時間40分
いちおう ミツと
地図・・・・ ← 森林植物園 広域図
家8:00→阪急塚口駅8:14→(西宮北口 特急に)→三宮駅→(コンビニ)→地下鉄三宮8:48→新神戸8:51
新神戸駅9:00→(滝)→展望所9:30→(トゥエンティクロス)→森林植物園東門11:25(ケンカ)→長谷池11:50(奇跡的に逢う・ 昼食50)→園内散策・・・自由行動→植物園西門 (単独)13:40→洞川湖14:00→(修法ヶ原池 休10)→大竜寺14:37→猩々池(日干し!)→(大師道)→諏訪山公園15:25→中華街→三宮本屋15:55(30)→阪急三宮駅16:35
ミツくんの場合 植物園→(神戸市バス)→三宮→本屋さん(その他)→帰路につく
三宮16:40→(西宮北口 乗換)→塚口17:03→家17:15
交通費 270円+200円+270円 = 740円
バス代 片道530円
記録は・・・ はぁまぁ ご想像のとおり ですわぁ〜 (^^ゞ